良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
俳優の玉木宏さんが主演を務める連続ドラマ「竜の道 二つの顔の復讐(ふくしゅう)者」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時)。ドラマは、2015年に亡くなった白川道さんの未完の小説「竜の道」(幻冬舎)が原作で、竜一(玉木さん)と竜二(高橋さん)の双子が、養父母を死に追いやったキリシマ急便の社長・霧島源平(遠藤憲一さん)に復讐する姿を描いている。高橋さんが、演じる竜二についてや演技の裏話などを語った。
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第5話(8月25日放送)では、竜一と竜二の養父母の娘・美佐(松本穂香さん)が、両親の死の真相を知り、源平の娘・まゆみ(松本まりかさん)と交際する竜二が復讐のために何かたくらんでいると考える。さらに、その疑念は、竜二の友人の「和田猛(竜一)」にも向けられる。血のつながりのない妹・美佐が、復讐計画の核心に近付いてくることへの焦りから、竜一と竜二は意見を衝突させる……という展開。
竜一から、美佐に兄妹以上の思いを抱いていると指摘されながら、復讐のためにまゆみと交際する竜二について、高橋さんは「きっと竜二にとっては、竜一や美佐という家族、さらには源平という復讐相手が必要なファクターで、それがいなくなってしまうと機械に近い人間になっていくんだと思います。どこかで復讐を軸にした生き方というものがないと、竜二は生きることの意味を見失ってしまうんじゃないかと思いながらお芝居させていただきました」と振り返り、「だからこそ、『復讐という夢がかなったらどうなってしまうんだろう?』という点では、終盤にかけて複雑な思いが交錯していきます」とコメント。
竜二の美佐への思いについては、「矛盾はしていますが、竜二にとって必要な復讐からできる限り美佐を守りたいという感覚が、次第に愛につながったのかもしれません。けれど竜二にとっては、きっと非常に曖昧で自分でも気付いてない恋心だと思うんです。だからこそ、そこに触れられてしまうと大きく否定してしまうのでは、と考えながらお芝居をさせていただきました」と語っている。
第5話では、竜一から「あんまり深入りするなよ。竜二は優しいからな、向こうが傷つくとお前も傷つく」と言われる一幕があるといい、高橋さんは「竜二を子供の頃から知っている竜一の言う通り、竜二の非情になり切れない感じがどこかに出ればいいなと思いました。直接復讐に関係があるわけではないまゆみを陥れていく中で、情が生まれ、情に揺さぶられていく竜二は、人間のブレを体現できていて、とても魅力的で愛おしい人だなと思いながら演じていました」と語している。
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