俳優の田中圭さんが6月19日、東京都内で催された主演映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」(飯塚健監督、6月18日公開)の公開記念舞台あいさつに登壇。スタッフ・キャストからのメッセージが書き込まれたスペシャルフラッグが、土屋太鳳さんからサプライズでプレゼントされると、田中さんは見る見る目をうるませて言葉に詰まりながらも「うれしいです」と涙をこぼした。
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本作は2度の公開延期を乗り越えての公開となったことから、田中さんは、本作の公開について「良かった~! 良かったです! 3度目あるんじゃないかとずっと思っていた」と心境をコメント。一方で「寂しいが9割。うれしいが1割」と言い、「1年延びることってあまりないじゃないですか。ここまでずっと手元にあり続けてくれた映画はなかなかない。2回公開飛んで、バタバタのスケジュールの中、超多忙な人たちが集まってくれた。ウルッと来てしまった」と話した。土屋さんも「寂しいです……」と涙した。
会場では、本作のモデルになった実際のテストジャンパーからのメッセージ動画も公開され、山田裕貴さんが「これだめでしょう……」と言いながら涙。眞栄田郷敦さんも目をうるませた。
山田さんの涙のトークは続き、「圭さんの泣いているところあんまり見たことない。いつも明るく乗り切るだけじゃなくて、もうちょっとそうやって弱みも見せてほしい。人間らしい姿が見れてマジでうれしいです」と話しつつ、「すみません、俺が泣いて。カオスですよね」と謝って周囲を笑わせた。
日向坂46の小坂菜緒さんは「私はあまり演技経験がないですし、この中に入るだけでも緊張しかなかった。皆さんとお話することもぜんぜんできなかった。でもそんな私を皆さんが引っ張ってくださった」と話し、「楽しかった。私こそ、ここから離れるのが寂しい」と胸中を明かしていた。
最後に田中さんは「かつて、登壇している人たちが、それぞれ違うタイミングで泣く舞台あいさつはあったでしょうか。すごく貴重な経験をしていますし、貴重なものを皆さん見られていると思います」と笑顔であいさつ。フラッグを背中に巻いて舞台を後にした。
映画は、1994年のリレハンメル五輪スキージャンプ団体戦で惜しくも金メダルを逃し、長野五輪で日本代表を裏方として支えた西方仁也(田中さん)らテストジャンパー25人をモデルにしたオリジナルストーリー。田中さんがテストジャンパーの一人で主人公の西方仁也、土屋さんは西方の妻・幸枝、山田さんは聴覚障害のあるジャンパー・高橋竜二、小坂さんはオリンピックを夢見る唯一の女子高校生ジャンパー・小林賀子を演じた。
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