放課後カルテ
第7話 お前が学校に来ようが来まいがどうでもいい
11月23日(土)放送分
俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)。ここまでの物語で「MVP」を一人挙げるとしたら、“美濃のマムシと恐れられた男”斎藤道三を演じる本木雅弘さんの他にいないだろう。5月10日放送の第17回「長良川の対決」では、道三が嫡男・高政(伊藤英明さん)と争い命を落とした「長良川の戦い」が描かれるといい、「道三ロス」は目の前まで迫ってきていると言っても過言ではない。そんな本木道三の活躍を振り返る名場面プレーバック。きょうは第15回「道三、わが父に非(あら)ず」(4月26日放送)での高政に向けた“狂気の叫び”を紹介する。
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第15回は、尾張の織田家と美濃の斎藤家の“お家騒動”が描かれ、暗殺に次ぐ暗殺という血なまぐさい展開で視聴者に衝撃を与えた回だった。
まずは織田彦五郎(梅垣義明さん)の手の者によって尾張の守護・斯波義統が暗殺されると、その彦五郎も織田信光(木下ほうかさん)に碁の途中で刺し殺される。そして、今度は高政の見舞いに訪れた斎藤孫四郎(長谷川純さん)と喜平次(犬飼直紀さん)の兄弟が、高政の意を受けた者に斬られ命を落とす。
この高政の蛮行に怒り狂ったのが孫四郎と喜平次の父である道三だ。道三は2人の息子の亡きがらから流れ出た血を顔に塗りつけると、「美濃を手に入れた褒美がこれか!」と叫び、早速、高政のところへ。そして、「わしの手を汚しおったな。出てきて、この血の匂いを嗅ぐがよい。高政! 許さんぞ!」と大声を上げる……。
同回の演出を担当した一色隆司さんは、「ダークサイドに踏み入ってしまった高政により、どん底まで落とされ、もがき苦しんでいく道三。道三が叫ぶシーンは、高政への呪いと、息子を甘く見過ぎた自分自身への怒りを意識して演じていただきました。本木さんと何度も話し合いながら作り上げたシーンです」と振り返ったが、本木道三こん身の“狂気の叫び”に、視聴者は即反応。
SNSでは「ものすごい展開……」「本日の麒麟がくる、うわーーって何回叫んだか」「血なまぐさい回でした……」「暗殺暗殺で怖かった、息がちゃんとできてなかった感じする」といった声が上がったほか、道三役の本木さんの終盤の芝居に対しては「本木さんの演技だけで見る価値ある」「狂気の芝居。さすがやわ」「モックンの存在感がえげつなくてモックンのドラマになってる」「何かすごいものを見た。マムシさま退場しないでほしい」「道三ロスが心配です……」といった投稿も多かった。
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