緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、7月1日午後8時に始まる俳優の佐々木蔵之介さん主演の連続ドラマ「IP~サイバー捜査班」(テレビ朝日系)だ。
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スマートフォン普及やリモートワーク増加でデジタル化に拍車がかかっている今、身近に迫るサイバー犯罪の脅威を古都・京都を舞台に描くドラマ。京都府警に新設された「サイバー総合事犯係」の刑事たちが、ネットに潜む“姿なき犯人”を暴くミステリーだ。
総合事犯係の主任・安洛一誠(やすみや・いっせい)を佐々木さんが演じるほか、安洛を父ではと疑う事犯係の新米刑事・古宮山絆役で女優の福原遥さん、裏で安洛について調べる元捜査1課刑事の多和田昭平役で俳優の間宮祥太朗さんらが出演する。
第1話では、総合事犯係が突き止めたフィッシング詐欺グループのアジトから、5年前に懲戒免職となった所轄刑事・石本武明(岡田浩暉さん)の遺体を発見。その体内からはUSBメモリーが検出される。安洛は、それを使ってウイルスを仕掛ける“ソーシャルハッキング”の罠(わな)と見抜くが、その瞬間、ウイルスが発動。府警本部内のありとあらゆるネット機能が全て停止して本部は大混乱に陥る。そんな中、新たな殺人事件が発生し、事態は混迷を極める……という展開。
初回の見どころは、やはり主人公・安洛のキャラクター。サイバー犯罪に関する膨大かつ最新の知識を持ち、捜査や推理のスキルはピカイチだが、超が付くほどのデジタル人間で、興味のないことには全く関心を示さない変わり者。しかし、ジャケット代わりに羽織をまとい、茶を立てながら推理していくという一見、デジタルとは真逆の古風な一面もある人物に、佐々木さんが息を吹き込んでいる。
安洛と、福原さん演じる絆との関係にも注目。第1話ラストの絆とのやり取りでは、絆のとある告白に、安洛がデジタル人間らしからぬ驚きの表情を見せる。
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