全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
スーパー戦隊シリーズ「魔進(マシン)戦隊キラメイジャー」(テレビ朝日系)のキラメイグリーン/速見瀬奈役で話題となった女優・新條由芽さん。ジャニーズJr.の人気グループ「美 少年」が主演を務める連続ドラマ「ザ・ハイスクール ヒーローズ」(同局系)第2話(8月7日放送)では、男子学生の憧れの的である、五星学園(いつぼしがくえん)ダンス部所属の高校3年生・三島純加(みしま・じゅんか)として登場するも、“黒髪魔人”に変身し、視聴者に衝撃を与えた。「『キラメイジャー』が終わったときから、瀬奈とは真逆の悪役や犯人役をやりたいと思っていた」という新條さんに魔人役の感想を聞いた。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
「ザ・ハイスクール ヒーローズ」は、「友情と団結」をテーマに、“戦隊ヒーロー”と“学園”をコラボさせたドラマ。品行方正な優等生がそろう五星学園を舞台に、同校の生徒たちが友情を深めながら、“魔人”と呼ばれる存在から学園を守る姿を描く。
演じる純加は、ダンス部女子のリーダー的存在で、男子学生の憧れの的。学園一の人気者・森村直哉(藤井直樹さん)の彼女候補「大本命」と言われるほどの美貌の持ち主で、純加自身も、直哉のことは誰よりも理解している自信がある。しかし、直哉の返事はつれなくて、ついに“黒髪魔人”へと変身してしまう……という役どころだった。
「戦隊ヒーローもので悪役って、瀬奈と本当の意味で真逆じゃないですか。それができると聞いたときはワクワク感と、楽しみな気持ちでいっぱいでした」と振り返る新條さん。
“黒髪魔人”変身後のアフレコについて、「純加とはまた違った『魔人っぽい低い声でやって』と監督に言われて。悪者っぽい攻撃の仕方や不敵な笑み、“やられ”のときの断末魔と、今までやったことのないような声の演技をすごくいっぱいできて、収録はノリノリでした」とにっこり。「爆破シーンの叫び声も一発オーケーでしたし、結構、悪役が向いているのかもしれません」とまんざらでもない様子だった。
また、“黒髪魔人”に変身する前の純加としての演技でも、新條さんは「“ミドヒーロー”の直哉に恋する女の子だったのですが、2人の掛け合いや普通に女子高生として過ごすシーンを演じるのも楽しかったです」とうれしそうに思い返す。
一方で、純加が直哉にフラれるシーンは「難しかった」といい、「直哉を呼び出して『そろそろ返事を聞かせてほしい』と言うんですけど、『ごめん』って断られて。今まで、そんなふうに告白することってなかったですし、フラれるというのも、どんな感じか分からなかったので、どうお芝居したらいいのか考えましたし、ちゃんとできているか不安でした」と本音をのぞかせていた。
そんな新條さんに“瀬奈お嬢様”として人気を博した「魔進戦隊キラメイジャー」への思いも語ってもらった。2月末のテレビシリーズ終了後も、東京ドームシティ(東京都文京区)シアターGロッソで行われたヒーローショー、そしてファイナルライブツアーが続き、作品や役との別れは5月末だった。
「最初の終わりがドラマのクランクアップ。次がGロッソの千秋楽。最後の最後がファイナルツアーでした。『本当にこれで隊員服を着るのも最後になるのか』とか、瀬奈として、皆さんの前に立つのはこれで最後だってことを実感して、すごくさみしい思いをしました」
以前は、人と話すのが苦手で、人見知りだったという新條さんだが、「キラメイジャー」を通して、一人の人間として成長もした。
「『キラメイジャー』が始まる前はかなりの人見知りで、初めてメンバーと顔合わせしたときは自分からは一切、話しかけることができなかったり、しどろもどろになってしまったり、そういうタイプの人間だったのです。でも、 瀬奈が元気で天真らんまんで、人とのコミュニケーションを怖がらない子だったので、影響をモロに受けたというか、瀬奈のいい部分をすごく自分の中に落とし込めたというか。この1年半、役を演じることによって瀬奈のいい部分が自分のいい部分にもなりました」
今回の「ザ・ハイスクール ヒーローズ」出演を含めて、引き続き、「キラメイジャー」からのファンが声援を送ってくれることについては、「自分が演じた瀬奈がここまで愛されていたんだってことを実感する機会にもなります。そういうふうに応援くださる方がいることはとてもうれしいですし、励みにもなります」と喜ぶ。
さらに「『ザ・ハイスクール ヒーローズ』の現場でも『キラメイジャー』でお世話になったスタッフさんと再会できて、また違った現場で一緒にお仕事できるというのが、すごくうれしかったですし、『キラメイジャー』で頑張っていたことが役に生かせたり、放送の1年間だけじゃなくて、ずっとつながっていくんだなって、いますごく感じています」と思いを込めた。