大地真央:来年4月期放送の連ドラで「最高のオバハン」に 松本まりかは“怪演”封印?

2021年4月から放送される連続ドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」に出演する大地真央さん(左)と松本まりかさん=東海テレビ提供
1 / 7
2021年4月から放送される連続ドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」に出演する大地真央さん(左)と松本まりかさん=東海テレビ提供

 女優の大地真央さんが、東海テレビ・フジテレビ系の「オトナの土ドラ」枠(土曜午後11時40分)で2021年4月10日にスタートする連続ドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」に主演することが12月14日、分かった。女優の松本まりかさんも出演する。

ウナギノボリ

 ドラマは、林真理子さんの小説「最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室」「最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!」(共に文春文庫)が原作。マンガ家の東村アキコさんが原作にほれ込み、「ハイパーミディ 中島ハルコ」(集英社)としてマンガ化した。

 美容系クリニックの敏腕経営者で、口を開けば自慢話か毒舌という人当たりは最悪だが、憎めない存在の60歳の中島ハルコ(大地さん)が、無駄なプライドから生まれる悩みや、そんたくまみれの理不尽な仕事の悩みをばっさばっさと切っていく様子を描く“痛快エンターテインメント”。「SPEC」シリーズや「民王」などを手がけた西荻弓絵さんが脚本を担当する。

 松本さんは、ハルコに翻弄(ほんろう)されるグルメ雑誌の編集者兼ライターという38歳の菊池いづみを演じる。いづみは、10年間不倫中だが、できれば結婚し、好きなものだけ書いて過ごしていきたいと思っていたが、ハルコと出会い、女性として、人間として成長していく。

 連続ドラマ「ホリデイラブ」(テレビ朝日系)や「奪い愛、夏」(AbemaTV)などでの“怪演”が注目を浴びた松本さんだが、今回は怪演を封印するという。

 ◇大地真央さんのコメント

 お話をいただく前に、どなたかが「これは大地真央がやればいいのに」とおっしゃっているのを聞いたことがありまして、マンガを先に読ませていただき、それからすぐに、林真理子さんの原作を拝読いたしました。すごく面白い!と思いました。私が演じる中島ハルコは、今回は原作とは違う美容外科医の敏腕経営者で、ズバズバ切って切っていく人ですが、なぜかみんなに好かれていてなんとも憎めない、スパッ!としているキャラクターだと印象を受けました。

 メッセージ性が強いドラマでありながら、マンガチックな部分が入ってくるので、監督と相談しながら「ここはもうマンガチックに徹しよう」としたり、シリアスなシーンがあったりと、盛りだくさんなのがぜいたくなドラマだと思いますね。とにかくよくしゃべり、パワフルでまるで七変化のハルコさんを演じるのは大変ですが、きっと面白いドラマになると思います!

 ハルコさんのように、ここまで言うというか、言ってくれるというか、言ってしまうというか(笑い)、今の時代、こんな人はなかなかいないと思いますが、悩んでいたり、迷っていたり、ちょっと沈んでいたりする人には特に見ていただいて、ハルコさんにバサッと切ってもらって「よしっ!」と笑顔になっていただけたらなと思います。

 ◇松本まりかさんのコメント

 私の今までの役柄からは全くイメージのない役をオファーしていただいたなとすごくびっくりしたのと同時にありがたいと思いました。今回私が演じる菊池いづみのような、平凡で地味なキャラクターは初めてですし、(現在36歳の)実年齢より年上の役をやるのも初めて。コメディーもなかなかなかったので、チャレンジングだなと思います。これまでとは真逆に徹するというか、日陰に徹するというか。やってみて思ったんですけど、気持ち的にはとても楽しいですね(笑い)。この役は自分の性に合っているのかもしれないです。脚本も面白くて、一気に読んでしまいました。

 私ぐらいの年齢の人たちは、この先、自分はどうしていくのかと悩んでいる方もいらっしゃると思いますが、年を重ねたハルコさんの言葉は、すごくハッとさせられて「あ、こうやって生きていいんだ!」と生きる勇気をもらえますし、見終わった後に「ちょっと生きるのに自信が持てる」ようなドラマになるような気がしています。私はこのドラマを通して、自分がいづみでハルコさんから何を受け取るかを体感できることが、すごく楽しみですし、皆さんもいづみと同じ目線になって、勇気づけてもらえたらいいなっていうふうに思います。

 ◇原作の林真理子さんのコメント

 「最高のオバハン」は、最近の私の小説の中でとても好評を博したものだ。「ハルコさんに元気づけられた」「とにかくおかしくて、おかしくて」という声が多く、東村アキコさんによるコミック化も始まった。と同時に、「ぜひドラマ化してほしい」という要望もたくさん寄せられ、読者の方からヒロインはこの人、と考えたお手紙やメールも受け取った。そこで名が挙がった女優さんは、元気がよく、コミカルな演技がお上手な、なるほど、という方ばかりであった。

 しかし今回、東海テレビさんから、「大地真央さんがお引受けくださいました」というニュースが入った時、私も編集者も大層驚いた。あんな大スター、エレガントな美女が、ハルコさんを演じてくださるとは想像もしていなかったのである。いづみさんは今、ブレーク中の松本まりかさんと聞いて、またびっくり。なんと豪華な配役だろう。幸福なハルコさんである。

 ◇脚本の西荻弓絵さんのコメント

 原作をいただいて、主人公の毒舌、嫌われる勇気、お説教の痛快さにすっかり魅了されてしまいました! まさにおばはん世代の私はといえば、若い人に思い切ってお説教すれば唇寒しの後悔ばかり。 嫌われる勇気もなく、ただシュンとしている小心者です。そんな日ごろの鬱憤をハルコ先生のお力をお借りして、思う存分暴れることができ、本当に楽しいお仕事でした。 世の中が思わぬ危機に見舞われている今だからこそ、少しでも愉快痛快な一時をお届けできますよう……。

写真を見る全 7 枚

テレビ 最新記事