オリエンタルラジオ藤森:IT界のレジェンドに感じた“ギラつき” 相方への信頼と敬意も 「ネット興亡記」でドラマ初主演

テレビ
「ネット興亡記」に主演しているオリエンタルラジオの藤森慎吾さん(C)「ネット興亡記」製作委員会

 IT起業家たちの挑戦や苦悩に迫った日本経済新聞電子版の人気企画をドラマ化した「ネット興亡記」が動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信中だ。企画の担当記者・杉山役で、初のドラマ主演を務めているお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾さん。“チャラ男”のパブリックイメージから一変、シリアスなトーンで新聞記者を演じている藤森さんにリモートでインタビューを行い、初主演の思いや作品の魅力などについて聞いた。

 「ネット興亡記」は、1990年代に日本の本格的なインターネットの普及と共に次々と現れたIT起業家たちの挑戦や苦悩に迫るビジネスノンフィクション。2018年7月に一度連載を終了したが、その後も話題になり、外伝、完結編を含めると全52回の長期連載となった。

 今回は、連載から厳選した回を連続ドラマ化・「第1話 ネットバブルの攻防」には、サイバーエージェントの藤田晋社長と、USEN-NEXT HOLDINGSの宇野康秀社長がインタビュー出演。「第2話 インターネットの夜明け」にはIIJの鈴木幸一会長、「第3話 メルカリの野望」にはメルカリの山田進太郎社長、「第4話 逆襲のLINE」には、LINEの出澤剛社長と、舛田淳CSMOが登場。最終話となる第5話のサブタイトルは「孫正義とYahoo!」となっている。全5話を4月29日から毎週水曜に配信する。

 初主演にあたって、ドラマのプロットを見たという藤森さんは、「一見難しいテーマかと思っちゃうんですけど、LINEだったり、メルカリだったり、自分にとって身近なものを扱っていて、5話分全部面白かったのでモチベーションが上がりました」と語る。

 そんな藤森さんだが、杉山役を演じるにあたって、最初に監督から言われたのは「チャラ男いらないんで」の一言だったと明かす。「お芝居の仕事の時は大体言われちゃうんですけど、当たり前じゃないですか(笑い)。ドラマは役になりきるので。チャラ男が求められることはないですね」と苦笑交じりに話す。

 ドラマでは、サイバーエージェントやLINE、メルカリと今をときめくIT企業のリーダーたちの苦悩や葛藤が描かれるが、お笑い芸人の藤森さんもある種のシンパシーがあるという。「ほぼこの仕事は起業家みたいなものだと思っています。自分が会社の社長だと思ってるんで。そういう意味では起業家。失敗しても誰も責任はとってくれないし。だから少なからずこういう気持ちだったのかな」。

 起業家たちのターニングポイントとなる部分が面白いと話す藤森さん。「普通の大学生だったのが、ある人との出会いで180度変わる瞬間があるんです。IT業界のビッグネームがどんどん出てきて、そこにそんな繋がりがあるの? そこでホリエモン出るのみたいな(笑い)。登場人物みんな知ってる人だっていう驚きがありますね」。

 ドラマの中で出てくる起業家たちだが、藤森さんが会ったことのある人もいるといい、「エネルギッシュですし、今でも第一線で活躍されていて、武将並みのギラつきがありますよね。負けるけど諦めないし腐らない。白旗振らない。歩みを止めた時点で下降し始めてるんだって。ギラつかなきゃいけないなと思いましたね」と大いに刺激を受けている様子。「あの当時(インターネット黎明期)知らないじゃん。チコちゃんじゃないけど、何ぼーっと生きてんだよと(笑い)。あの人たちがいたおかげで、今のインターネットがある。だからこそ『ネット興亡記』は、そういうインターネットの技術を使ったリモート取材でよかったと思います」と熱っぽく語る。

 誰をとっても読み応えのある一代記が書けるほどのレジェンドぞろいだが、藤森さんが一番意識しているのは「一番近いところにいる」という相方の中田敦彦さんだと明かす。「教育系YouTuber」として人気を博し、オンラインサロンも運営するなど精力的に活動している中田さんについて、藤森さんは「ビジネス論や方法論がめちゃくちゃ面白くて、トレースしていっているんです。相方に対する絶対的な信頼があるんで」と“相方愛”を語る。一方でマインドは似ていないとも話し、「相方みたいにでかい当たりはつかまないですけど、そうじゃない(中田さんと違う)ことをすればうまくいくと思っているんです」とニヤリ。そのまなざしには起業家たちに通じる輝きがあった。

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