あのクズを殴ってやりたいんだ
第6話 走り出したクズと恋
11月12日(火)放送分
俳優の藤原竜也さんが主演で、1月12日にスタートする連続ドラマ「青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時)。警視庁捜査1課の敏腕刑事から日本で初の学校内警察(スクールポリス)に転身した主人公が学校内外で起きるさまざまな問題に立ち向かう学園エンターテインメントで、生徒役に期待の若手俳優が顔をそろえている。中でも注目したいのが、2016年公開の映画「僕だけがいない街」で、藤原さんの小学生時代を演じた子役出身の中川翼さんだ。4年の間に身長が30センチ以上も伸びたという中川さんに、藤原さんとのうれしい再会や、ドラマについて聞いた。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
ドラマは、藤原さん扮(ふん)する嶋田隆平の配属される赤嶺中学校が舞台。SNSトラブルや生徒の薬物疑惑、盗撮事件、教師のマタニティーハラスメント、セクシュアルハラスメントなど、さまざまな事件があぶり出され、教師、生徒を問わず法に触れれば嶋田は容赦なく逮捕してくいく。徐々に明かされる嶋田の過去やスクールポリスに志願した目的、さらに悪を成敗する“爽快感”とアクションシーンも見どころになるという。
3年1組生徒の真田一樹役で出演する中川さんは、2005年12月6日生まれ、神奈川県出身の15歳で、役どころと同じ中学3年生。今回オーディションによって起用された。そんな中川さんから見た真田少年は、「素直になれない性格で、大人に従うのが嫌。思春期、反抗期ど真ん中」という印象で、中川さんにとって初めての「やんちゃな役」となった。
「机を蹴ったり、乱暴なところは自分にはない要素。振り切った役でもあるので、変なところに力が入ってしまって、次の日筋肉痛にもなりましたし、演じるのは難しかったです」としながらも、「せりふから読み取ると、真田は実はちょっと優しい、友達思いみたいなところもあるのかな」と共感を寄せ、「新しい感情を知るという意味で、とてもいい経験になりました」と振り返る。
主演の藤原さんとは「僕だけがいない街」以来の再会を果たした。「あいさつに行ったときに、『僕だけがいない街』のときから、30センチ以上身長が伸びていたので、最初は気付かれなくて(笑い)。『映画でご一緒しました』と伝えたら、すぐに分かってもらえたのですが、とても驚いていました。前回お会いできたのは本読みと舞台あいさつのときの二回だけ。今回は現場でいろいろと話しかけてくださって、とても優しかったですし、僕もたくさん話すことができたのでいい思い出です」とうれしそうに話す。
さらに中川さんによると、「『僕だけがいない街』のとき、平川雄一朗監督から『藤原竜也になれ』と言われて、当時、藤原さんが出ている作品を片っ端から見たのですが、自分が完全に他人になるっていう気持ちや、“演じる”ってことが楽しいと気づけて。そういった意味でも藤原さんは、尊敬と共にすごく身近に感じる存在です」と語った。
元々は人見知りが激しい性格だったという中川さんだが、小学生の頃にお芝居と出会い、「楽しくてずっと続けてきたし、これからも続けていきたい」と話す。
また、挑戦してみたい役の一つが「お調子もの」といい、コメディー作にも興味津々。「福田雄一監督の作品を見たときに、どうしてこんなに面白いんだろうって思って。『銀魂』『今日から俺は!!』が好きで、シーン一つ一つに面白さがあって、一度ご一緒できたら」と声を弾ませる。
俳優としての目標は、「銀魂」にも出ていた事務所の先輩の菅田将暉さんのような「代えのきかない、唯一無二の存在」になること。「菅田さんは、代わりになるような俳優を他に思い浮かべることができない。憧れの存在でもありますし、自分も将来、そうなることができたらなって思っています」と目を輝かせていた。