波瑠:30代は「自分で幸せにならなきゃ」 実感した“軸”の大切さ

6月21日スタートの連続ドラマ「ナイト・ドクター」で主演を務める波瑠さん
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6月21日スタートの連続ドラマ「ナイト・ドクター」で主演を務める波瑠さん

 フジテレビ系“月9”ドラマ「ナイト・ドクター」(月曜午後9時)が6月21日にスタートする。夜間救急専門のチーム「ナイト・ドクター」として働く医師の姿を描きながら、彼らが一人の人間としてそれぞれの人生に向き合う様にも焦点を当てた青春群像劇だ。主演を務める波瑠さんは6月17日に迎えた30歳の誕生日を前に、“自分軸”の大切さを実感したといい、「これからは自分で幸せにならなきゃ」と思いを明かした。ドラマの登場人物と同じく、女優として、そして一人の女性として自身を見つめる波瑠さんの“今”に迫った。

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 ◇朝倉美月の“人間味”「見せたい」 同期役キャストは「いいチーム」

 「ナイト・ドクター」として集められるのが、「いつでも、どんな患者でも絶対に受け入れる」という信念を持つ朝倉美月(29・波瑠さん)、現場で一番大事なのは確固たる技術だと信じる成瀬暁人(35・田中圭さん)、救急医は絶対にやりたくないと思っていた元内科医・深澤新(27・岸優太さん)、救急医になることが夢だった桜庭瞬(26・北村匠海さん)、頭の回転が早く医師として一目置かれている高岡幸保(26・岡崎紗絵さん)。年齢も性格もバラバラの5人がチームを組むこととなる。

 波瑠さんは演じる美月について「ものすごく愛情深い人」だと語る。「美月は一つ一つの出会いに意味があると思っていて、患者に対しても、同僚に対しても、その人の人生にグイグイ関わっていこうとする。そんな彼女の言葉に背中を押されたり、ここにいていいんだと安心したり、周囲の人たちが救われていくんですよね」と分析する。

 演じる上では“人間味”を意識しているといい、「同期の4人への思いも変化していく中で、やっぱり適当な人じゃないからぶつかってしまうときもある。それでもどんどん周りのみんなを好きになっていく姿を見せたい」と語る。「美月はすごいバイタリティーだから大変だけど……(笑い)」と苦労もにじませていた。

 取材を行ったのは、撮影が始まって2カ月ほどたったころ。同期役のキャストとの関係性を聞いてみると「いいチームだなと思います。みんなマイペースだけど人のことを気遣えるし、盛り上がっているときも、その空気に無理がない。私は基本的にどの現場でもマイペースを発揮してしまうので、他の方がマイペースでいてくれると安心します」と波瑠さん。「この現場は居心地がいいです」と笑顔をのぞかせた。

 ◇30代は「自分で幸せにならなきゃ」 20代駆け抜け実感した“軸”の大切さ

 劇中では20代後半のメンバーを中心に、私生活とのバランスなど、仕事との向き合い方も描かれる。やりたいこととできること、理想と現実の間で揺れ動く姿がとてもリアルに表現されている。30歳を迎えた波瑠さんに、20代がどういう時間だったのか振り返ってもらった。

 波瑠さんは「実は20歳になるとき、ものすごく不安だったんです」と切り出す。「こんな感じで20歳になれるのか、これから自分の毎日はどうなっちゃうんだろうと漠然とした不安があったし、自分を大人だと思ってお仕事を頼んでくださった方にガッカリされないかという心配もありました」と吐露。「でも、実際になってみたら、そうでもなくて、あっという間に10年たっちゃいましたね(笑い)」とにっこり。

 そんな波瑠さんは、30代を目前に「これからは自分で幸せにならなきゃいけないなと思うんです」と言う。「自分の人生に責任を持つために、軸を大切にしようって。若いころは経験が少ないから、自分に何ができるのかも分かりづらい。そこから場数を踏んで、できることが増えていけば、自由度も高くなってきて、やっと自分はこうしたいと選択がしやすくなってくるのかなと」と心境を述懐する。

 「この先はやりたいこと、やりたくないことを混ぜないで、少し無理をして頑張ったなら、そのぶんしっかり褒めてあげるとか。そういうことができないと、大変ばかりで、自分にも他人にも優しくなくなってしまう気がするんです。もっと年下の共演者も増えてくるので、柔らかくありたいですね」と思いを明かした。
 
 ◇「“好き”と仕事を結びつけられたら」 今後の抱負は…

 これからの30代について聞いてみると、波瑠さんは「今はドラマのお仕事が中心なので、ドラマ以外の形でもお芝居する時間が増えたらいいなと感じています」と、女優業への抱負を語る。

 プライベートでは自分を癒やしてくれるものに興味が出てきたといい、「インテリアとか前までは何でもよかったんですけど、最近こだわるようになって。自分の“好き”と仕事を結びつけられたら、という思いもあるので、『これが好き』と感じられるものを増やして蓄えていきたい」と語ってくれた。

 最後に、いよいよスタートする「ナイト・ドクター」について、「月9で医療ドラマというとお仕事のイメージが強いかもしれませんが、『ナイト・ドクター』として働く5人のそれぞれの思いや葛藤、お互いに影響を及ぼし合う人間模様も描かれています」とアピール。「ただの医療ドラマとしてではなく、医者も一人の人間であると伝えられるように頑張っていますので、そういった“人間らしさ”に注目していただけたらと思います」と呼びかけた。

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