眞栄田郷敦:ウォーズマンとリンクする点「多い」 自身にとっての超人は父・千葉真一

10月8日スタートの「キン肉マン THE LOST LEGEND」に出演する眞栄田郷敦さん=WOWOW提供
1 / 7
10月8日スタートの「キン肉マン THE LOST LEGEND」に出演する眞栄田郷敦さん=WOWOW提供

 俳優の眞栄田郷敦(まえだ・ごうどん)さんが主演を務めるWOWOWのオリジナルドラマ「キン肉マン THE LOST LEGEND」(WOWOWプライム、金曜午後11時半)が10月8日に始まる。本作は、人気マンガ「キン肉マン」(集英社)を題材としたドキュメンタリードラマで、眞栄田さんは本人役で登場し同マンガを実写映画化する劇中劇「MUSCLEMAN」ではウォーズマンに扮(ふん)する。ウォーズマンとリンクする点が「多い」と語る眞栄田さんに本人役の演技、自身にとっての超人を聞いた。

ウナギノボリ

 ◇ウォーズマンとリンク

 「キン肉マン」は、1979~87年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されたキン肉星のダメ王子・キン肉マンが正義超人たちとともに、悪の超人と戦う格闘マンガ。テレビアニメ化され人気を集めたほか、超人たちをかたどった消しゴム「キンケシ」が大ブームを巻き起こした。その後、2011年11月にウェブサイト「週プレNEWS」で24年ぶりに連載を再開し、現在も連載中。また、1998~2011年にはキン肉マンの息子が活躍する「キン肉マン2世」も連載された。

 2000年1月9日に米ロサンゼルスで生まれた21歳の眞栄田さんは、キン肉マンを知ってはいたものの、オファーがあってからマンガを読み込み、「キン肉マンのファンの方々はすごい熱量を持っていますよね。その熱量になっていっている自分がいました(笑い)」と魅力にハマっていったという。

 眞栄田さんが扮するウォーズマンは、キン肉マンらとともに戦うソビエト連邦(現ロシア)出身の正義超人の一人。ウォーズマンの父は永遠の強さを求める機械超人、母は人間という設定になっている。

 今年8月に死去した俳優・千葉真一さんの次男で、中学時代にロサンゼルスから日本に移り住んだ眞栄田さんは、ウォーズマンについて「僕と共通する部分が多いと思いました」と語り、「父親が特殊で、それが影響して自分が特別な目で見られてしまったり。引っ込み思案な性格、出会った人によってどんどん考え方が成長していくところ、母親が大好きなところとか似ているなと思いました」と話し、満面の笑みを見せた。

 ◇本人役の演技に戸惑うも「ターニングポイント」に

 眞栄田さんがウォーズマンに扮する本作は、本人役で登場する眞栄田さん、綾野剛さん、玉城ティナさん、園子温監督らが、キン肉マンを実写化しようとしたところ大きなトラブルに見舞われた後、キン肉マン実写化にまつわる不可思議な現象の謎に迫る姿を描く。

 演技については、本人役ということもあり、撮影前は「どう“演じ”ればいいのか、分からなかった」と明かし、撮影に入ってから「パラレルワールドを生きる自分という感覚」に置き換えて撮影を進めたという。今回の作品については「めちゃくちゃ、お芝居の勉強になりました! 僕のキャリアのターニングポイントになりました!」と興奮気味に語っていた。

 眞栄田さんは、この経験を通して「いい芝居をすることで、スタッフが楽しんでよく撮ってくれたり、撮影現場を“のらせる”仕事をしたいという目標ができました」と話し「僕らがいい仕事をした結果、よい作品になって、視聴者が楽しんでくれたらと思います」と目を輝かせていた。

 ◇夢や目標を持つ父を尊敬

 自身にとっての超人は「父親です(笑い)」と話す眞栄田さん。「80歳を過ぎても夢や目標を持っていました。いつも上を見ていた」と尊敬の念も語る。自身は9月まで放送された「プロミス・シンデレラ」(TBS系)で、10歳年上の主人公に思いを寄せる高校生役で話題を呼んだが「俳優のスタートは30歳ぐらいだと思っています」とあくまで謙虚。「20代はそれまでの準備期間。俳優として幅広いスキルを磨いていきたい」と意欲を口にする。“俳優・眞栄田郷敦”もまた超人への道をひた走っている。

 ※「キン肉マン THE LOST LEGEND」は、10月8日から毎週金曜午後11時半にWOWOWプライムで放送。全10話で第1話は無料放送。WOWOWオンデマンドでも配信される。なお、第1話は同月1日から無料先行配信もされている。

写真を見る全 7 枚

テレビ 最新記事