星野源:「逃げ恥」「MIU404」… 野木亜紀子脚本の魅力語る 米津玄師主題歌も「早く体験してほしい」

連続ドラマ「MIU404」でダブル主演を務める綾野剛さん(左)と星野源さん(C)TBS
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連続ドラマ「MIU404」でダブル主演を務める綾野剛さん(左)と星野源さん(C)TBS

 6月26日にスタートする綾野剛さんと星野源さんダブル主演の連続ドラマ「MIU404(ミュウ ヨンマルヨン)」(TBS系、金曜午後10時)の合同取材会がこのほど、リモートで行われ、綾野さん、星野さんが参加した。ドラマは、脚本家の野木亜紀子さんによる一話完結のオリジナルドラマ。ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(同局系、2016年)など、野木さんの作品に出演するのは3作品目という星野さんは、「作品にはいつもメッセージが込められています。とくに『アンナチュラル』(同局系、2018年)と『MIU404』はオリジナル作品ということもあるのでその色が強い。この作品も、1話、2話、3話といくたび、エンターテインメントがどんどん深くなっていく」と野木脚本の魅力を語った。

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 「MIU404」は、警察内部で“何でも屋”とやゆされながらも、犯人逮捕にすべてを懸ける初動捜査のプロフェッショナルであるという架空の設定の臨時部隊「第4機動捜査隊」が、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す、1話完結の刑事ドラマ。

 綾野さんは機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく、刑事の常識にも欠ける伊吹藍(いぶき・あい)、星野さんは観察眼と社交力にたけているものの、自分も他人も信用しない理性的な刑事、志摩一未(しま・かずみ)を演じる。タイトルの「MIU」は、「Mobile Investigative Unit(機動捜査隊)」の頭文字で、「404」は綾野さんと星野さんが演じる機動捜査隊員の2人を指すコールサインだという。

 ◇野木亜紀子脚本は「血が混じっている感じ」

 「逃げ恥」、映画「罪の声」(2020年公開予定)、「MIU404」と野木さんの作品に参加してきた星野さん。「僕は、野木さんという人間がまずすごく好きなんです。物語を紡ぐ人としての姿勢みたいなものが素晴らしい。こんなにちゃんと自分が書くことに責任を持ちながら、そして伝えたいことを織り込み、エンターテインメントにできる人をあまり見たことがない」と表現。

 「この作品でも、笑っちゃう様な面白い二人のキャラクターの会話だったり、起こるシリアスな事件だったり、物語や会話のアンサンブルの中で社会問題や人間ドラマを伝えていこうとする。そこに責任を持っている」と続けながら、「(野木さんから)『あとはよろしく!』みたいなことも言われますけど(笑い)、書き切る時点での血が混じっている感じが、脚本の中にものすごい刻み込まれていて、読んでいるだけでわくわくドキドキします」と印象を話した。

 ◇自分も他人も信用しない“志摩一未”役 「楽しい」

 当初は4月スタート予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。緊急事態宣言前の3月末から撮影は中断しており、約2カ月の撮影休止期間を経て、6月頭から撮影が再開した。星野さんは、「撮影が中断する前に、2話分くらいまではできていて。自粛期間、撮影をしていない間に、完成した2話を客観的に見ることができた」と振り返る。

 「連続ドラマでしかできないような楽しさ、面白さ、そして考えさせられる作品になっていて。どう考えても届けたいなってこの3カ月ずっと思っていた。撮影再開できたこと、放送できること、すごくうれしいです」と現在の心境を語った。

 自身が演じる志摩役の印象については、「とっても刑事に向いていて、すごく優秀な男。ぱっと見、だらっとしているし、言葉遣いも『ふざけんな』みたいなこととかもずっと言っているような役柄で。あんまり熱血って感じでもないし、人に対して熱く語るようなところはないと見せかけておきながら、捜査では急にものすごく熱くなったり、すごい推理を発揮したりする」と説明。

 「その中でも闇というか、憂いをずっと背負っているようなところがあって、『なぜこんなに悲しい顔をするんだろうか』ともしかしたら最初思う人はいるかもしれないんですけど、だんだん明らかになっていく。ぜひそこを見ていただきたいです! 演じていて充実していますし楽しいです」と笑顔を見せた。

 ◇“米津玄師の主題歌”がかかるタイミングは…

 米津玄師さんが担当した主題歌「感電」は、ドラマの初回放送で初公開される。星野さんは、「詩も含めて、『MIU404』の世界観にちゃんと触発されてくれて、ドラマでかかるようにということをすごく意識して作られた曲だと思った」とコメント。

 音楽活動も行う星野さんは、「僕が主題歌を作るときは、ただタイアップにならないように、そのドラマの世界観の中で響いたときに、物語や、自分の音楽がより広がるようなものにしたいと思っています。それを米津くんもやられていて、出ている側としてすごくうれしかったし、音楽家としてもすごくうれしかった」と喜びを語る。

 米津さんが主題歌を手がけた「アンナチュラル」では、主題歌がかかるタイミングも大きな注目を集めた。星野さんは、「物語の中でかかる音楽のタイミングって、(監督の)塚原(あゆ子)さんがものすごく考えて、いつも音楽をかけるので、それをまた見ていただきたいですし、体験していただきたい」とアピールした。

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