名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
葦原大介さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「ワールドトリガー」の第2期が2021年1月9日にスタートする。「ワールドトリガー」は、テレビアニメ第1期が2014年10月~2016年4月に放送。第2期は約4年半ぶりの新作アニメとなる。根強いファンの応援、スタッフの熱い思いもあり、“復活”することになった。第1期に引き続きアニメを手がける東映アニメーションの永富大地プロデューサーに、復活の裏側、「最高」を目指したという第2期について聞いた。
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「ワールドトリガー」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2013年2月に連載がスタートしたマンガ。地上を侵略しようと異次元からやって来る近界民(ネイバー)と防衛組織ボーダーの戦いを描いている。現在はマンガ誌「ジャンプSQ.(スクエア)」(同)で連載中。
テレビアニメ第2期は、約4年半ぶりの新作となる。これだけの期間を空けて、第2期が放送されるのは異例だろう。原作は、2016年11月~2018年10月に約2年にわたり休載していた。テレビアニメの復活に時間がかかった理由の一つは、原作のストックがたまらなかったことにある。また、テレビアニメ第1期も順風満帆だったわけではない。約1年半という長期間の放送の中で、紆余(うよ)曲折があったという。
放送開始当時は、土曜朝の全国放送ということもあり、子供向けを想定していた。しかし、大人も楽しめるアニメにするため、制作体制を途中から大きく見直した。そもそも原作は、少年マンガ誌の連載作ではあるが、大人も楽しめる作品だ。大人だからこそ理解できる深みも魅力である。第1期も途中からより幅広い層が楽しめるように方向を転換した。
イベントも積極的に開催した。2015年5月に子供向けのイベントと声優陣が登壇するイベントを新宿バルト9(東京都新宿区)で開催したことを皮切りに、2016年4月のイベントは全国でライブビューイングも実施。チケットが即完売になるなど反響も大きかった。放送終了後にも新宿バルト9や梅田ブルク7(大阪市北区)などを運営するティ・ジョイからの提案を受けてアニメ上映イベントを開催することもあり、劇場のスタッフも作品を応援した。
永富プロデューサーは「映画館でのイベントを長く続けてきたことで、応援していただけるファンが増えていきました」と話し、結果としてテレビアニメ「ワールドトリガー」は、子供はもちろん、大人の心もつかんだ。
第1期の放送が終わった後もイベントは続けた。2018年12月には、原作の連載再開をお祝い、応援するためにテレビアニメのオールナイト上映会を開催した。永富プロデューサーは「お祭りにしましょう!と集英社さんに提案してイベントを開催しました。キャラクターデザインの海谷敏久さんにビジュアルを描き下ろしていただいたり、キャストにおこえがけしたり、上映イベント企画をティジョイさんに提案をしたりアニメ側でできることを総動員して盛り上げようとしました」と振り返る。チケットは即完売となるなど盛り上がったが、実はこの時点では第2期の制作は決まっていなかったというから驚きだ。
応援を続けてきたファンがいたからこそ、第2期が実現した。2019年12月に第2期の制作が発表されると、SNSはファンの歓喜の声であふれた。
なぜ「ワールドトリガー」はこんなに愛されているのだろうか? 永富プロデューサーはキーワードとして「リアルさ」「言葉の魅力」などを挙げる。
「なによりも原作が魅力的なんです。『ワールドトリガー』は、いわゆる王道のジャンプ作品とは違う魅力があります。例えば、仲間がピンチになった時、キャラが土壇場で急にパワーアップして、奇跡的に勝利をつかむ……という展開は起きません。実力のある人が勝つ、弱いほうに仕掛けや工夫がないと勝てない。そこが魅力なんです。すごくリアルですよね。かと思いきや太刀川慶のせりふに『気持ちの強さで勝負が決まるって言っちまったら、じゃあ負けた方の気持ちはショボかったのかって話になるだろ』ともあります。研ぎ澄まされた言葉も魅力で、熱い気持ちを大事にしていないわけではないというのがたまらない」
キャラクターも魅力的だ。キャラクターの数が多く、群像劇としても楽しめる。
「キャラクターそれぞれにドラマがあり、群像劇としての魅力もあります。それに、一度出てきたキャラクターを葦原先生は絶対雑に扱わないんです。アニメとしてはカロリーが高いのですが、集団戦の魅力を損なわないようにするは大変ですが(笑い)。これまで見たことがない方も好きなキャラクターを見つけると楽しめるはずです。主人公の4人にドラマもありますし、ほかのキャラクターも魅力的で、推しを見つけるとどんどんのめり込むと思います。原作を読む度に新しい魅力を発見できますしね」
テレビアニメ第2期は深夜放送になる。深夜アニメは毎クール30本程度の作品が放送され、ライバルも多い。同じく「ジャンプ」作品の「鬼滅の刃」「呪術廻戦」の“神作画”が話題になっていることもあり、「ワールドトリガー」も……と期待したくなるところもある。永富プロデューサーは「まだ制作中ではありますが、ワートリファンの方が最高だった!と思っていただけるクオリティーを目指しています。東映アニメーション史上最高のテレビアニメにしないと勝てないと思っています。最高のスタッフが集まってくれて頑張ってくれています」と力を込める。
「深夜アニメになり、より原作に近い表現もできます。色彩の設計をやり直していますし、フィルムの質感にも力を入れています。海谷さんが総作画監督として腕を振るってくださってますし、旭プロダクションさんにがっつり入っていただき、撮影処理に力を入れています。監督を中心に昼夜を通してスタッフが本当にがんばってくれています。新キャラクターのキャストも素晴らしい方ばかりですし本当に完成が楽しみです」
第2期の放送を前に、第1、2話の特別上映版「特別上映版 ワールドトリガー2ndシーズン」が12月25日~2021年1月7日に新宿バルト9ほかで上映される。これまでイベントを開催してきた新宿バルト9はファンにとって“聖地”のような存在だ。「やっぱりワートリファンの方への感謝の気持ちが大きいんです。コロナ禍ではありますが、みんなで一緒に観ること、そういう場所を提供することに意味がある」という思いがあって実現した。
特別上映版は「テレビアニメ第1期のCパートでデフォルメキャラクターが出てきましたが、特別上演版だけのバージョンを用意しています」とオリジナル映像を加えた。さらに、第1話には「テレビアニメでは考えられない」という42人もの声優が出演するなど見どころはまだまだある。
「ワールドトリガー」第2期には、ファン、スタッフの熱い思いがこもっている。その熱量に改めて驚かされそうだ。
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