犯罪症候群Season2:谷原章介の主演ドラマ 「オトナの土ドラ」で6月6日で放送 桜庭ななみ主演「13」は延期に

連続ドラマ「犯罪症候群」Season2の場面写真=東海テレビ提供
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連続ドラマ「犯罪症候群」Season2の場面写真=東海テレビ提供

 東海テレビとWOWOWが共同制作し、2017年にWOWOWで放送された谷原章介さん主演の連続ドラマ犯罪症候群」Season2の全4話が、6月6日から東海テレビ・フジテレビ系「オトナの土ドラ」枠(土曜午後11時40分)で放送されることが分かった。「犯罪症候群」シリーズが、同枠で全国一斉に放送されるのは今回が初めて。

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 「犯罪症候群」は、累計50万部を発行する貫井徳郎さんの3部作小説「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」が原作。Season2は「殺人症候群」を原作に、谷原さん主演で2017年6月にWOWOWで放送された。Season1は「失踪症候群」「誘拐症候群」を原作に、玉山鉄二さん主演で2017年4月に「オトナの土ドラ」枠で放送された。

 ドラマは、天涯孤独の身で、唯一愛した恋人を殺された刑事の鏑木護(谷原さん)と、早くに両親を亡くして親代わりに可愛がってきた妹を殺された元後輩の刑事、武藤隆(玉山さん)の葛藤を描く。また、特殊任務の指揮役であり事件解決のためなら手段を選ばない非情な男、環敬吾(渡部篤郎さん)を加えた3人の物語を軸に、闇の深い誘拐事件や殺人事件を取り上げる。

 なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため連続ドラマの撮影が休止になっていることから、同枠で放送予定だった桜庭ななみさん主演の連続ドラマ「13(サーティーン)」の放送は延期される。

 ◇谷原章介さんのコメント

 今回、「オトナの土ドラ」枠で鏑木刑事が3年ぶりに地上波に登場します。撮影当時は、正義に燃える刑事としての顔と、復讐(ふくしゅう)に手を染める一人の人間の思いのはざまで混乱しました。どちらの気持ちも分かるのですが、それぞれを突き詰めていくと破綻していく。頭と体がバラバラになるような日々だったなという印象です。

 シーズン2の見どころは、ことの大小はありますが、どんな人にも選択を迫られる場面があります。 ご覧になった皆さんが武藤の、鏑木の身の上に起こったことが許せるのか、受け止められるのか、自分ならどうするのか。もし、ご自身に起こったこととして見ていただけば、より深くこの世界に入れると思います。

 僕が演じた鏑木は、刑事でありながら“裏の顔”を持っていて、この作品は誰もが持つ「心の闇」を丁寧に描いた、人間の生き方を考えさせられるものです。今の世界は、日々内向きになっていき、自国のこと、自分のことしか考えない雰囲気に満ちていると思います。やられたことをやり返すのか、どんなにつらくとも、それを受け止め、負の連鎖を終わらせるのか。すべては自身の選択だと思います。不当な扱いには声を上げるべきだと思います。不毛なやりとりに付き合えば自分が疲弊していくだけ。復讐の先に幸せはないと思います。

 皆さんにとって大事なことは何ですか? 許せないことは何ですか? あなたにとってかけがえのないものは、失って初めて分かるのかもしれません。鏑木の絶望を見て、そんなことを考えていただければなと思います。

 折しもコロナ禍でエンターテインメントのあり方が見直されていて、僕ら役者は、おなかを満たしたり、道具を生み出したりすることはできませんが、皆さんの心に刺激を、潤いを、癒やしを与えることができます。人はパンのみで生きることはできません。皆さんに喜んでいただけるよう、頑張っていきたいです。僕のおすすめの“STAYHOME(ステイホーム)”の過ごし方は、たまりにたまっているものをかたづけること! こんなに家族と一緒にいられる日々は二度と来ないと思います。もう出口は見えてきました、濃密な家族との時間を味わい尽くしましょう!

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