小林千晃:「GREAT PRETENDER」で「役者冥利に尽きる」会話劇 諏訪部順一に学んだ「ナチュラルな演技」

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「GREAT PRETENDER」で声優を務める小林千晃さん

 アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズなどの貞本義行さんがキャラクターデザイン、ドラマ「リーガルハイ」などの古沢良太さんが脚本を手がけるオリジナルアニメ「GREAT PRETENDER(グレートプリテンダー)」が、フジテレビの深夜アニメ枠「+Ultra(プラスウルトラ)」で7月8日にスタートする。同作で、自称・日本一の天才詐欺師の主人公・枝村真人(エダマメ)を演じるのが、小林千晃さんだ。古沢さんが手がける作品のファンだったという小林さんは、脚本の魅力を「すごくテンポのいい会話劇で役者冥利に尽きる」と話す。作品の魅力、演じる上でのこだわりを聞いた。

 ◇肩の力を抜いた自然な役者同士の掛け合い

 「GREAT PRETENDER」は、世界を舞台にしたクライム・エンターテインメント。自称・日本一の天才詐欺師の枝村真人(エダマメ)が、マフィアさえ手玉に取るフランス人のコンフィデンスマン(信用詐欺師)のローラン・ティエリーにだまされたことをきっかけに、世界を舞台にした桁違いのだまし合い(コンゲーム)に巻き込まれる。「91Days」「鬼灯の冷徹」などの鏑木ひろさんが監督を務め、「甲鉄城のカバネリ」「進撃の巨人」などのWIT STUDIOが制作する。

 小林さんが演じるエダマメは、善良な老人や旅行客をカモに詐欺を働き生計を立てる詐欺師でありながら、本来の性格は、真面目でお人好し。ローランに軽くあしらわれ噛みつくようなシーンも多く、「明るくて賑やかしというか、この作品の盛り上げ担当」と表現する。

 小林さんは、古沢さんが手がける作品のファンだったといい、主人公のエダマメ役で出演が決まった時は「めちゃくちゃうれしかった」と振り返る。キャストのオーディションの段階から、ローラン役の諏訪部さんとの掛け合いのシーンを演じたといい、「すごくテンポがいい会話劇で役者冥利に尽きる」と話す。古沢さんの脚本は、「自然に話すことを許されている」と魅力を語る。

 「ちゃんと人間が話しているような脚本で、海外ドラマの吹き替えにちょっと近いですね。アニメではあるけど、自然に話すことを許されているというか、ほかのアニメ作品より一層、肩の力を抜いて役者同士で掛け合いができる。普通にしゃべって成立するというのが、すごくやりやすかったですし、面白かったですね」

 ◇自分の素をキャラに落とし込む 絶叫シーンにも注目

 小林さんは、エダマメを演じる上で、「自分の素に近いものを演技に落とし込みたい」とこだわった。

 「僕自身が普段会話している感じをどこまでエダマメで表現できるか、という挑戦がありました。例えば、水の入ったペットボトルに触れた時に『冷たい』と声を発する時、アニメでは『冷たい』というリアクションの固定概念みたいなものがある。今回の作品では、僕自身がナチュラルに『冷たい』と思った時にどうやるだろうと考えました。普段のアニメでそれをやってしまうと、“日常”になってしまうので演技として成立しないのですが、それを当てはめられる作品に出会えた」

 古沢さんが手がける脚本ならではのナチュラルさ。ローラン役の諏訪部さんとの掛け合いで学ぶことも大きかったという。

 「やはり、諏訪部さんだからこそできるニュアンスがあるなと感じました。諏訪部さんは、自分の味を出すことと、ナチュラルな演技を同時にやられていたのがすごく魅力的でした。僕がそれをやろうとして、小林千晃として演じると、ちょっと違和感が出てしまう気がして……。諏訪部さんを含めて先輩方は、あまり声を変えずにいろいろなキャラクターを演じているように見えて、実はよく聞くと、結構変えてらっしゃる。それを気付かせずにキャラクターを演じつつ、『このキャラは誰の声だ』『誰が演じている』とはっきりと分かるのがすごいと思います」

 「GREAT PRETENDER」では、自然な会話劇と「エダマメの絶叫」に注目してほしいと小林さん。第1話冒頭からエダマメがある場所に縛り付けられ「ヘルプミー!」と絶叫するシーンが描かれる。

 「あのシーンは、朝10時に現場へ行って、ずーっと絶叫していました(笑い)。監督たちのこだわりがめちゃくちゃ強くて、『ここで声が裏返る』とか細かい部分で調整を繰り返しました。とにかく頑張ったので見てください」

 伏線が張り巡らされ、二転三転するストーリーも魅力といい、「絶対にだまされると思います。痛快なだまし、だまされの展開を、上質な喜劇として見ていただきたいですね」と魅力を語る。小林さんら声優陣のナチュラルな演技、痛快なストーリーに注目だ。

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