中学聖日記:“シンデレラボーイ”岡田健史 俳優デビュー作で見せた「素顔」

岡田健史さんの俳優デビュー作となった連続ドラマ「中学聖日記」 (C)TBS
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岡田健史さんの俳優デビュー作となった連続ドラマ「中学聖日記」 (C)TBS

 女優の有村架純さんが主演を務めた2018年の連続ドラマ中学聖日記」(TBS系)の特別編が5月25日にスタートする。有村さんが、婚約者がいながらも、年下の教え子に惹(ひ)かれていく女性教師を演じた“禁断の純愛”物語で、ファンには岡田健史さんの俳優デビュー作として知られる。当時19歳。主人公に思いを寄せる男子生徒の、中学から高校、さらに大人になるまでの9年間を演じ、大きな注目を浴びた“シンデレラボーイ”が、撮影現場でのぞかせた「素顔」を、ここで改めて紹介する。

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 ◇視聴者を魅了した“真っすぐな瞳” 有村架純も「逃げられない…」

 「中学聖日記」は、かわかみじゅんこさんの同名マンガが原作。片田舎の中学校を舞台に、女性教師の末永聖(有村さん)とその教え子の男子生徒・黒岩晶(岡田さん)との、9年にわたる純愛を描いた。「劇団EXILE」の町田啓太さんが聖の婚約者・川合勝太郎、吉田羊さんが勝太郎の会社の先輩・原口律、夏木マリさんが聖が勤める中学校の教頭・塩谷三千代、夏川結衣さんが晶の母親・黒岩愛子を演じ、歌手のUruさんが歌う主題歌「プロローグ」もヒットを記録した。

 岡田さんは1999年5月12日生まれ、福岡県出身。地元・九州でスカウトされ続けてきたといい、「中学聖日記」では1年がかりのオーディションを勝ち抜いて、有村さんの相手という大役を射止めた。

 ドラマの放送当時、演技初挑戦ながら視聴者を魅了したのが、岡田さんの真っすぐな瞳。ファンからも「黒岩君(岡田さん)の真っすぐな瞳が頭から離れません」「怖いくらいの瞳」「健史君の瞳のキレイさが半端ない」といった声がよく聞かれた。

 共演の有村さんも、岡田さんの印象について、「初めてお会いした時に目がすごくすてきで、私のことを真っすぐ見てくださったのがものすごく印象に残っていて」と語っていて、「(岡田さんは)どのシーンも本当に真っすぐ目を見てくるから(笑い)。こっちも逃げられないというか」といった言葉も残している。

 ◇ドラマPが証言「すれていない」「本当に真面目」

 そんな岡田さんを、「純粋で良い意味で洗練されていない、今どきの子にはなかなかない魅力があった」という理由で、黒岩晶役にキャスティングしたのが、新井順子プロデューサーだ。

 ドラマが回を重ねると、晶の成長と合わせるように岡田さんの人気はどんどんと高まっていったが、「リバース」「Nのために」「夜行観覧車」「アンナチュラル」といった同局の人気作を手掛けてきた新井プロデューサーの目に、岡田さんはどう映っていたのだろうか。

 新井プロデューサーは、撮影現場での岡田さんについて、「放送が始まってから、声をかけてくれる人が増えて、ロケをしていて(周囲の人に)囲まれることもありました」と明かし、「小学生から50代ぐらいの方まで『握手してください』と求められていた」と、幅広い層からの支持を実感したという。

 また、岡田さんの魅力に「真っすぐさ」を挙げ、「真っすぐで、すれていないんです。もちろん人間ですから喜怒哀楽が顔に出ることもあります。でも本当に真面目で。野球部出身ということもあるのでしょうが、こちらが話していても『はい』と返事をして、ちゃんと人の話を聞いているなという感じがする」とも語っていた。

 演技そのものについては、「インした当初は、お芝居をやっていないからこそ出るリアクションがたくさんあった。監督も『そう来たか』みたいなことが結構あった」と驚かされることも多かったといい、「芸能界でたくさんやっている方にはできないリアクションをする。それはやっぱりデビュー作だからこそで、それが晶という役にはまったなと思います」と分析。その上で「今後そういう芝居を続けてくれたらいいなと思っています」と期待を寄せていた。

 ◇銀幕デビューも果たし、時代劇にも 目標は「唯一無二の役者になること」

 その後、岡田さんは2019年放送のFBS福岡放送のスぺシャルドラマ「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」で初主演。同年はインターネットテレビ局「AbemaTV(アベマティーヴィー)」で配信された連続ドラマ「フォローされたら終わり」でも主演を務め、10月期放送の「ドクターX~外科医・大門未知子~」第6シリーズ(テレビ朝日系)にゲスト出演を果たした。

 2020年に入ってからは、3月公開の映画「弥生、三月 -君を愛した30年-」(遊川和彦監督)で銀幕デビュー。新型コロナウイルス感染拡大の影響などで、今後の状況は不透明ながら、綾野剛さんと星野源さんがダブル主演を務める連続ドラマ「MIU404(ミュウ ヨンマルヨン)」(TBS系)、NHK・BSプレミアムの時代劇「大江戸もののけ物語」、映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」(深川栄洋監督)といった出演作が控えていて、現在はフジテレビの動画配信サービス「FOD(エフオーディー)」の主演連続ドラマ「いとしのニーナ」が配信中だ。

 昨年のインタビューで、「中学聖日記」を「自分にとって財産」とし、今後の目標に「唯一無二の役者になること」を挙げていた岡田さん。その“原点”を、もう一度この機会に楽しんでもらえたらと思う。

 「中学聖日記 特別編」は5月25日から月~木曜午後11時56分、金曜は深夜0時20分にTBSで放送。番組冒頭に出演者からのメッセージ映像も放送される。

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