松井愛莉:「ようやく演技を楽しめるように…」 結婚観に揺らぎ? 花嫁衣装のプロの意外な本音も

ドラマ「エロい彼氏が私を魅わす」で主演を務めている松井愛莉さん
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ドラマ「エロい彼氏が私を魅わす」で主演を務めている松井愛莉さん

 動画配信サービス「FOD」のオリジナルドラマ「エロい彼氏が私を魅(まど)わす」で主演を務めている女優の松井愛莉さん。同ドラマのほか、公開中の映画「総理の夫」(河合勇人監督)や、10月6日にスタートしたテレビ東京の連続ドラマ「つまり好きって言いたいんだけど、」(水曜深夜0時半)にも出演するなど、この秋はちょっとした作品ラッシュになっている。女優業について、「最近になってようやく演技というものを楽しめるようにはなってきました」と明かす松井さんに話を聞いた。

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 ◇「結婚」とは何だろうと考えてしまった ウエディングドレス「着すぎて」

 「FOD」で配信中の主演ドラマ「エロい彼氏が私を魅わす」は、主人公が結婚目前で出会った“筋骨隆々なセクシィ男子”に揺れ動く姿を描くラブコメディーで、野島伸司さんが脚本を担当。松井さんは主人公の正直すぎるお嬢様・仁美を演じた。

 「仁美はお嬢様であるがゆえなのか、うそをつけなかったり、意志が強く、迷わず自分の思ったことを口にしてしまう。人に迷惑がかかるようなことを言うわりに、意外と本人はあっけらかんとしていて。私自身と全く似てないとは思わないのですが、何でそんなことを言ってしまうの、何でそんなにあっけらかんとしているの、とか。感情の置き所が分からなくて、台本に書かれていることや役を解釈するのが結構、難しかったです」

 ドラマや役を通して「改めて『結婚』とは何だろうと考えてしまった」という松井さん。「結婚を間近に控えて、あらぬ人に惹(ひ)かれてしまったら、自分もやっぱり情緒不安定にはなったりするのかな、とか役を私自身に置き換えてみたり。あとは、昔は好きな人と結婚したい、そうするのが一番と思ってはいましたけど、年を重ねるに連れ、いろいろな条件が出てきたり、優先順位が変わってきたりする。そういうのって逆に面白いなって。私自身が結婚や結婚観について考えるきっかけにもなりました」と振り返る。

 かつて、結婚情報誌「ゼクシィ」(リクルート)のCMガールとして注目を浴び、その後も度々モデル、女優としてウエディングドレス姿を披露してきた松井さんは、いわば花嫁衣装のプロ。今回のドラマでも劇中でウエディングドレス姿になるシーンが登場したが、「着すぎて、最近は大変だなとしか思わなくなってきてしまって……」と苦笑い。

 「ウエディングドレスって何でこんなにも重いのかって、結婚式のときの花嫁さんはすごいなって毎回、思ってしまう。締め付けられますし、私だったら不機嫌になってしまいそうで、着慣れても、いつも大変。憧れはもちろん今もありますけど、花嫁さんの努力が垣間見える瞬間です」と本音を漏らした。

 ◇女優業は「まだまだ必死にしがみついている感じ」

 女優として作品を重ね、「主演作」も徐々に増えてきたが、「主演女優って、現場を引っ張っていかないといけないというイメージが私の中で強かったのですが、自分自身はそういうタイプではないので、周りの皆さんに助けられながら、必死にしがみついていっている感じです」と現状を語る。

 また、理想の主演女優の一人に「総理の夫」で共演した中谷美紀さんの名前を挙げる松井さん。

 「本当に中谷美紀さんはすてきな方で。以前にも一度、共演させていただいたのですが、勝手に私の方が大好き。明るくて、気さくで、皆さんに対等に話しかけてくださいますし、『総理の夫』の現場でも、本当は私の方から行かなくてはいけなかったのに、中谷さんから『久しぶり』と声を掛けてくださって、こちらが元気になるような方です」と憧れを口にした。

 改めて女優業について、「最近になってようやく演技というものを楽しめるようにはなってきました。役を通じていろいろな一面を見せられるっていうのは、やっぱり楽しいですし、まだまだ必死にしがみついている感じではあるのですが、みんなで一緒に、コミュニケーションを取りながら、一つの目標に向かって進んでいく、作品を完成させていくということに対して充実感を感じます。もちろんつらくて、大変な現場もありますけど、それでも楽しめています」とほほ笑む。

 また「コメディーはコメディーで楽しいのですが、最近、続いていたので、シリアスな役にも、もっと挑戦していけたらなって思いつつ。本格的なアクションもやってみたいのですが、本当に体力がないので、まずは体作りからかなとは思っています(笑い)。動きながらせりふを言うとか、器用な方ではないので、一度に二つ三つのことができない私からすると、ハードルが高いようにも感じますし。でも、できたらかっこいいですし、憧れはあるので、いつかはとは思っています」と話していた。

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