内田理央:東海テレビ新春ドラマ「いってきます!」で主演 デビュー10周年、転機は「仮面ライダードライブ」

新春エリアドラマ「いってきます!~岐阜・飛騨 古川やんちゃ物語~」で主演を務める内田理央さん
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新春エリアドラマ「いってきます!~岐阜・飛騨 古川やんちゃ物語~」で主演を務める内田理央さん

 東海テレビで1月1日午後0時55分から放送される新春エリアドラマ「いってきます!~岐阜・飛騨 古川やんちゃ物語~」で、主演を務める女優の内田理央さん。岐阜県飛騨市の古川を舞台としたドラマで、内田さんは「夢をつかむまで帰らない」と心に決めたが、仕事のためにふるさとの飛騨古川を訪れる、情報番組のリポーター・池澤真理を演じている。昨年はデビュー10周年を迎え、開設した自身のYouTubeチャンネルが話題になるなど、飛躍の年となった内田さんに話を聞いた。

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 ◇飛騨弁にも挑戦、悪戦苦闘

 ドラマは、昨年1月2日に同局で放送されたエリアドラマ「おかえり~とこわかの町・伊勢~」などを手がけた、いとう菜のはさんが脚本を担当。新型コロナウイルスの感染拡大で、活動自粛や移動制限のため、思うように「ふるさと」との行き来すらできなくなった世の中で、「心のふるさと」を見つめ直す作品を目指して制作された。

 2020年秋、情報番組のリポーター・池澤真理は、約10年ぶりに岐阜県飛騨市、古川の町に帰ってきた。地元の酒蔵で働く父・征爾(宇梶剛士さん)に「女優として東京で成功する」といって飛び出したが、実際に演じたのはエキストラばかり。番組プロデューサーから「コロナで中止になった『古川祭』の屋台が動いている映像を撮影すること」ができればドラマに出演できると言われた真理は、屋台の保存委員長の征爾に相談するが、これを拒まれる。征爾は真理に、世の中には成功することよりも、もっと大切なことがあるということを伝えようとするが……というストーリー。

 女優を目指しているがうまくいかず、リポーターとして帰郷するヒロインを演じる内田さんは、「お父さんの前で強がって、自分の気持ちを伝えられない、意地っ張りなところは共感できると思って演じさせてもらいました」といい、「親子なのに気持ちが伝わらない姿に『分かるな』とか、『もっと素直になればいいのに』と思いました」と、自身の役について思いを語る。

 同作では初めて飛騨弁にも挑戦。東京出身の内田さんは、聞き慣れない方言に悪戦苦闘しながらも「最後は意外と聞き慣れて、方言指導の先生に『上手ですね』と褒められました」と笑う。印象に残った飛騨弁を聞くと、「もう、うっとうしいなぁ」という意味の「はんちくてえやっちゃな」という言葉を挙げ、「台本に書いてあった時からどういう意味か分からなくて(笑い)。ちょっと難しくて、飛騨ならではのドラマですね」と笑う。

 コロナ禍での撮影だったが、「今回はリポーター役なので、劇中でもフェースシールドを着けっぱなしで、外すという作業がなかったのでよかったです。普段は外して着けて、外して着けてを繰り返して大変だったのですが、今回はコロナ禍でのストーリーだったので、マスクをしている人物も出てきますし。お芝居では、顔が見づらい点ではやりづらいと思いましたが、とにかくリアルだなと思いました」と振り返っていた。

 ◇飛躍の2020年、今年の意気込みは?

 2020年を「普段とは違う1年になってしまって、お出かけもできないし、おうちでできることを探す年でした」とする一方、「新しいことにチャレンジすることもできたし、今回の『いってきます!』などすてきな作品にも恵まれて、大変ではありましたが充実した1年でした」と振り返る内田さん。

 仕事が中断し、自分でできることを模索する中、7月にYouTubeチャンネル「だーりお CHANNEL」を開設。自身の趣味嗜好(しこう)を包み隠さずに語る姿に共感が集まり、5カ月ほどで登録者数は14万6000人を突破するほど、人気となっている。

 YouTubeで挑戦したことで、印象深かったことを聞くと「サーフィンです」とにっこり。「運動が苦手で触れてこなかったので、チャレンジしてみようという精神でトライしました。私自身も楽しくて、やってよかったです」と話す。サーフィンに挑戦したきっかけを「事務所にプロの方も所属していて話を聞いていたので、ずっとやってみたかったんです」と明かす。2021年にやってみたいことは「この状況は続くと思うので、新しいコミュニケーションの取り方を探して、自由にやってみたいです」と意気込む。

 昨年はデビュー10周年となった。この機会に10年を振り返ってもらうと、「最初はお仕事も少なかったですし、グラビアからスタートしたので、まさかいま女優のお仕事をしているなんて。この10年で一番大きな変化だと思います」と回顧。

 転機となったのは、内田さんが初めてレギュラー出演した「仮面ライダードライブ」(2014年)だったといい、「お芝居をやるきっかけになったのは『仮面ライダー』だったので、大きな転機になったと思います。『お芝居が楽しいからドラマに出たい』と強く思うようになったきっかけですね」と明かす。また、理想の女優像については「いろんな役をやりたいので、役の大小に関わらずいっぱい挑戦したいです。自分らしさも大事ですけど、自分とは全然違う役をできる女優さんになりたいです」と笑顔を見せていた。

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