あのクズを殴ってやりたいんだ
第6話 走り出したクズと恋
11月12日(火)放送分
俳優の眞島秀和さんの主演ドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」(読売テレビ・日本テレビ系、木曜午後11時59分)が、8月13日からスタートする。ドラマは、「カワイイものが好きすぎる」という秘密を抱える、眞島さん演じる主人公の“イケオジ”の葛藤と同志たちとの交流を描くコメディー作品。「かなり振り切ってやっているつもりではいる」と話す眞島さんに、ドラマの見どころや、コメディー作品への臨み方、昨年デビュー20周年を迎えた今の思いを聞いた。
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ドラマは、ウェブマンガ誌「COMICポラリス」(フレックスコミックス)で連載中のツトムさんの同名マンガが原作。眞島さん演じる小路三貴(おじみつたか)は、渋い“イケオジ”で仕事もでき、モテる課長。バツイチの一人暮らしで、「カワイイものが好きすぎる」ことを隠して生きている。
推しキャラは、犬のキャラクター「パグ太郎」で、新商品情報をチェックしては妄想を膨らませて幸せ気分に浸るが、 周囲の目が気になってファンシーショップに入ることができない。心の底では誰かと趣味を共有できることを夢見ているが、いまだそうした存在とは出会ったことがなく……という役どころ。
小路三貴が初めて秘密を打ち明け、“同志”として心を通わせていくデザイナーの河合ケンタ役を今井翼さん、社内で人気者の小路に一方的にライバル心を燃やす営業課長・鳴戸渡役を桐山漣さん、小路の家に居候することになるおい・仁井真純役を藤原大祐さんが演じる。
「ストーリーと役柄を聞いた時に、これはぜひやらせてください!と思いました」とオファー時を振り返った眞島さん。“カワイイもの好き”がバレないように気を使う会社での姿と、自宅で思いっきりパグ太郎をめでる姿。このギャップを想像するだけでも楽しいが、「かなり振り切ってやっているつもりではいるんですけど、(映像では)どうなってんだ!?って気になるし、(視聴者の反応が)不安な感じ(笑い)」と率直な思いを明かす。
小路三貴の印象を、「仕事もちゃんとできるし、部下思いだし、こういう人ってすてきだなと思います」と話した眞島さんだが、「ただイケオジって言われていますという設定は、ある種のハードルの高さを感じています(笑い)」と苦笑い。共通点については、「僕は愛犬(8歳になるチワワの女の子)を可愛がったりしているので、そのへんが共通しているのかな。そこがとっかかりというか……(笑い)」と明かす。
劇中では、さまざまなパグ太郎のぬいぐるみやグッズが登場する。「どんどんどんどん、パグ太郎に愛情が芽生えて撮影していますよ(笑い)」という眞島さんは、「小さいパグ太郎、ちょっと大きめのパグ太郎も、抱き心地が良くてですね(笑い)。小さめのほうは(自宅に)預かっているんですけど」と告白。
枕元にいて、眠るときはいつも一緒といい、「それが“役作り”っていわれると恥ずかしいですけど、そうしていますね(笑い)」と笑顔で話す。ちなみに、大きめのパグ太郎も、撮影終了後に自宅に連れて帰りたいと“予約済み”なのだそうだ。
今井さんや桐山さんなど、共演者とは雑談をするなどしてコミュニケーションを図っているという眞島さん。撮影現場は和気あいあいとしているといい、「みなさん、自由にやってらっしゃいますよ。結構監督のアイデアで、現場に行ってみていろいろ設定が変わったりする。その変更とかも僕も含めて楽しみながら撮影しています」と話す。
「今回、メインでやらせていただいているので、演者もスタッフも含めてみんな『現場に来るのが楽しいな』『現場に来るのが楽しみだな』というふうに参加できればいいのかなと思っていて。だからって何をするってわけではないですけど、そういう空気作りというか、ちょっとでも貢献できればいいなと」と主演としての思いを明かす。
予告動画では、眞島さんがパグ太郎のぬいぐるみを見つめたり、ベッドの上で思い切り抱きしめる様子も公開されている。「表情と心の声のギャップなども楽しみながら演じていきたい」という眞島さんに、コメディー作品への臨み方を聞いてみた。
「コメディー全般に言えると思うんですけど、こっちは大真面目。僕だったら、パグ太郎が大好きで、それを人に悟られたくない。ちゃんとそこを大事にしていかないといけないし、きっとどこかにこういう人はいるかもしれない……というのは大事にしてやっています」と明かす。
また、「人って、職場で大事な会議しているときも、すごい真顔だけど、もしかしたら『今日なにを食べようかな』と考えたりするじゃないですか(笑い)。それをちゃんと形にしているところが、この作品のコメディーのパートだと思う」と説明。「作っている過程では、真剣に、直球でみなさん芝居で勝負しているので、みなさんに届いたときにちょっとでも癒やしになってくれれば」と続ける。
そんな今作の見どころについては、「自分がすごく推しているものを、すごく大事にして、それを共有できる仲間ができたら、なおさらすてきなこと。そういう存在があるって、前向きに生きていけるひとつの要素になるよね、というところ」と話す。
また、「本当に優しい人が集まっているお話だと思っていて。人の悪意みたいな部分がほとんどない作品なので、とくにこういうご時世の中、心温まる癒やしになってくれればいいなぁという思いがあります」。
1999年、映画「青~chong~」で俳優デビューした眞島さんは、昨年デビュー20周年を迎えた。これまでを「あっという間」と振り返りながら、「もっともっと仕事したいなっていうのは変わらない」と自身について話す。
役者業については「楽しいだけじゃない」といい、「どうやっていいんだろうって悩むこともあるし、ひとつの作品が終わったときに、自分の中でささやかな充実感というか……そういうものの繰り返しが大好きです」と明かす。「現場があって、こういう形で完成したんだなっていうのをひとつ見届けると、この仕事やっててよかったな、と思う瞬間ですね」としみじみと話す。
「(新型コロナウイルスの感染拡大の影響で)個人的には、もしかしたらこの企画自体がどうなるかな……と思っていたこともあった」と明かした眞島さん。「ちゃんと撮影に入れたことにも感謝していますし、できあがった作品を視聴者の方が見て、少しでも前向きに生きていける、癒やしのような存在になってくれればいいなと思っています」と視聴者に呼びかけた。(7月20日取材)
「おじさんはカワイイものがお好き。」は、8月13日スタートで、毎週木曜午後11時59分放送。
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