本木雅弘:「当時の様子から、どのような教訓が得られるのか」進んで参加 100年前の「スペイン風邪」テーマ NHK「流行感冒」主演

4月10日にNHK・BSプレミアムで放送される特集ドラマ「流行感冒」主演の本木雅弘さん (C)NHK
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4月10日にNHK・BSプレミアムで放送される特集ドラマ「流行感冒」主演の本木雅弘さん (C)NHK

 俳優の本木雅弘さんが主演を務めるNHKの特集ドラマ流行感冒」が、4月10日午後9時からBSプレミアムで放送される。約100年前のスペイン風邪をテーマにした志賀直哉の同名小説が原作で、主人公の小説家「私」を演じる本木さんは、「感染の危険にさらされ、目に見えぬ恐怖に心を乱し、人間同士の信頼が揺らいでいく。今現在、世界中の方々が共鳴するであろうテーマです。人の世で同じことが繰り返される中、当時の様子から、どのような教訓が得られるのか、大変興味が湧き、警戒態勢での撮影に不安がありながらも、進んで参加することを決めました」と明かしている。

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 また、本木さんは「自問と他者への共感を澄んだまなざしですくい取っていく志賀さんの原作と同様に、思うままに動いていく人々の心のあやを感じさせてくれる脚本の、味わいある仕上がりにも惹(ひ)きつけられ、妻役の安藤サクラさんをはじめ、共演者の皆さんの個性が役に見事にハマり、自然と物語に没入することができました」と告白。

 さらに「ぜひ、多くの皆さんにご覧いただき、一家族の危うく滑稽(こっけい)な出来事を通して、どんな状況に陥っても、“人は人を愛おしいと思える力を持っている”、そんな小さな希望の光のようなものを感じていただければ幸いです」と視聴者に呼びかけた。

 ドラマの舞台は大正7(1918)年、秋。スペイン風邪がはやる中、理性を失いむやみに人間不信に陥った主人公が、人への信頼を取り戻し日常に帰るまでの“心理的なあや”を、軽妙かつ鋭い観察眼で見つめた物語となる。本木さん、安藤さんのほか、仲野太賀さん、古川琴音さん、松田るかさん、石橋蓮司さんらも出演する。

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