岡崎紗絵:初の本格的な医師役、支えは「共演者との“オフ”の時間」 「教場」での学びも糧に

連続ドラマ「ナイト・ドクター」で高岡幸保を演じる岡崎紗絵さん
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連続ドラマ「ナイト・ドクター」で高岡幸保を演じる岡崎紗絵さん

 夜間救急専門のチーム「ナイト・ドクター」の5人の医師が、夜は命に、昼はそれぞれの人生に向き合う姿を描く“月9”ドラマ「ナイト・ドクター」(フジテレビ系、月曜午後9時)。本作で高飛車だが頭の回転が早い高岡幸保を演じるのが、女優の岡崎紗絵さんだ。岡崎さんはこれまでに研修医役の経験はあるものの、本格的な医師役は今回が初めて。「圧倒的に違った」という演技の苦労や、大変な撮影が続く中でのモチベーションの保ち方、今作に生きているというスペシャルドラマ「教場II」(同)での学びについて語ってもらった。

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 ◇研修医から医師へ“成長” 「より緊張感がある」

 岡崎さん演じる幸保は、地位や名誉にこだわる高飛車な性格で、私生活も充実させる一切手を抜かない“完璧女子”。岡崎さんは「仕事もプライベートも両立してやっていきたいという志が高い女性」だと分析し、演じる上では“できる人”をベースに、医療の所作などテキパキとした動きを意識していると明かした。

 これまで研修医役を演じることが多かった岡崎さんは、本作で本格的な医師役に初挑戦。「研修医は補佐的な行動が多かったので、自分が主となって指示したり、処置したりするのが圧倒的な違い。より緊張感がありますし、難しいです」と話す。

 具体的には「救急はより危険に瀕した方が運ばれてくる場所なので、周りを見ながら指示を出しつつ、素早く動きながら、細部にも気を配っていく必要がある」といい、「やることも多いですし、気をつける部分もたくさんあるのでものすごく大変です」と苦労を語った。

 ◇「現場の空気に助けられている」

 そんな過酷な撮影を続けていく中で、岡崎さんはどのようにモチベーションを保っているのだろうか。質問を投げかけると、岡崎さんは「自分の意識よりも、現場の空気に助けられているところが大きい」と答えた。

 「お芝居中はめまぐるしく動いていますけど、それ以外は和やかな雰囲気で、毎日現場にいるのが楽しいんです。共演者やスタッフの方との“オフ”の時間が支えになって、撮影も頑張ることができています」と笑顔。

 主演の波瑠さん、田中圭さん、人気グループ「King & Prince」の岸優太さん、北村匠海さんをはじめ、共演者同士は初めから良い雰囲気だったといい、「波瑠さんや田中さんがとても柔らかくフラットな方で、その場にいやすい空気を作ってくださるのでありがたいです。5人でわいわい話すことも多く、クランクイン前は、初めての医師役というのもあり緊張していましたが、お二人を中心に緊張を和らげていただきました」と感謝していた。

 ◇「教場」での学び「生かせている」 精神力と集中力が糧に

 岡崎さんは今年1月、冷徹な教官・風間公親(木村拓哉さん)が勤める警察学校を舞台にしたスペシャルドラマ「教場II」に出演。風間が受け持つ「200期」の生徒・伊佐木陶子を演じ、撮影前の約1カ月間、敬礼や行進など厳しい所作訓練を受けた。

 「教場II」の取材で、岡崎さんは「演技の幅を広げるというより、深めたいと強く思いました。技術うんぬんではなく、メンタルです。役にもっと寄り添えるようになりたいです。その上で、もっとお芝居の精度を上げられると良いです」と話していた。

 今回の「ナイト・ドクター」では「教場II」での経験が生きているといい、「精神力は本当に鍛えていただいたので、前とは違うなと感じています。あとは集中力。今回、オペのシーンにちゃんと立ち会うのも初めてでしたが、一度血が付いてしまうと、撮り直すときに全てを変えないといけなくて。そういったところでは、教場での学びが生かせているのかなと思います」と手応えを明かした。

 最後に、岡崎さんは今後のドラマの展開について「5人が互いに影響を与え合っていく中で、幸保のバリアーも次第に解けていって、一人になったときに出てくる部分が見えてきます」とアピール。「自分が強くいなくてはいけなくなったバックボーンなども描かれていくので、後半にかけての幸保の変化にも注目していただきたいです」と呼びかけた。

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