ゆうたろう:「チェリまほ」で初の金髪姿 「やっぱり30歳までに…」恋愛観明かす

連続ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」に出演するゆうたろうさん (C)豊田悠/SQUARE ENIX・「30 歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会
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連続ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」に出演するゆうたろうさん (C)豊田悠/SQUARE ENIX・「30 歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会

 テレビ東京の深夜ドラマ「木ドラ25『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』」(木曜深夜1時)に第3話(10月22日放送)から出演するゆうたろうさん。ドラマは豊田悠さんの同名マンガが原作で、今作が連ドラ単独初主演となる赤楚衛二さんが主人公の安達清、「劇団EXILE」の町田啓太さんが安達を思い続けるエリートイケメン・黒沢優一を演じている。今作に綿矢湊役で出演するゆうたろうさんに、初めてという金髪や役作り、出演作が続く俳優業への思いなどを聞いた。

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 ◇初の金髪姿に「誰か分からなかった」

 ドラマは「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2019」に選ばれた豊田悠さんによる同名マンガが原作。ファンからは「チェリまほ」の愛称で親しまれる。30歳になり「触れた人の心が読める魔法」を手に入れたさえない安達。ひょんなことから、社内随一のイケメンで営業部エースの同期・黒沢の心を読んでしまう。黒沢の心の中は、なんと安達への恋心でいっぱいだった……と展開する。

 「最初は題名を見てびっくりした」というゆうたろうさんは、「原作を読んだら1巻からどハマりしちゃいました。湊君はどんな子なのだろうと興味が湧き、不安とか緊張とかより『自分だったら湊君をどう演じられるかな』というワクワクがありました」とオファーを聞いた際の心境を明かす。

 役に合わせ初めて金髪にしたことについて、「初めてこんなしっかりブリーチしたけど、まず金髪が似合うかどうかという問題はありました」と笑い、金髪姿の自分との“初対面”を「シャンプーして鏡でタオルを取った瞬間『えっ!?』みたいな感じで誰か分からなかった(笑い)。『僕ってこんな顔しているんだ』と改めて思った」と楽しそうに振り返る。

 続けて「今はワクワクしています。意外と似合って良かったなという安心感もあるし、自分的にもしっくりきている。皆さんにお会いした時に『わー!』って驚いてもらえたのでクリアできているのでは。楽しい」と笑顔。今後別の色は……と水を向けると、「やってみたいですね。ここまで抜いちゃえば他の色も入ると思うので、青とかトーンが違う金髪とかやってみたい」と意欲を見せた。

 ◇湊役は「二人三脚で演じられたら」

 ゆうたろうさんが演じる湊は、安達の親友で小説家の柘植将人(浅香航大さん)の家に配達に訪れる宅配業者だが、役作りについて、「原作がある作品は原作を読み込み、ストーリーやキャラクターを理解し、プラスアルファゆうたろうが演じるならどう演じるかという演技プランを立ててオリジナリティーを出せたらいいなと思っている」とこだわりを語る。

 役に合わせて「ダンスレッスンに励んでいる」といい、「(ダンス)経験はあるけど基礎が全然なっていないので、基礎の基礎からたたき込んでもらっている。ヒップホップはリズム感やグルーブが大事と教えてもらったので日常から取り入れてレッスンしている。そこがにせものだと原作ファンに失礼なので頑張りたい」と力を込める。

 湊の印象を「ちょっと口が悪いけど仲間思いや猫が好きという可愛らしい部分があるなど、自分と似ているところもある」と話し、「共通点はつなぎつつ、台本を読み近づけていく。撮影期間はゆうたろうでありつつも常に湊君はいるという感じで日常を過ごしたい。二人三脚で作品を楽しみつつ湊君を演じられたら」と意気込む。

 ◇20代のうちに恋愛経験を

 「触れた人の心が読める魔法」をもし自分に使われたら……。ゆうたろうさんは、「家族や親友ならまだ素直に素のままでいられるけど、仕事をしているときとかちょっと身構えている時は100%本音ではしゃべれていないと自分で分かっている。そこを読まれたら嫌。絶対触らせないようにします」と話し笑う。

 反対に自分が読めるケースについては、「うらやましいとも思うけど、どうだろうなぁ」と考え込み、「知りすぎてもつまらない気もする。こう言ったらどう返してくるかみたいなのを想像したり、自分の中で会話の先を読んだりというのがワクワクするし楽しいので、その能力はいらないですね」ときっぱり。「心を読めると『僕のこと嫌っている』とか敏感になりそうでちょっと怖いなと思います」と理由を説明した。

 またタイトルにちなみ、30歳までに「こうなりたい」「してみたい」ことを聞くと、「恋愛はまだ経験がなく、今まで『これだ!』みたいなのがあまりなかった。やっぱり30歳までに恋愛はしてみたい。魔法使いにもなりたくないですし(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに回答。「それで『いいな』と思えばハマるでしょうし、『一人の方が楽だ』と思えばいいやって思っちゃうかもしれないけど、20代のうちに経験はしておきたい」と話す。

 理想のタイプについては、「究極の話、“優しい人”になっちゃいますね」とし、「理解がある人というか、職業的にも変則的、不安定な仕事でもあるし、自分のことを『まともではあるけど普通ではない』と思っているので、そういうところを理解してくれる人がいい。いい意味で普通じゃない人がいいなって思います」と冷静に自己分析する。

 さらに初デートで行きたい場所を聞くと、「20歳を超えてからお花が好きになって、暇があればお花を見に行ったりしている。お花が好きな人、お花が似合う人がいいなって。自然が似合うというか、そういう人がいたらお花畑に一緒に行きたい」と照れ笑いを浮かべつつ答えた。

 ◇自身とギャップある役に挑戦したい

 ゆうたろうさんはモデルとしてはもちろん、近年はドラマ「来世ではちゃんとします」(テレビ東京)や「死にたい夜にかぎって」(TBS系)、映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」「殺さない彼と死なない彼女」など、俳優としても活躍している。

 出演作を重ねている現状をどう感じているか聞くと、「(俳優活動は)舞台から始まりましたが、せりふを覚えられるかという問題もあったし、発声練習とか歌とか踊りとかもあるので、最初は『やってみて大変だったらやめようかな。楽しかったら続けてみようかな』という気持ちだった」と神妙な表情で話し、「やってみたらすごく楽しかった」という。

 具体的には「スタッフさんや共演者さんと『みんなで頑張ろう』という気持ちで作り上げる世界なのでシンプルに楽しいし面白い。それこそ金髪とかも役者じゃないとやっていなかった」と説明し、「(自身が演じた役を)見てくれた方が『ゆうたろうで良かった』と思ってくれることや、自分でも『これは僕が演じられて良かった』と思う瞬間もちょっとずつ増えているのは手応えというか、続けていて良かったなと思います」と充実感をにじませる。

 今後やってみたい役という質問には、「初めてサイコパス的な役をやった時、自分とかけ離れすぎていて面白かったし振り切った芝居ができたので、そういう役にもうちょっとチャレンジしたい」と回答。続けて、「20代の役とかサスペンス系の作品、『こういう役もできる』というゆうたろうとギャップがある役をやってみたい」と目を輝かせていた。

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