パパがも一度恋をした:クランクアップ 小澤征悦「パート2ができたら」 “ヒロイン”塚地武雅「僕の中での代表作」

クランクアップを迎えたドラマ「パパがも一度恋をした」の撮影現場の(左から)鈴木拓さん、塚地武雅さん、本上まなみさん、福本莉子さん、小澤征悦さん=東海テレビ提供
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クランクアップを迎えたドラマ「パパがも一度恋をした」の撮影現場の(左から)鈴木拓さん、塚地武雅さん、本上まなみさん、福本莉子さん、小澤征悦さん=東海テレビ提供

 東海テレビ・フジテレビ系「オトナの土ドラ」枠で放送されている俳優の小澤征悦さん主演ドラマ「パパがも一度恋をした」(土曜午後11時40分)がこのほど、クランクアップを迎えた。主人公の山下吾郎役を演じた小澤さんは、「とにかくチーム力が素晴らしかった。“パパ恋”パート2ができたらいいな」と続編を熱望。ヒロイン“おっさん多恵子”役の塚地武雅さんは、「確実に僕の中での代表作といえる作品になったと思っております」と手応えを語った。

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 ドラマは、マンガ誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された阿部潤さんの同名マンガが原作。映像化されるのは今回が初。愛する妻が亡くなって以来、ショックで丸3年間引きこもり中の山下吾郎が主人公。娘トモ(福本莉子さん)ですら手を焼くダメパパ吾郎の元に突然現れた不審な中年男の正体は、吾郎を心配するあまり、けなげにもおっさん姿になって生まれ変わってきてくれた妻・多恵子(塚地さん)だった……というストーリー。

 先にクランクアップとなった小澤さんと福本さんは、グリーンバック合成での演技がラストシーンとなった。台に寝そべりながら目いっぱい動き、下からは強風が当てられるというシュールな光景となったといい、撮影現場では「パパ、サバゲーやってるみたい!」「トモ、溺れてる!」など笑いが絶えなかったという。

 小澤さんは、「台本と同時に原作マンガも読ませていただき、山下吾郎という役は正直大変だと思いましたが、撮影が進むにつれてワンシーン、ワンシーン作り上げていく楽しさや喜びが勝っていきました」と振り返った。今作については、「出合えてとてもうれしく思います。役者としても、自分が今まで演じたことがない役を演じたことで、表現の幅が広がったと実感しています」と話していた。

 福本さんは、「放送が始まってから、今まで連絡を取っていなかった人からも『パパ恋、見てるよ』『面白いよ』と連絡をもらったり、たくさんの方に自分のインスタグラムも見ていただけるようになったり。応援してくださる方もたくさん増えて、パパ恋の影響(力)はすごいです!(笑い)。本当にいい経験をさせていただきました」と感謝の思いを語った。

 その後、塚地さん、多恵子役の本上まなみさん、全話出演の鈴木拓さんも撮影を終え、オールアップとなった。小澤さんと福本さんが仲良く腕を組んでサプライズで登場し、塚地さんらを驚かせた。

 塚地さんは「女装もせず、僕の見た目のまま女性の役を演じると皆さんの目に果たしてどういうふうに映るのか?と、最初は不安もありましたが多くの方にSNSで『塚地、多恵子に見える』と評価をいただいて、とてもうれしかったです。まさに、芸人冥利(みょうり)に尽きるコメディ作品でした」としみじみと語った。

 また、「2カ月半、女性に見えるよういろいろと努力してきました。登場から素っ裸でビルの屋上に降り立ったり、ことあるごとに、(スタッフから)“おっさん、入ります”と言われたり……。心身ともに痛めつけられた現場でしたが、確実に僕の中での代表作といえる作品になったと思っております」と充実感をにじませた。

 本上さんは、「撮影現場も『山下家』のようなアットホームな雰囲気で、楽しく撮影を終えることができました」とにっこり。「丘の上の高台のシーン」が印象的だったといい、「多恵子と吾郎、そしてトモにとってあの丘の上の高台は、それぞれの本当の気持ちや思いをお互いに伝え合うことができる、山下家にとってかけがえのない場所なんです。最終話も高台での重要なシーンがあるので、ぜひ見ていただければと思います」とアピールしていた。

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