昨年、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」で“モモッチ”こと森田桃代を演じ、注目を集めた女優の伊原六花(いはら・りっか)さん。10月期からは、NHK・Eテレの語学番組「旅するためのスペイン語」に出演している。当初、スペイン語の知識はほとんどなく「本当にゼロからのスタートでした」としながらも、収録を振り返り「先生はもちろん、番組で関わったスペインの方、全員がすごく褒めてくれるんですよ。(スペイン語で)『いいね!』って(笑い)。だから、番組をやっていて本当に楽しかったです」と声を弾ませる伊原さんに話を聞いた。
ウナギノボリ
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番組はいつか旅する日のために、旅行先で役立つ言語の習得を目指すシリーズで、伊原さんはスペイン語を担当。「この番組をやらせてもらう前に、お仕事でスペイン語を少し話す機会があったのですが、そのときは『ありがとう』『おやすみ』くらいで、番組で学べるってことになってから本格的に取り組むようになりました」と明かす。
また、スペイン語は「アクセントやリズムとか、自分でしゃべっていて楽しいというのが一番の特徴」で「発音ではつまずくこともなかった」と言う伊原さんは、「本当に初めてだったので、どこから始めればいいのか、最初は分からなかったというのが本音ですが。あいさつはもちろん、これは旅行先で、これはお店に入ったときと、シチュエーションを頭に思い描きながら、その中でよく使う言葉から覚えていきました」と語学習得の一端を披露する。
そんな伊原さんの上達を後押ししたのが、周囲の「いいね!」の言葉。「次、この単語を覚えていったら、また褒めてもらえるんじゃないかって思えて(笑い)。スペインの方にとっては、よく使う何気ない言葉なのかもしれないのですが、私にとっては本当にうれしい一言になりました。褒められて伸びるタイプ? そうですね、だから私には(環境が)合っていたのかもしれません」と笑顔を見せた。
伊原さんがそもそもスペインに興味を持ったのがフラメンコだった。伊原さんといえば、“バブリーダンス”などで知られる大阪府立登美丘高校ダンス部の元キャプテンで、「ダンスにもいろいろな種類があって、今までやったことのないもの、社交ダンスとか、ポールダンスとかありますが、その中でも、踊りはもちろん、衣装や表現の仕方含めて、フラメンコは情熱的な強い女性のイメージがあって、惹(ひ)かれてしまったというか。いつか本場で踊ってみたいです」と目を輝かせる。
そのほか、この先にチャレンジしたいこととして「バンジージャンプやスカイダイビング、日本舞踊も習ってみたいです。語学では中国語も」と次々と挙げてみせた伊原さん。一方、女優としてはドラマや映画、舞台と、一つずつ作品を重ねているところだ。
改めて、昨年出演した朝ドラ「なつぞら」について聞くと、「お芝居をもっと自分でこうしたいなって思えるようになった作品。台本に書かれているせりふ一つとっても、この中でどれだけの選択肢があるんだろうって考えるようになりました。そのきっかけをもらえたなって思います。そのあとすぐに舞台に入って、あとは自粛期間もありましたので、映像のお仕事をそこまでできていないのですが、早く『なつぞら』で学んだものを試したいなって、その気持ちが膨らんでいるところです」と語っていた。
伊原さんが出演する「旅するためのスペイン語」は毎週火曜深夜0時(水曜午前0時)に放送。そのほか「旅するためのドイツ語」は毎週月曜午後11時半、「旅するためのイタリア語」は毎週月曜深夜0時(火曜午前0時)、「旅するためのフランス語」は毎週木曜午後11時半に放送されている。
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