綾野剛:2カ月の撮影休止へて「MIU404」ついに放送 「待っててくれてありがとう」

連続ドラマ「MIU404」でダブル主演を務める綾野剛さん(左)と星野源さん(C)TBS
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連続ドラマ「MIU404」でダブル主演を務める綾野剛さん(左)と星野源さん(C)TBS

 6月26日にスタートする綾野剛さんと星野源さんダブル主演の連続ドラマ「MIU404(ミュウ ヨンマルヨン)」(TBS系、金曜午後10時)の合同取材会がこのほど、リモートで行われ、綾野さん、星野さんが参加した。当初は4月スタート予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。綾野さんは、「もしかしたら中止になる可能性もゼロではなかったと思う。(撮影が)再開できたことに感謝するとともに、現在の最高のパフォーマンスを皆さんに届けるという気持ちでいっぱいです」と感謝しながら、「みんな、待たせてごめんね。でも待っててくれてありがとう。愛ですね」と視聴者へメッセージを送った。

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 ◇撮影休止期間の過ごし方

 緊急事態宣言前の3月末から撮影は中断しており、約2カ月の撮影休止期間を経て、6月頭から撮影が再開した。綾野さんは、「『必ず再開するんだ』という気持ちを一日たりとも忘れたことはなかった」と心境を明かした。

 撮影休止期間中は、キャスト、スタッフと連絡を取り合っていたという。「逆に時間が生まれることによって、(脚本を手がける)野木(亜紀子)さんも良質な台本を書ける時間が伴っていて。源ちゃん(星野さん)とも連絡をとらせていただいて、お互い『新しい台本を読んだ?』って話だったり、できあがった1、2話を見て、『自信を持って出していきたいね』だとか、“俳優部”でできることはもちろんしました」と振り返った。

 一方、星野さんは、「3月末の時点で撮影しているのって、正直つらかった。やっていていいものだろうかと悩みながらもやっていた。でも僕はエンターテインメントは必要だと思うので、どうしようもない思いだった」と率直な思いを告白。撮影再開後については、「もうすでにチームができあがっている状態で再開なので、ブランクある感じはしなかった」と明かした。

 ◇「『演じている』感覚はない」

 「MIU404」は、警察内部で“何でも屋”とやゆされながらも、犯人逮捕にすべてを懸ける初動捜査のプロフェッショナルであるという架空の設定の臨時部隊「第4機動捜査隊」が、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す、1話完結の刑事ドラマ。

 綾野さんは機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく、刑事の常識にも欠ける伊吹藍(いぶき・あい)、星野さんは観察眼と社交力にたけているものの、自分も他人も信用しない理性的な刑事、志摩一未(しま・かずみ)を演じる。タイトルの「MIU」は、「Mobile Investigative Unit(機動捜査隊)」の頭文字で、「404」は綾野さんと星野さんが演じる機動捜査隊員の2人を指すコールサインだという。

 伊吹の印象について、「いつも、とにかく機嫌がいい。切り替えが早くて、悩まない。僕はこういう友達がいっぱい欲しい(笑い)」と明かした綾野さん。「少年マンガを読んで伊吹を形成した」といい、「あんまり『演じている』という感覚はないですかね」と話す。

 「自分を捨てて、役に成りきるというのはとてもいいことだと思いますが、僕はさんざんそのやり方をやってきて、もういいかなと。新たなやり方で自分のいいところをちゃんと伊吹にもアウトプットしていく。自分らしくやらせてもらっている」と表現し、「それぐらい整っちゃっているんですよ。脚本も現場も共演者も星野源という人も。(伊吹については)芝居で語っているので、ドラマを見てもらうのが一番いいなと思っています」と力を込めた。

 ◇「コウノドリ」から約2年半… 星野源は「戦友」

 2017年10月期放送の「コウノドリ」(同局系)では、正反対な性格ながら、心から信頼し合う産婦人科医役を優しく演じた綾野さんと星野さん。約2年半ぶりの共演となるが、綾野さんは「2年半もたっているんだなとちょっと驚いています。(星野さんと)連絡を取り合っていたから、っていう一言では終われない感覚。命を扱う『コウノドリ』という作品で共に戦ってきた戦友であるという感覚が僕には強い」と表現した。

 今作では一転、破天荒な“機捜バディー”としてバトルを繰り広げる。綾野さんは、「話を増す中で、(星野さんが)僕と一緒にいないシーンも増えてきた。そうするとね、『どんな表情しているんだろうな、今日の源ちゃんは』とか、『このシーン、どんな顔でやっているのかな』って気になる」と告白。

 星野さんは、「ははは」と笑いながら、「『コウノドリ』のときは、(星野さんは)ほとんどしゃべらない役でしたし、剛くんも基本的に優しい役でした。今回は二人ともそれとは対照的な役で、会話が多い。会話の芝居がたくさんできるというのは、すごく楽しい。ここまで振り幅が違うところに二人で行っているというのは、見てくださる方々も楽しんでもらえるんじゃないかな」と手応えを語っていた。

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