葵わかな:誰が“バチェラー”古川雄大を…? 犯人予想も盛り上がり 「スピード感に負けないように見て」

連続ドラマ「女の戦争~バチェラー殺人事件~」に出演する女優の葵わかなさん(C)テレビ東京
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連続ドラマ「女の戦争~バチェラー殺人事件~」に出演する女優の葵わかなさん(C)テレビ東京

 連続ドラマ「女の戦争~バチェラー殺人事件~」(テレビ東京系、土曜午後11時25分)に出演する女優の葵わかなさん(23)。ドラマは、華麗でハイスペックな御曹司バチェラー・鳴戸哲也(古川雄大さん)を巡る、7人の女性たちのバトルを描く愛憎サスペンス。そのうちの一人である志倉若菜を演じる葵さんは、「2週間皆で同じホテルに泊まって撮影していたので、自然と仲良くなって。現場ではバチバチ感はなく、ほのぼのしていました(笑い)」と話す。話が進むにつれ、脱落者が出ており、残された女性は現在5人に。葵さんに3度目の共演となった古川さんの印象や、ドラマへの思いを聞いた。

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 ◇しっかり者で芯が強い…志倉若菜役を担当

 巨大ホテルグループの御曹司・鳴戸哲也は、人気恋愛バラエティー番組「ゲット・ザ・バチェラー」に花嫁を探すため出演。多数の応募者から選ばれた7人の女性たちが、デートや数々のバトルでしのぎを削った。しかし3カ月後、結婚式場となるはずだったホテルの庭園で、新郎姿の哲也の死体が見つかる。哲也が最後に選んだのは誰だったのか、そして哲也を殺したのは誰なのか……という内容。

 今回のドラマ出演が決まったときの思いについて、「最初に主人公が死んでしまうところとか、リアリティーショーをテーマにしているドラマを見たことがなかったので、新しい企画だなと思いました」と話した葵さん。

 バチェラーを奪い合う女性役として、葵さん、トリンドル玲奈さん、寺本莉緒さん、尾碕真花(おさき・いちか)さん、北原里英さん、成海璃子さん、真飛聖さんが出演。それぞれ自身の名前が役名となっており、「『これはドラマっていうくくりなのかな?』と思って。それぞれの女性が表の顔と裏の顔を持っている設定も複雑だなって。どう言い表したらいいかわからない作品に参加できるのはとっても面白そうだなと思いました」と続ける。

 葵さん演じる志倉若菜は、デパート寝具売り場で働く店員。しっかり者で芯が強く周りの人に迎合しないためとっつきにくい印象がある。家族への愛情が深い……という役どころ。「ものすごく無口で思っていることはあるんですけど“言えない”のか、“言わない”のか……。でも気の弱い感じではなくて、強さはあって。それをあまり表に出さない人という感じ」と印象を明かし、「私はわかりやすいタイプだと思うので(笑い)、似ている部分はあまりなかったです」と話す。

 ◇古川雄大とは3度目の共演 バチェラー役に「ぴったり」

 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」、朗読劇「もうラブソングは歌えない」に続き、3回目の共演となる古川さんが、バチェラー役を演じると聞いたときは、「ぴったりだな」と思ったという。「雄大さんはものすごいスタイルで、(見た目が)バチェラーっぽい俳優さんなんじゃないかって。真っ白のスーツなど、雄大さんにしか着られないようなスーツもたくさんあって、すべてがめちゃめちゃ似合うんです。そういうところもすごいよね、と女性陣で話をしていました」と明かす。

 劇中では女性同士の熾烈(しれつ)なバトルが繰り広げられているが、撮影現場はスタッフ含め、皆が仲が良かった。「キャストの中でも恋愛リアリティーショーを見たことある組と、あまり見たことがない組がいて(笑い)。『実際の恋愛リアリティーショーだったらどんな感じなんですか?』とか話したり、その感じとかも面白かったです」と振り返る。

 SNSでは、哲也を殺す犯人についても注目を集めており、「先が全く読めない。何かありそうな(葵さん演じる)若菜ちゃんはミスリードで、おとなしい(トリンドルさん演じる)麗奈ちゃんが犯人予想」「犯人は(北原さん演じる)りえさんかな」「全員で殺したと予想!」「脱落者が犯人って可能性もある?」といったコメントも並んでいる。

 「哲也を誰が殺してしまったのか推理しながら見ていただきたい」と呼びかけた葵さんは、「バチェラーが誰を選ぶのかなど、いろいろな角度から見られるお話だと思うので、ぜひスピード感に負けないように見ていただけたら」と話す。

 ◇デビューから10年超…「試行錯誤の連続」

 葵さんは、1998年6月30日生まれ。神奈川県出身。2009年にスカウトされてCMデビュー。その後、女優として数々の作品に出演し、2018年にはNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「わろてんか」でヒロインを演じた。近年では、「ロミオ&ジュリエット」「アナスタシア」「『The PROM』Produced by 地球ゴージャス」とミュージカル作品にも出演している。

 10歳から芸能界の仕事をしている葵さんは、「お仕事をはじめて10年ちょっとたって。数字で聞くとすごい短いなと感じるんですけど、その間に小学生から中学生になって、中学生から高校生になって、高校生から二十歳になった。子どもから大人になる成長過程にこのお仕事があった感じなので、体感的にはすごく長いです(笑い)」と振り返る。

 いろいろなことを知り、考え方もたくさん変わった。「お芝居のやり方もすっごい下手くそだったのが、失敗して、またやってみて……という試行錯誤の連続で。いろいろな作品に関わらせていただいてきたなと自分でも感じているんですけど、その年齢によってターニングポイントが何作かあって……」と話す。

 その一つが朝ドラだといい、「長い期間同じ役をやりつづける経験も初めてだったので、得たものがたくさんあると思います」と話す。ミュージカルへの出演も大きかったといい、「別のジャンルに挑戦させていただき、学んだものがすごく大きいです」と明かす。

 舞台での表現の仕方は、映像での表現とは違う部分も多く、「ミュージカルでは歌が必要で、壁にぶつかって難しいなと思った部分です」と話した葵さん。しかし、ドラマのように「カット」がなく、ずっと同じ役を演じている舞台では学ぶことが多かった。「今回のような『カット』のあるドラマの現場も、ずっと役を作っている感覚を舞台で得ることができたから、生かせている部分があるだろうなと思います。相乗効果でどっちも新しい感覚でできている感じです」と話す。

 「これからの10年の方があっという間だなと思います」と予想した葵さん。「10年後、33歳になったときに、良い大人の女性になれてたらいいなと思いますし、今やらせていただいているようなことをどんどんレベルアップしないといけないなと思っています。すてきな女性になりたいな」と笑顔で語っていた。

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