名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
トロルさんの絵本が原作のテレビアニメ「おしりたんてい」の劇場版「映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ」が8月14日から、東映のオムニバス興行「東映まんがまつり」で上映中だ。劇場版のオリジナルキャラクターで、おしりたんてい、その父・おしりダンディと共に冒険を繰り広げるテンテン村の子供・パンタンを演じるのが、子役としても活躍してきた小林星蘭さんだ。憧れの人は、声優で歌手の水樹奈々さんという小林さんに今後の目標や作品への思いを聞いた。
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「おしりたんてい」は、顔の形がおしりに見える名探偵おしりたんていが、「フーム、においますね」という決めぜりふと共に難事件を解決していく謎解き物語。東映アニメーションが制作するテレビアニメが、2018年からNHK Eテレで毎週土曜午前9時に放送中。「映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ」は劇場版第2弾で、おしりダンディから依頼を受け、テントウムシ遺跡を訪れたおしりたんていが、遺跡に仕掛けられた数々の謎を解き明かす。
小林さんは「カルピス」のCMなどで子役として活躍。アニメ「若おかみは小学生!」の主人公おっこ役、アニメ「僕のヒーローアカデミア」の壊理(エリ)役など声優としても活動している。「映画おしりたんてい」で演じたパンタンは、可愛らしい外見だが、カンフーが得意という勇ましい一面もある。パンタン役が決まった時は「本当にうれしかったです!」と笑顔を見せる。
「こんな可愛いパンダの女の子役で、これはもう今までやってきた役の中で史上最強の可愛い声を出さなきゃと、張り切っていました。やる気に満ちあふれていました」
演じる上では「幼さ」を意識したという。
「自分が幼い子と接した時を思い出しながら、ちっちゃい子ってどうしゃべっていただろう、幼さってどうやったら出るんだろうとすごく考えました。声の高さや話すスピードを意識しました。あと、ちっちゃい子は前のめりに『しゃべりたい!』というのが出ている感じなので、それも出せるようにしたいと思いました」
パンタンが好物のささ団子を食べるシーンでは、動物ならではのワイルドさも表現した。
「パンダなので、ささ団子はささごともしゃもしゃ食べるんです(笑い)。他のシーンではそんなに意識していなかったんですけど、ささを食べる時はワイルド感が出るのかなと。私は、ワイルドにもしゃもしゃ食べるような経験はないので、ちょっと大げさに演じました」
劇場版は、おしりたんていの父・おしりダンディとパンタンが活躍するシーンも見どころだ。小林さんは、山路和弘さん演じるおしりダンディを「すごく格好いい」と話す。
「おしりダンディって、本当にダンディーなんです。その格好よさが収録している時にもじわじわ伝わってきました。山路さんが『それがダンディってもんだろ』というせりふをいわれている時は、隣で聞きながら『きゃー! ダンディさん!』と思わずいいたくなるような(笑い)。こんなダンディーな人、本当にいいなぁと思いました。パンタンとダンディがタッグを組んでいる時は、なんともいえない可愛さというか、格好よさがあるので、ぜひ注目してほしいです」
アフレコでは、主人公のおしりたんてい役の三瓶由布子さんとの共演に「すごく緊張した」という小林さん。現在15歳の小林さんは、三瓶さんが出演していた「Yes!プリキュア5」(2007~08年放送)、「Yes!プリキュア5GoGo!」(2008~09年放送)のファンだったという。
「小さい時に見ていたので、今回共演できることが分かった時は『えっ、目の前に三瓶さんが……』というすごい緊張感がありました。いざ収録となると、『プリキュア』の時とは打って変わって、おしりたんていのすごく格好いい紳士な声が横から聞こえてきたので、やっぱり声優さんってすごいなと思いました」
収録の合間に三瓶さんと『プリキュア』の話をする機会もあり、「私が『見ていました』というと、三瓶さんは『すごくうれしい』といってくれて、私もすごくうれしくなりました。その日はずっと幸せで、ウキウキしながら家に帰りました。家でお母さんにめちゃくちゃ自慢しました(笑い)」
小林さんは「おしりたんてい」のアフレコで三瓶さんら声優陣と共演し、「すごく勉強になった」と振り返る。
「三瓶さんたちが、自分から録(と)り直しをお願いしているシーンがあって、それは台本には何もせりふが書いていない部分だったんです。絵を見て『キャラクターがこういう動きをしていたから、こんな声を入れてもいいんじゃないか』と皆さんが自分で判断して、監督さんにお願いして録っているのを見てすごいなと。細かいところまで見ていくのって大事なんだなと気付かされて、すごく勉強になりました。自分はまだ観察力が足りていないから、もっと見なきゃと思いました」
女優、声優として活躍する小林さんに今後の目標を聞いた。
「女優として、声優として、もう一個足すなら歌手としても、できることなら何でもやってみたいです。一つのことを専門でやるのもすごくいいけど、自分だったらもっとこれができるじゃないかと方向性を広げて、『この子なら何でもできるから、お願いしよう』といってもらえるようになりたいなと思っています」
役者としての憧れの存在は、水樹奈々さんだという。
「『若おかみは小学生!』の時にご一緒したんですけど、収録の時も隣で声を聞いているだけで頭の中に映像が流れるような気がしました。水樹さんのライブにも行かせていただいたのですが、体力も歌唱力も本当にすさまじくて。エネルギッシュで、あんなにパワフルに動けるって本当にすごいし、憧れです。私は運動とか得意じゃないので、まずは体力を付けて、パワフルにオールマイティーにできるように頑張りたいです」
歌手としてステージに立ってみたいという思いも強い。
「自分が歌を歌う姿を見るためにいろいろな人が来てくれる、少しでも興味を持っていただけるというのは本当にうれしいことだと思います。声優さんのお仕事をやっていても、『この子、この役にぴったりだね』『見たよ。すごくよかった』って言ってもらえるのって、すごくうれしいです。もっともっといろいろな表現でみんなに楽しんでもらえるようにできたらなというのが一番の目標です」
さまざまな表現に挑む小林さんの今後の活躍が楽しみだ。
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