わたしの宝物
第6話 生まれ変わったら本当の親子になれるかな・・・
11月21日(木)放送分
女優の清原果耶さんが主演を務める2021年度前期の連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」が5月17日から放送される。「海の町」宮城県・気仙沼に生まれ育ち、「森の町」同県の登米(とめ)で青春を送るヒロインの永浦百音(ももね、清原さん)が、気象予報という「天気」にとことん向き合う仕事を通じて、人々に幸せな「未来」を届けていく、希望の物語となる。スタートまで残り2週間。朝ドラとしては久しぶりの“現代劇”となる「おかえりモネ」の見どころとは? 制作統括・吉永証チーフプロデューサー(CP)に話を聞いた。
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100作以上放送されてきた朝ドラでは、これまでヒロインがさまざまな職業に就いてきた。「おかえりモネ」のヒロインの百音の場合は「気象予報士」。普段、ニュースや情報番組を通して、その姿を目にすることも多いと思うが、なぜ今回ヒロインの職業に選ばれたのであろうか。
吉永CPは「本当に朝ドラってヒロインがいろいろな職業をやっているドラマで、なるべく同じ仕事にはしたくなかった」といい、「なおかつ現代を舞台に、どんな仕事をしている人がいいのかと考えたとき、多くの人にとって接点があり、いまの時代の息遣いを感じられる仕事がいいと思ったんです」と明かす。
「気象、天気っていうのは万人にとってとても身近でありながら、それがどういうふうに生活に関わってくるのか、普段意識をしているわけではないと思うんです。だからヒロインを通して、天気と人の関係を考えてもらったり、人と人をつなぐドラマが作れるんじゃないかなと思ったのが、気象予報士を選んだ理由です」と語った。
気象予報士という職業含めて、やはり「いまの時代の息遣い」というのは現代劇ならではの見どころとなるのか?
「今回のドラマでは、東日本大震災のあった2011年から3年たったところから、ほぼ現代までを描こうとしている。少し前の時代のものが多い朝ドラの中で現代を描くとき、登場人物のリアリティーが大事なのですが、出来上がった映像を見て、自分たちと同じ時代を生きている人がまさにそこにいると感じました。おそらく、ここ最近の朝ドラとかなり違う印象を、皆さん持たれると思います」と期待感を抱かせた。
物語の舞台は「海の町」気仙沼と「森の町」登米、そして東京となる。宮城県内でロケ撮影された「豊かな自然」も見どころとなりそうだ。
気象予報という「天気」にとことん向き合う仕事から考えても、作品と自然との関わりは欠かせないもの。吉永CPは「このドラマは『循環』という言葉を意識して描いているのですが、山に降った雨が、川を通じて海に注がれ、それが太陽の光を浴び、雲という形で空に戻り、また雨になって陸や海に降り注ぐ。世の中は循環している、ぐるっとつながっているということを描くために、海と山を舞台にしました」と説明。
その上で、自然を収めた映像美について、「期待していいと思います。このドラマからすごく感じ取れる部分になっていると思います」と自信をのぞかせた。
最後に百音を演じる清原さんのヒロインぶりも聞いた。脚本家の安達奈緒子さんとは、2018年の初主演ドラマ「透明なゆりかご」でもタッグを組んでいて、相性の良さに疑いの余地はない。
吉永CPは「清原さんは非常にお芝居が細やか。まだ10代なのですが、安達さんがお書きになる台本が、しゃべっているせりふの裏側や感情をいかに表現できるのかをとても大事にされている。それをどう役者が表現するか、そもそも表現できるのか、すごく難しいところだとは思うのですが。そこを清原さんは的確に、自分の中で百音という人物を、その台本を基に考えて、すごく豊かに、すてきに表現しているのがすごい。それが毎朝の放送で皆さんにも伝わると思う」と太鼓判。
19歳の座長は、撮影現場でも「変に気負っている部分もないですし、非常に自然体」といい、「清原さん自身、クールな面もあるので、本心のところは緊張していたり、慌てていたりというときもあるのかもしれないのですが、誠実にそれぞれ皆さんとお芝居をしている印象です」と話していた。
「おかえりモネ」は5月17日からNHK総合で毎週月~土曜午前8時ほか(土曜は振り返り回)で放送される。
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