ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
葦原大介さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「ワールドトリガー」のサードシーズンが、テレビ朝日系で10月9日深夜1時半から放送される。2014年10月にファーストシーズンがスタートしてから約7年にわたって主人公の一人の空閑遊真を演じているのが村中知さんだ。村中さんが「ワールドトリガー」の魅力を語り出すと止まらない。原作を読み込み、真摯(しんし)に役に向き合い、作品を愛しているからなのだろう。村中さんに「ワールドトリガー」への思い、サードシーズンの見どころを聞いた。
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「ワールドトリガー」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2013年2月に連載をスタートしたSFマンガ。“こちらの世界”を侵略しようと異次元からやって来る近界民(ネイバー)と防衛組織であるボーダーの戦いを描いている。現在は「ジャンプSQ.(スクエア)」(同)で連載中。2014年10月~2016年4月にテレビアニメのファーストシーズンを放送。今年1~4月に放送されたセカンドシーズンは、約4年半ぶりの“復活”となったことも話題になった。
「ワールドトリガー」は、キャラクター、ストーリーなどさまざまな魅力がある。村中さんは「一筋縄ではいかない」のが魅力と感じているという。
「いろいろなところで伏線、布石がたくさんあり、玉狛第2以外の隊員に目を向けると、『この人こんなこと言っているから……』『待って、何か考えているよこの人、この先は……』となるんですよね。物語の本線から、それぞれのキャラクターの考えが、枝分かれしている!と原作を読み、アフレコをする中で感じています。一筋縄ではいかないんですよね、現代社会じゃないですけど、すべてが分かるわけではありません。ちょっとずつそれが明るみになっていき、アハ体験じゃないですけど『なるほど、そういうことか!』と発見があるのが魅力の一つと感じています。集団戦の心理戦も楽しみの一つです。いかにトリオンが少ない中で工夫して強い相手と戦うか?と作戦を練り、頑張るという戦術スタイル、工夫も面白く、サードシーズンでは、ヒュースが加わることで、可能性がさらに広がります」
玉狛第2の遊真、三雲修、雨取千佳ら以外のキャラクターも魅力的だ。
「原作を何回も読み返していますしね。最初は、遊真に視線を合わせて読むんですけど、読み返すと、新たな発見もあるんですよね。東(春秋)は頭がよくて、戦術にもたけている一方で、小荒井(登)は……?と読んだ時に、成長している!みたいに。どのキャラを見ても過去と現在がつながるいろいろな出来事があり、彼らもちゃんと成長していることが分かるんです。すごい面白いです。修、遊真、千佳、迅が主人公のようにはなっていますが、ほかのキャラクターの人生だってあるんだ!と感じるところがすごく好きです」
村中さんは、遊真とリンクするために、原作を読み込んでいる。その中で、さまざまな発見があり、役に落とし込んでいるという。
「ここまで原作を読み込んだ作品はなかなかないかもしれません。大御所の方ばかりの中で、自分の名前が一番前にあるという責任感、プレッシャー、緊張もある中で、いいものを作りたいという気持ちが強く、がむしゃらに一コマ一コマ全部の遊真の顔を覚えるくらい読み込みました。遊真とリンクできるように、読み込み、役としても落とし込む。キャラクターを自分にひょう依させるのが目指すところです」
遊真の成長も見どころの一つだ。
「なんか今や常識人になっちゃって(笑い)。初期の頃から変なことされたらやり返すことはあっても、親切にしてくれた人にはちゃんとお礼を言いますし、悪いことをしちゃったら謝ることはできる子でしたが。人との接し方も淡泊で、あまり人に興味ないというか、自分が異質な、異端な存在と見られているという先入観もありますし、トゲのある接してくる人間もいたから、前のめりでコミュニケーション取るわけではなかったんですよね。でも、徐々に修に飼い慣らされて(笑い)、玉狛第2で笑顔を与えられ、元々持っている人懐っこさも出てきます。ボーダーの中で友達を作り、友達と一緒に戦いの中で切磋琢磨(せっさたくま)する楽しさも覚えていくので、変化していますね」
サードシーズンでは、かつて敵だったヒュースが玉狛第2に加入。遊真は、さらに変化する。
「今までは修、遊真、千佳の三角形の中でエースであり、ほかの先輩たちの助言をもらいつつ、遊真もちょっと提案をして、でも修に委ねる……というほんわかした三角形だったんですよね。ヒュースはズバズバ遠慮なく言うタイプなので、修は修で自分よりも経験豊富なヒュースに対してちょっと遠慮しちゃうところもあり、ちょっと俯瞰(ふかん)で見つつ必要な時にちょっとフォローしたり、ヒュースが千佳にズバズバ言って千佳が何かしら意思を示した時に後押したり……と人のことをよく観察しているんですよね。葦原先生は原作で『大黒柱』ともおっしゃっていましたが、一番大人?と感じることもあります。周りもよく見て、必要な時に手を差し伸べられる。初期とは変わったところですが、元から持っていた素質なんでしょうね。周りの環境で人はこうも変わるんだな、と私もうれしくなります」
村中さんは、サードシーズンで遊真を演じる中で、その変化を楽しんでいるようだ。
「遊真を演じている時、修は相棒だし、信頼しているし『付いていく!』『今、修はこう思っているかな?』という気持ちがあるんです。先日、ヒュースと一緒に戦うシーンを録(と)った時は『修とは違った相棒ができたな』といううれしさがありました。遠慮もしないし、心配もしないし、戦士同士で相手の技量も認めているし、あまり口には出さないけどポロッと出た言葉でヒュースは、遊真の戦う力をちゃんと認めているんだな……と端々で感じられるんです。変わるのって面白いな!と思いながら収録しています」
最後にサードシーズンの見どころを聞いてみると、「見どころは……キリがないのですね(笑い)」と笑顔で話す。
「ヒュースが入ったことによって、玉狛第2に何が起きるのか? 成長もありますし、チームワークも変化していきます。ぜひぜひ本当に楽しみにしていただきたいですね。新キャラもいっぱい出てきます! 玉狛第2にも事件が起き……。とあるキャラクターの過去の事実が分かり、激震が! いろいろなキャラクターのそれぞれの成長が描かれ、見ていて、いいなぁと思ったところなので、ぜひ注目していただきたいです。まだまだあるんですけど、見どころしかないので! 本当にぜひぜひ毎話毎話、何回も視点を変えて見ていただきたいです」
村中さんの演じる遊真の変化、ヒュースの活躍だけじゃない。さまざまなキャラクターの活躍が楽しみになる。サードシーズンはまさに見どころ満載のようだ。
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