松下洸平:松本まりかと初共演 幼なじみの小説家“こうへい”役に「運命的なモノ感じた」

「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」のポスタービジュアル(左)とドラマの出演者=WOWOW提供
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「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」のポスタービジュアル(左)とドラマの出演者=WOWOW提供

 俳優の松下洸平さんが、女優の松本まりかさんが連続ドラマ初主演を務める「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」に出演することが3月14日、分かった。松下さんは松本さんと初共演。劇中では池松律子(松本さん)の幼なじみである小説家・君塚公平を演じる。

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 また、事件の真相を追ううちに次第に律子へと傾倒していく担当検事・津田口亮介役で柿澤勇人さん、青森の刑事で律子と公平の幼なじみ・村上姫昌役で加治将樹さん、律子の2番目の夫でヤクザ組員・山之内一平役で渋川清彦さん、律子の最初の夫で有名製菓会社の社長・京波久雄役でお笑いトリオ「東京03」の豊本明長さん、かつて幼い律子を引き取った叔父・行島道夫役で宇野祥平さんが出演することも発表された。

 併せてポスタービジュアルも解禁。松本さんが鏡越しにこちらを見つめる姿が写し出され、「その素顔、近づくほどに見えなくなる。」というコピーが添えられている。

 物語の舞台は、昭和60(1985)年の東京。アパートの一室で発生した放火殺人の犯人として逮捕された池松律子と、死亡した小説家・君塚公平は幼なじみだった。事件を担当する検事・津田口は真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物と接触を始める。律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿が次第に明らかになってくるが、男たちが口々に証言する律子の印象は、すべてがバラバラだった。津田口は事件を深追いするほど、徐々に律子という人物そのものに傾倒していく……。

 本作は、ドラマ、舞台、小説の三つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト。人気劇団「ゴツプロ!」の座付き作家でもある脚本家の竹田新さんがドラマ版、舞台版の脚本と小説を書き下ろす。映画「ミッドナイトスワン」や「全裸監督」などを手がけた内田英治さんが監督を務める。舞台版は、4月23日から下北沢・本多劇場で上演され、小泉今日子さんが律子を演じる。

 「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」は、WOWOWプライムで5月14日から毎週金曜午後11時放送、WOWOWオンデマンドで配信。全8話で、第1話は無料放送。動画配信サービス「TELASA(テラサ)」で各話終了後配信スタート。

 ◇松下洸平さんのコメント

 ――ご出演が決まった際のお気持ち、脚本の印象。

 まず最初に役名を見た時、同じ“こうへい”という名前だったところから、大げさかもしれませんが運命的なモノを感じました。そして本を読み進めていくうちにその世界観にどっぷりとハマり、台本というより小説を読んでいるような気持ちになりました。一読者として結末がとても気になりましたし、その後内田監督とお話しさせていただきながら「向こうの果て」にゆっくりと沈んでいく自分を見ました。

 ――撮影を終えてのご感想。

 松本まりかさんとは初共演だったのですが、全身全霊で律子を演じるその姿に胸を打たれました。ほとんどが松本さんとのお芝居だったんですが、毎回もらうエネルギーがすごかったです。僕も全力で返さねばと思いました。内田監督は、僕が思うキャラクター像や芝居のやり方の何百倍も上を見てらっしゃって、何とかしてそこに触れたいと必死で食らい付きました。俳優として目指すゴールはまだまだ先にあることを改めて教えていただきました。

 ――視聴者へのメッセージ。

 時代と境遇に翻弄(ほんろう)され生きた律子の人生を容赦なく、真正面から描いた作品になっていると思います。その一部になれたことを光栄に思いますし、WOWOWだからこそできた無骨(ぶこつ)な作品です。僕自身この作品で、持てる力を出し切った!という思いです。こんなにもオンエアが楽しみな作品に出会えたことが何よりの財産となりました。ヒリヒリと胸が痛む目の覚めるような物語を皆様にもぜひ体感していただきたいです。

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