緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
女優の浜辺美波さんと俳優の横浜流星さんがダブル主演を務める連続ドラマ「私たちはどうかしている」(日本テレビ系、水曜午後10時)。初回から浜辺さん演じる花岡七桜(はなおか・なお)と、横浜さん演じる高月椿(たかつき・つばき)のキスシーンが登場。第2話ではラブシーンが登場し、「美しすぎ」などと視聴者の注目を集めた。今作を手がけ、昨年放送のドラマ「あなたの番です(あな番)」でも話題を集めた鈴間広枝プロデューサーに、ドラマ化の背景やラブシーンの撮影の裏側を聞いた。
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ドラマは、女性マンガ誌「BE・LOVE」(講談社)で連載されている安藤なつみさんの同名マンガが原作。和菓子職人の花岡七桜と、創業400年の老舗和菓子屋のクールな跡取り息子、高月椿が、15年前に起こった和菓子屋「光月庵」主人の殺人事件を巡り、運命に翻弄(ほんろう)されながらも強くひかれ合う“ラブミステリー”。
「あな番」を手がける前となる2018年の年末ごろ、2020年向けの企画を考えていたという鈴間さんは、「オリンピックだし、和風なものがやりたい」という思いから、ドラマ化する原作を探していた。そんな中、原作マンガに出会ったといい、「表紙がきれいで“ジャケ買い”して。和菓子職人のお話なんだと読み始めたら、すっごいストーリーが面白いと思って、『これはぜひやりたい!』と企画書を出し……」と振り返る。実際に企画が動き出したのは、「あな番」が最終回を迎えるころだったという。
もともとは、オリンピックで盛り上がるはずだった夏の放送。たくさんの外国人が日本に来たり、「私たちも日本の素晴らしさをより認識したいという高まりもあるかな?」と考え、日本の“和”を意識した。劇中では、浜辺さんや横浜さんが和服姿を披露しているほか、さまざまな和菓子も登場する。ドラマが放送されると、「和菓子がおいしそう」といった声が上がったほか、浜辺さんと横浜さんの“美しさ”や“画力の強さ”などが話題となった。
鈴間さんによると、水曜ドラマ枠は「アラサー以上のヒロインが多い枠」というが、原作者の安藤さんからの要望もあり、キャスティングは原作通りの年齢設定で進められた。七桜は、幼なじみの椿の証言で母が逮捕されたため、椿を憎んでいる和菓子職人。真っすぐで、どんな逆境にもめげない芯の強さを持つ。再会した椿からプロポーズを受け、正体を隠したまま、老舗和菓子屋・光月庵に乗り込む……という役どころだ。
そんな七桜に浜辺さんを起用した理由について、「日本の美しさを伝えるにあたって、圧倒的に和が似合う。古風というか、王道な感じがする女優さんだなと思っていて」と明かす。「すごく凛としていて、黒髪で、目力も強くて。どれだけ(観月ありささん演じる今日子に)いじめられてもへこたれない強さがある。ブレない強さ、というのが七桜ちゃんのイメージにぴったりだなと思って」と続ける。
一方、椿は、光月庵の跡取り息子。一見、クールで傍若無人だが、和菓子や店に対する強い思いがある。母や祖父から家族としての愛情を受けてきておらず、実はとても孤独で、愛情表現に不器用な一面もある。七桜が15年前にいた、幼なじみの少女だとは気づいていない……という役どころ。
横浜さんを起用した理由について、「椿はぱっと見、クールじゃないといけない。キリッとしていて、冷たそうに見える。けど中身はすごい熱い男。20代前半の俳優さんの中でって考えているときに、(あな番の現場に)『あっ! いた!』と思ったというか(笑い)」と振り返る。横浜さんにも原作や企画書を読んでもらったといい、「『ぜひやりたい』とおっしゃっていただいたので、ありがたかったですね」と明かす。
浜辺さんと横浜さんのシーンについて、SNSでは「浜辺美波さんと横浜流星さんの2人のシーン美しすぎた」「キスシーン本当にきれい」「ラブシーンのインパクトすごすぎた」「永久保存版にしたいぐらい、めっちゃドキドキ」といったコメントが並んでいる。キスシーンやラブシーンの撮影は、どのような雰囲気で行われているのだろうか。
鈴間さんは、「先日、美波ちゃんも言っていたんですけど、そういうシーン独特の気まずい空気感とか全然なくって、割とお芝居の前後は、お二人ともわちゃわちゃしてらっしゃいます」と明かす。
カットがかかると、照れくささもあって、すぐにその場を離れる俳優も多いというが、「見てくださる方に『わー』って盛り上がっていただけそうかを、お二人ともすごく気にして、『いいシーンにしたい』という思いがたぶん強い。『よしっ、モニター見にいこ!』という感じで、結構明るくて、和気あいあいとされています」と明かす。
「かなり原作に忠実にやらせていただいてます」という鈴間さんに、今後のラブシーンについて聞いてみると、「恋の障害が大きい分、七桜と椿の“ひかれ合う引力の強さ”を表現するには、やっぱり必要なので、ない回もあるかもしれないですが、結構毎回あります」と予告する。
最後に、視聴者に向けて、鈴間さんは「設定もキャラクターも“濃い”ので、いろいろツッコみたいことを、大きな声でツッコんでいただければ(笑い)。ぜひ最後まで楽しんでいただければと思っています」と呼びかけた。
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