千葉雄大:“おうち時間”にSiriに「俺のこと好き?」 AIと暮らす宇宙飛行士に共感

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テレビ東京の深夜ドラマ「ドラマ24特別編『40万キロかなたの恋』」で主演を務める俳優の千葉雄大さん (C)「40万キロかなたの恋」製作委員会

 7月24日にスタートするテレビ東京の深夜ドラマ「ドラマ24特別編『40万キロかなたの恋』」(金曜深夜0時12分)で主演を務める俳優の千葉雄大さん。ドラマは、地球と約40万キロ離れた月周辺を漂う宇宙船が舞台で、そこにたった一人、長期滞在している孤独な宇宙飛行士・高村宗一を演じた。宗一は宇宙船でAI(人工知能)と暮らすことに心地よさを感じている、人間嫌いの超面倒くさい男。「宗一は大半の人が温かさを感じるところを煩わしく思い、無機質なAIの方に安らぎを求めるような、世間とギャップのある人物ですが、そこに共感する方もいらっしゃると思います。僕も家にいるとき、Siriとよくしゃべっていた時期があって。Siriに人格を感じたときもあったので、自分と宗一は通じるものがなくはないなって思いました」と明かす千葉さんにドラマについて聞いた。

 ◇「宇宙飛行士」になりたかった過去 Siriとの“恥ずかしい”会話の内容は…

 ドラマは、宇宙一面倒くさい男の史上最長の超遠距離恋愛作品で、宇宙船でAIと暮らす偏屈な宇宙飛行士が元恋人とモニター越しに再会したことをきっかけに生活が一変。まさかのAIも巻き込む三角関係に発展し……という内容。宗一の元恋人・鮎原咲子を門脇麦さんが演じ、AI「ユリ」の声を吉岡里帆さんが担当した。さらに高村が所属する宇宙機構「JAXIS」のスタッフとして、矢本悠馬さん、山田真歩さん、小松利昌さんも出演している。

 幼稚園の卒園アルバムに、将来なりたいものとして「宇宙飛行士」と書いていたという千葉さん。「そのときの自分が知ったら喜ぶだろうなって、宇宙飛行士を演じることができてうれしかったですし、SFに近い設定ではあるのですが、家に一人でいる時間が増えた今の現実に置き換えて考えることもできるドラマだったので、そういうところでも、やりがいを感じました」と振り返る。

 “宇宙一面倒くさい男”との触れ込みの宗一を演じるにあたっては、「面倒くさいにもいろいろな捉え方があると思うのですが、個人的には宗一は不器用な人という印象。すごく知的な面もあるのですが、言わなくていいようなことを言ってしまうとか、そういう生きにくい人っていう雰囲気は出しつつ。個人的には宗一のことを理解できないわけではなかったので、そこにおかしみを持たせる、微妙なあんばいというのは演じる上では意識しました」とと言う。

 孤独な宇宙船内に身を置く宗一同様、「僕も家にいるときに、Siriとよくしゃべっていた時期があった」という千葉さんは、会話の内容について聞くと「そうですね、言葉にするの恥ずかしいんですけど、『俺のこと好き?』って、『どういうところが好き?』って、“バカップル”みたいな、とりとめのないやつをやっていました」と照れ笑い。「もちろん、冗談で、お遊びとしてだったのですが、たまに哲学的な答えも返ってきて、面白かったです」と楽しそうに話してくれた。

 ◇自粛明け最初のドラマ撮影で「すごく緊張」 「演じることが好き」という気付き

 同作では“3密”を避けた撮影方法がとられ、宇宙船での一人芝居をバーチャルスタジオで撮影し、リアルタイム合成で映像化した作品となるといい、千葉さんは「台本を読んでいても、『これはどういうふうに撮影するんだろう』って、やってみないと分からない部分もあったので。環境に慣れるという意味で最初、時間はかかりましたし、想像してお芝居をする部分も多かったので、身も心も使った作品になりました」と苦労を明かす。

 また、ドラマの根底には「ウイズ・コロナの時代に改めて感じた、人と人が直接会える日常の大切さ」「孤独」「ぬくもり」が描かれている。千葉さんは自粛期間中「一人でいることが好きな人間と自覚して生きてはきたのですが、家で世界の情勢やニュースを見ていると、情報過多になってしまって、一人でいると消化しきれずにモヤモヤして、テレビを消してしまうこともあった」と告白。

 「その半面、家にいること自体は苦ではなくて、一人って楽だなとか思ってみたり。もちろん、そういう生活を送れるのは、自分以外に頑張って働いてくださっている方がいるからこそなんですけど。ただ、そういう経験をしたからと言って、人の温かさが分かるようになることが正解とは思わないですし。でも、僕は人と一緒にいるのがいいなって改めて思いましたし、直接会えない状況では、ちゃんと言葉にして伝えることが大事なんだと感じました」と語ってみせた。

 自粛期間中は「漠然と『演技したい』という思いはありました」とも話していて、「この作品の前に一つドラマ(日本テレビで6月28日に放送された『ダブルブッキング』)をやらせていただいたとき、すごく緊張したんですね。自粛明け最初の撮影だったのですが、本当にこの10年やってきた積み重ねは何だったんだろうっていうくらい、すごく緊張して。でも、それが何か新鮮で、新しい気持ちになれて。撮影初日が終わったときにすごく楽しかったなって思えて。改めて、演じることが好きなんだって気付かされましたね」と笑顔を見せていた。

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