ドラえもん:てんコミ「ドラえもん」が46年間売れ続ける理由 第1巻は251刷 藤子・F・不二雄のこだわり

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てんとう虫コミックスの「ドラえもん」第1巻

 2020年に連載開始から50周年を迎えた、藤子・F・不二雄さんの人気マンガ「ドラえもん」(小学館)。「ドラえもん」のコミックスは、おなじみとなっている「てんとう虫コミックス」(てんコミ)以外にも、文庫版などさまざまなシリーズがある。同社のドラえもんルームの徳山雅記編集長は「てんとう虫コミックスの『ドラえもん』は、別格中の別格。(第1巻が発売された1974年から)46年間変わらぬ姿のまま売れ続けているコミックスは、ほかにはないのではないか」と語る。てんコミ「ドラえもん」の魅力とは……。

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 「ドラえもん」は、1969年12月に「よいこ」「幼稚園」「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」「小学四年生」(いずれも同社)といった六つの雑誌の1970年1月号で連載がスタート。連載誌によって内容が異なり、てんコミ「ドラえもん」は、各誌に掲載されたエピソードの中から、藤子・F・不二雄さんがセレクトしたエピソードが掲載されている。てんコミ用に藤子・F・不二雄さんが加筆修正したエピソードもあり、掲載順も決めていた。1974年に第1巻が発売され、約46年間、年に5回以上重版され、今年3月時点で251刷となっている。

 徳山編集長は「てんとう虫コミックス『ドラえもん』は藤子先生が自ら編まれたベストセレクション。作者が自ら考え、納得の上で自信を持ってリリースした」と語る。藤子さんが編んだベストセレクションであるがゆえに、藤子・F・不二雄さんが死去した1996年に第45巻が発売され、第46巻は発売されていない。徳山編集長は「第46巻が出ることは決してない。決して作ることができない。1~45巻が特別なもの」と語る。

 てんコミを読み返すと、藤子・F・不二雄さんのこだわりが垣間見える。一冊の中で同じようなネタが続かないように構成され、春夏秋冬の季節が巡るような順番で掲載されている。難しいエピソード、易しいエピソードがバランスよく収録されている。

 連載当時は、幼児雑誌、学年誌のそれぞれの読者の年齢によって、内容が描き分けられていたため、のび太の学年は、その雑誌の読者と同じ学年で描かれている。てんコミ「ドラえもん」にはさまざまな年齢ののび太が登場し、子供たちにとっていずれかのエピソードに「自分と同じ目線ののび太がいる」ようになっている。

 てんコミ「ドラえもん」を「100年先の22世紀まで届けたい」というコンセプトで作られたのが、豪華愛蔵版セット「100年ドラえもん」(7万7000円、12月1日発売)だ。「100年先」というのも、2112年9月3日、未来のネコ型ロボット・ドラえもんが誕生する時を意識している。改めて、藤子・F・不二雄さんの思い、こだわりを感じてみてはいかがだろうか。

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