日本沈没2020:アヌシー映画祭で審査員賞 湯浅政明監督の話題作

「日本沈没2020」のビジュアル(C)“JAPAN SINKS:2020”Project Partners
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「日本沈没2020」のビジュアル(C)“JAPAN SINKS:2020”Project Partners

 小松左京さんのSF小説「日本沈没」が原作のアニメ「日本沈没2020」が、アヌシー国際アニメーション映画祭2021で、テレビシリーズ部門の審査員賞受賞に選ばれたことが分かった。同アニメを手がけた湯浅政明監督は、これまでに短編部門で1回、長編部門で2回、テレビ部門で1回と4度のノミネートがあり、2017年には「夜明け告げるルーのうた」で、長編部門クリスタル賞(グランプリ)を受賞している。

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 湯浅監督は「この度、受賞した作品は、天変地異によってそれまで当たり前に享受されていた自分の居場所について考える、ディスカバージャパン的なロードムービーの一編でした。シリーズを通しては絵の弱さも散見されますが、昨今の状況を見るにつけ、描けてよかったと思える内容でした」とコメントを寄せている。

 「日本沈没」は1973年に発表された小松さんの小説。「日本沈没2020」は、「夜明け告げるルーのうた」「四畳半神話大系」「映像研には手を出すな!」などで知られる湯浅さんが監督を務めた話題作。2020年、日本で突然、大地震が起き、大混乱の中、東京都内に住むごく普通の家族、武藤家の面々は東京からの脱出を始めるが、沈みゆく日本列島は、容赦なく武藤家の面々を追い詰める。極限状態で突きつけられる生と死、出会いと別れなどが描かれる。

 Netflixで配信され、劇場版として再構築した「日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-」も2020年に公開された。

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