元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃(ゆきの)さんが、10月5日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。アナウンサー時代の26歳の時に遭った事故で助かったことは「奇跡」といい、「私は26歳で死んだと思っていて。そこから先の人生は神様から『もうちょっとあなたは世の中のためにできることがあるんじゃない』と与えられた時間だと思っています」と語った。
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菊間さんは26歳の時、情報番組のリポーターとして出演中に、ビルの5階から転落するという事故に遭った。菊間さんは事故について、「5階から13メートル落ちて。上半身の骨を13本折ったんです。本当に意識がなくて、気付いた時はICU(集中治療室)の中で、マスクを外して目が覚める……みたいな。何が起こったか、自分で全く分からない状態でした」と回顧。
「お医者様には、『ビルの3階がデッドラインです。5階から落ちて、命が助かったことがすごいのと、後遺症がゼロなのは僕が見てきた患者さんの中であなたが初めて』と言われまして。リハビリは2年間かかったのですが、『2年間で終わるんだから本当にラッキー。奇跡なんだよ』と言われました」と振り返った。
「事故が司法試験に挑戦しようと進むきっかけにもなった」とも話した菊間さん。もともと、入社したときからアナウンサーをやりつつ司法試験に挑戦することを、会社には伝えていたというが、情報番組の仕事に携わるにつれて、その気持ちが強くなったという。
「情報番組をやっていると、何年かおきに同じ事件を報道するのですが、ある時、3年前も自分は同じことをスタジオで言っていたな、と。マスコミは世の中に情報を発信して、受け手側が動いてくださることで世の中が変わっていく。でも、私は自分が出ていって変えたかった」といい、「アナウンサーの時に感じていた物足りなさが弁護士の道に向かわせた」と話した。さらに、事故で「当たり前のように明日はこない」「無駄な時間を過ごしていてはいけない」という気持ちが一層強くなり、司法試験に挑戦し、弁護士に転身したと述べていた。
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