4月11日をもって人気グループ「Hey! Say! JUMP」を脱退した岡本圭人さんが、舞台「Le Fils息子」で単独初主演を務めることが分かった。本作には岡本さんの父・岡本健一さんも出演し、実の親子が親子役で共演を果たす。
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「Le Fils 息子」は、思春期の絶望と不安にさいなまれながら必死にもがく息子と、愛で息子を救おうとする父親を描く、家族の物語。フランス最高位の演劇賞であるモリエール賞で最優秀新人賞を受賞するなど高い評価を受け、英ロンドンなど世界13カ国で上演された。日本での上演は初めてで、フロリアン・ゼレールさんが作、ラディスラス・ショラーさんが演出を手がける。
圭人さんは17歳の高校生・ニコラ、健一さんはニコラの父で弁護士のピエールを演じる。ピエールと離婚したニコラの実母・アンヌ役で若村麻由美さん、ピエールの再婚相手・ソフィア役で伊勢佳世さんらも出演する。
17歳のニコラは両親の離婚をきっかけに、何に対しても興味が持てなくなり、学校にも行かず、日々過ごしていた。父のピエールは新しい家族と暮らしていたが、母のアンヌからニコラの様子がおかしいと聞き、離婚後に距離を置いていた息子と向き合おうとする。生活環境を変えることが、唯一自分を救う方法だと考えたニコラは、父親と再婚相手、そして年の離れた小さな弟と一緒に暮らし、新しい生活をスタートさせる……というストーリー。
圭人さんは本作について「僕がこれまで歩んできた人生と、主人公ニコラの人生とが重なり、彼の心情や言葉がまるで自分のことのように、痛いほど理解することができました」とコメント。「大先輩でもある父・岡本健一や若村麻由美さんを始めとするキャストの皆様、そして素晴らしいスタッフの皆様と共に、『Le Fils 息子』の物語に生命を吹き込めるように、全力を尽くします。ぜひ、劇場まで足を運んでいただき、この物語を皆様と共有できることを心から望んでいます」と話した。
父の健一さんは「私たちはさまざまな状況の中で生活していますが、これからを生きて行く世代のためにも、出来る限りたくさんの方々に、この作品を伝えなければならないと思っています。劇場では感染対策を万全にしていますので、どうかお体を大切に健康でいて、血のつながった父と息子が織りなす、ある家族の物語の生活を、劇場にて公然とのぞき見てください」と呼びかけている。
舞台は8月30日~9月12日に東京芸術劇場プレイハウス(東京都豊島区)、9月17~19日に北九州芸術劇場中劇場(北九州市)、22、23日に高知市文化プラザかるぽーと大ホール(高知県高知市)、26日に能登演劇堂(石川県七尾市)、29、30日にりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館劇場(新潟市)で上演。
10月3日にメディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)演劇ホール(宮崎県宮崎市)、9、10日にまつもと市民芸術館主ホール(長野県松本市)、14~17日に兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール(兵庫県西宮市)で上演される。