前田拳太郎:「仮面ライダーリバイス」主演に“重圧”も、「輝いていた」オーディション時の言葉が励みに

9月5日スタートの「仮面ライダーリバイス」主演の前田拳太郎さん
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9月5日スタートの「仮面ライダーリバイス」主演の前田拳太郎さん

 9月5日にスタートする特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの新作「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系、毎週日曜午前9時)で主演を務める前田拳太郎さん。今年4月に、俳優デビューしたばかりの期待の新星だ。子供から大人まで人気の仮面ライダーシリーズの生誕50周年記念作品とも位置づけられた今作を背負うことに、「出演が決まったときは、不安とプレッシャーが一気に押し寄せてきました」と明かす。そんな中、励みになったのはオーディション時にかけられた「輝いていた」との言葉だったという。「今は撮影現場に行くのが楽しみ」と笑みを浮かべる前田さんに話を聞いた。

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 ◇「なぜ、自分が選ばれたのだろう」 スタッフに聞くと…

 前田さんは1999年9月6日生まれ、埼玉県出身の21歳。特技は空手と社交ダンス。今年から、ダンス&ボーカルグループ「EXILE」などで知られる芸能事務所・LDH JAPANに所属している。4月期にテレビ東京で放送された連続ドラマ「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」で俳優デビューを果たした。「リバイス」では家族を守るため、仮面ライダーリバイに変身する主人公・五十嵐一輝(いがらし・いっき)を演じる。

 仮面ライダーの主人公というだけでも大役だが、仮面ライダー生誕50周年記念と位置づけられた作品を背負うということに、「決まったときは頭が真っ白になって。企画書で生誕50周年記念作品と見たときは、ページをめくる度にプレッシャーが押し寄せてきました」と振り返る。

 今回、オーディションで一輝役を射止めた前田さん。実際には「手応えが全然ありませんでした」と明かす。「全然自分の思った通りにできなくて……。終わったあとはマネジャーさんに『ごめんなさい』と謝っていました。結果を聞くまではずっと落ち込んでいました」と明かす。

 「なぜ、自分が選ばれたのだろう」。素朴な疑問をスタッフにぶつけてみると、「動画審査のときから輝いて見えた」という答えが返ってきたという前田さんは、「オーディションでここまで残れたのも初めて」だったため、その言葉が「すごくうれしかった」といい、不安だった中で「励まされました」と笑みをこぼした。

 ◇私生活でも長男! “2人の妹”の兄に

 今作は「家族」が一つのテーマとなっている。一輝は、銭湯のしあわせ湯を営む五十嵐家の長男で、次男の大二(日向亘さん)、末っ子のさくら(井本彩花さん)ら家族を守るため、仮面ライダーリバイに変身して悪魔崇拝組織デッドマンズと戦う。

 前田さんに、自身の家族に仮面ライダーで主演を務めることを明かしたときの反応を聞いてみると、「両親に伝えたら、『どういうこと!?』って僕が初めて聞いたときみたいに驚いていました」と笑顔。一方、意外な反応を見せたのが、前田さんと2人兄妹の妹で、「妹は普通に受け入れていて、自分のことのように、おめでとうって喜んでくれました。妹は自分が仮面ライダーになるって信じていてくれたのかなって思います」と語った。

 そんな実の妹の存在が、役にも生きている。「妹と仲が良いので、距離感とか、家でどういった会話をするのだとか……、(妹役の井本さんとの)演技で生きていると思います」と手応えを感じ、「(実の妹と妹役の井本さんと)今では2人の妹がいるみたいです」と笑っていた。

 ◇変身ポーズのこだわりは…

 変身ポーズについても聞いてみた。自身で「五十嵐ポーズ」と呼んでいるというその型は、腕を交差することで「50」を表現。また、決めぜりふ「沸いてきたぜ!」に合わせ、指を揺らして、温泉マークを表現するなど“こだわり”が詰まったものになっている。

 変身ポーズは、仮面ライダーリバイのスーツアクターの縄田雄哉さんと作りあげたといい、「縄田(雄哉)さんが結構アイデアを持ってきてくださって。僕がここに入れたいです……というふうに作りました。(完成したのは)縄田さんのおかげです」と感謝。「ぜひ注目していただけたらうれしいです!」と呼びかけた。

 最後に今作の見どころについて、「これまでの仮面ライダーは主人公が孤独というイメージが強かったのですが、今作は『家族』がテーマで、みんなで協力して戦います。“家族の日常”と悪魔がいる“非日常”の掛け合わせが面白い作品になっていると思うので、1年間よろしくお願いいたします!」とアピールした。

 「仮面ライダーリバイス」は、仮面ライダーの生誕50周年記念作品。主人公・五十嵐一輝が大切な家族を守るため、内に宿る悪魔バイスと契約して仮面ライダーリバイに変身。悪魔バイスが変身する仮面ライダーバイスと共に、“一人で二人”のコンビの仮面ライダーリバイスとして、悪魔崇拝組織デッドマンズと戦う姿を描く。「仮面ライダーセイバー」のパイロット監督などを務めた柴崎貴行さんがメガホンをとり、「悪夢シリーズ」などを手掛けた小説家で映画監督の木下半太さんが脚本を担当する。

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