諏訪部順一:アニメ「夜の国」で「そっと心にブレーキをかけながら」 シナリオに涙

「夜の国」第1夜の一場面
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「夜の国」第1夜の一場面

 「夜桜四重奏~ハナノウタ~」などのりょーちもさんが監督を務め、歌手のAimer(エメ)さんが主題歌を担当するオリジナルアニメプロジェクト「夜の国」の最終話となる第3夜が、9月12日午後11時からAimerさんの公式YouTubeチャンネルで配信される。第1~3夜で主人公が変わる中、全エピソードを通じて登場するのが、諏訪部順一さんが声優を務める夜の国の住人・ヨルだ。「そっと心にブレーキをかけながら演じた」「旅立った愛犬への思いが描かれた第1夜は、恥ずかしながらめちゃめちゃ泣けました」という諏訪部さんが、作品の印象、主題歌を担当するAimerさんの魅力を語った。

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 ーーシナリオを読んだ感想は?

 どのエピソードも心温まる優しい物語だと思いました。きっと共感を覚える方も多いのではないでしょうか。旅立った愛犬への思いが描かれた第1夜は、恥ずかしながらめちゃめちゃ泣けました。

 ーー謎多きキャラクター・ヨルを演じる上で意識したことは?

 教えたり、導いたりするような存在ではなく、あくまでも「寄り添う」というのがヨルのスタンス。ついつい優しく声をかけたくなりますが、踏み込み過ぎないようにそっと心にブレーキをかけながら演じました。

 ーーAimerさんの主題歌「トリル」「グレースノート」も話題になりました。

 自分が関わった中でAimerさんが主題歌を担当されたアニメ作品というと、やはり「Fate/stay night」シリーズがまず思い浮かぶのですが、それらと同様に、どちらも「夜の国」の物語にしっかりと寄り添い、情感を高める素晴らしい楽曲だと思いました。深く心に染み入るような。

 ーーAimerさんの魅力は?

 Aimerさんの歌声は、相反する要素を兼ね備えているという印象を個人的に持っています。静であり動、無機であり有機、客観であり主観、ドライでありウェット、みたいな。そういう複雑さを持ちながらも、ストレートに情緒に訴えかけてくるものがあるんですよね。そして、どのようなテイストの楽曲でも明確に個性が感じられる。音楽の中に「世界」があるのがすてきです。

 ーー「夜の国」で届けたい思いは?

 生きていく中、誰しも足を止めてしまいたくなる時があると思います。そういう時は周りが見えなくなって、深い孤独を感じてしまうことも。しかし、視点を変えたり、これまでを改めて振り返ったり、冷静に周りの声に耳を傾けたりすることで、再び歩き出すきっかけが得られるかもしれません。心に寄り添い、ほんのちょっとだけ背中を押す……そういう一助にこの作品がなったのなら幸いです。

 ーー最後にファンへメッセージを。

 すてきな音楽とすてきなアニメーションのコラボレーションでお届けしている本シリーズ。ひと息ついた、つきたい時間に、ぜひホッとできるお飲み物などと一緒にご鑑賞ください。第3夜も心穏やかになるエピソードです。どうぞよろしくお願いします。

 「夜の国」の第3夜は、りょーちもさんが監督、デザイン原案、絵コンテを手がけ、主題歌をAimerさんが担当する。M・A・Oさんが主人公の暁を演じる。

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