やくならマグカップも:“聖地”多治見を熱く盛り上げる 初イベントで市長も手応え 声優陣の「第二の故郷」に

「やくならマグカップも 二番窯」のイベント「『やくならマグカップも 二番窯』10月スタート放送記念イベント in 多治見市」に登場した(左から)若井友希さん、田中美海さん、芹澤優さん、本泉莉奈さん
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「やくならマグカップも 二番窯」のイベント「『やくならマグカップも 二番窯』10月スタート放送記念イベント in 多治見市」に登場した(左から)若井友希さん、田中美海さん、芹澤優さん、本泉莉奈さん

 岐阜県多治見市が舞台で、伝統工芸品・美濃焼がテーマのフリーコミックが原作のテレビアニメ「やくならマグカップも(やくも)」の第2期「やくならマグカップも 二番窯」が10月にスタートしたことを記念して、イベント「『やくならマグカップも 二番窯』10月スタート放送記念イベント in 多治見市」が10月9日、多治見市のバロー文化ホールで開催され、声優の田中美海さん、芹澤優さん、若井友希さん、本泉莉奈さんが登場した。テレビアニメ第1期が4~6月に放送されたが、コロナ禍ということもあり、これまで声優陣が登場する有観客のイベントが開催されてこなかった。“聖地”多治見で初のイベントとなり、多治見以外からも全国のファンが集まった。

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 「やくも」は、2010年に多治見の有志や企業が集まり、プロジェクトが始動。2012年から地元IT企業のプラネットがフリーコミックを発行している。母の故郷・多治見に引っ越してきた豊川姫乃が、母が伝説の陶芸家であったことを知り、陶芸の世界に引き込まれていく……というストーリー。第2期がCBCテレビ、MBS、TOKYO MX、BS11、AT-Xで放送中。

 前半15分がアニメ、後半15分が実写パートの2部構成で、実写パートに主人公・豊川姫乃役の田中さんら声優陣が出演し、多治見のさまざまなスポットを訪れ、魅力を紹介。多治見駅をはじめとしたさまざまな場所、店舗にアニメや実写のポスターが張られ、街を挙げて「やくも」を盛り上げてきた。同市の公用車が、キャラクターをあしらったラッピングカー仕様の“痛公用車”になったことも話題になった。

 イベントに登場した同市の古川雅典市長は「多治見は『やくも』に大きく勇気づけられました。この町、伝統ってすごいよね!と教えていただいています。コロナ禍でありましたが、たくさんの方に多治見に来ていただいています」と手応えを感じている様子だった。

 イベントでは、田中さんら声優陣によるユニット「MUG-MO」がアニメパートのオープニングテーマ「扉を開けたら」「夢中の先へ」を歌ったほか、生アフレコを披露した。田中さんは“聖地”でのイベントに「幸せ!」と歓喜。成瀬直子役の若井さんは「多治見は第二の故郷。多治見が大好き。この気持ちを発信していきたい」と語った。

 青木十子役の本泉さんは「こうして皆さんと直接お会いできてうれしかったです! 温かさが伝わってきました」、久々梨三華役の芹澤さんは「多治見ラブで盛り上げていきたい!」と多治見への思いを明かした。

 多治見は「日本一暑い街」とも呼ばれている。“熱い”ではなく“暑い”のは、2007年に日本最高気温(当時)である40.9度を記録したから。「やくも」は、多治見を“熱く”盛り上げたようだ。

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