宇宙戦艦ヤマト2205:福井晴敏「不気味なほど今の世の中とリンク」 力強いドラマ 新鮮な表現も

「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」の「前章 -TAKE OFF-」の舞台あいさつの様子
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「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」の「前章 -TAKE OFF-」の舞台あいさつの様子

 人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの最新作「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」の「前章 -TAKE OFF-」の舞台あいさつが10月9日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催された。「2205」は、コロナ禍の時代ともリンクしているという声もあり、シリーズ構成、脚本の福井晴敏さんは「コロナが始まる前に本は完成していたのですが、不気味なほど今の世の中とリンクしている。『2202』の続きを作るけど、フリーハンドでどう?という話もあったが、迷子になってしまうので、リメークシリーズは(旧作を)たどっていけるところまでたどっていこうとした。(旧作の)『新たなる旅立ち』は、上り調子の時代だったが、今は空気が大分違う。今の不安な気持ちを投入したらどうなるのか? 面白い異化効果が出た」と話した。

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 製作総指揮、著作総監修の西崎彰司さんは「ここまでシリーズをやってきて、『2205』が一番気に入っています。安田(賢司)監督、福井さんがタッグを組んだ結果、力強いドラマになった。安田監督ならではの新鮮な表現をしていただけた」と自信を見せた。

 舞台あいさつには、アベルト・デスラー役の山寺宏一さん、スターシャ役の井上喜久子さん、土門竜介役の畠中祐さん、桐生美影役の中村繪里子さん、安田監督も登壇した。

 「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作が放送。「宇宙戦艦ヤマト2」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」なども制作されてきた。第1作をリメークした「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012~14年、「2199」の続編「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」が2017~19年に劇場上映、テレビ放送された。「2205」は、「2202」に続き、福井さんがシリーズ構成、脚本を担当。「後章 -STASHA-」が2022年2月4日に上映される。

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