俳優の高橋一生さんが、「岸辺露伴は動かない」シリーズの渡辺一貴監督と再タッグを組んだオリジナル映画「脛擦りの森(すねこすりのもり)」が4月10日に公開されることが明らかになった。
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渡辺監督がNHKに勤務していたころに赴任した岡山の妖怪伝承「脛擦り(すねこすり)」に着想を得たというオリジナル作。人里から離れた深い森で、足に傷を負った若い男は、女の甘い歌声に導かれ、古い神社にたどり着く。そこには謎の男と若く美しい妻が暮らしており、若い男はそこで夢のような、時の止まったような時間を過ごすが……というストーリー。
渡辺監督は岡山にいた頃に、山間の里村で母屋の中で牛と共に暮らす老夫婦を取材。「その取材中に不思議な体験をしたのです。ある春の昼下がり、撮影の合間に私は田んぼの畦道でぼんやり佇んでいました。その時一陣の風が吹き、雑木林がざわめきました。瞬間、不思議な感覚に包まれたのです。今が現代なのか、遥か昔なのか…自分が何百年前にも同じ場所に立っていた記憶が立ちあがり、しばらくその場に立ち尽くしていました。今でも、あの時の感覚は忘れていません」と、本作の制作にも繋がった記憶をコメント。
森の奥深くで暮らす「謎の男」を演じる高橋さんは「一貴監督とは長くご一緒していますが、芝居において余白を信じてくださる方です。脚本には、妖怪がどのように語られ、伝えられ、物語として残っていくのかという『継承』の感覚が通底していて、言葉を重ねすぎない世界の中で演じられることに、手応えを感じていました」と思いを明かした。さらに、元々「すねこすり」が自身の一番好きな妖怪だったといい、「初めてこの妖怪を知ったとき、その正体の掴めなさや、どこか人の生活に寄り添う佇まいに強く惹かれました」と話している。
若手俳優の黒崎煌代さんが足に傷を負い森に迷い込んだ「若い男」を演じる。黒崎さんは「岡山の素晴らしいロケーションで撮影された本作は、どのシーンも洗練された美しさと妖しさが漂っています。私にとって妖怪『スネコスリ』は、とても身に覚えのある感覚の妖怪でした。観ていただいた方にスネコスリがどう映るのか、今からとても楽しみです。」と語っている。
謎の男と森で暮らす謎の女「さゆり」は、本作が映画出演2作目となる16歳の蒼戸虹子さんが演じる。蒼戸さんは「真冬の岡山県、雪の降る幻想的な景色の中で私は一体どこにいるのか、現実かどうもわからなくなるような不思議な感覚に陥りながら、ゆっくりと流れる時間がとても、好きでした。そして渡辺監督の世界の中に、高橋さん、黒崎さんと一緒に居られたことも、私にとって特別なものでした」と撮影を振り返った。
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