UFC267:ブラホヴィッチVSテイシェイラ「濃密な戦いが期待」 “世界のTK”高阪剛が見どころ語る

(左から)ヤン・ブラホヴィッチ選手、グローヴァー・テイシェイラ選手、ピョートル・ヤン選手、コーリー・サンドヘイゲン選手 (C)Getty Images
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(左から)ヤン・ブラホヴィッチ選手、グローヴァー・テイシェイラ選手、ピョートル・ヤン選手、コーリー・サンドヘイゲン選手 (C)Getty Images

 世界最高峰の総合格闘技イベント「UFC267」が現地時間の10月30日深夜、アラブ首長国連邦・アブダビのUFCファイト・アイランドにあるエティハド・アリーナで開催される。メインイベントは、王者ヤン・ブラホヴィッチ選手が、5連勝中のグローヴァー・テイシェイラ選手を迎え撃つライトヘビー級タイトルマッチ。さらにピョートル・ヤン選手とコーリー・サンドヘイゲン選手のバンタム級暫定王座決定戦も組まれている。メイン試合の見どころを、WOWOWの「UFC -究極格闘技-」解説者で、“世界のTK”こと高阪剛さんが語った。

 ――「UFC267」のメインは、ライトヘビー級王者ブラホヴィッチが2度目の防衛戦でテイシェイラと対戦します。この一戦どう見ていますか?

 どちらかと言うとブラホヴィッチはストライカーで、テイシェイラはグラップラーなので、一見、対照的に見えますけど、強さの質の部分で実は似ていると思うんですよ。言ってみれば、2人ともめちゃくちゃ洗練されたMMA(総合格闘技)をやるタイプじゃない。もちろん高い技術は持っているけど、例えばブラホヴィッチの打撃は、ドミニク・レイエスのような洗練された打撃スタイルではなく、圧力で相手を下がらせて、ガードが開いたところに強打を叩き込んで、フィジカルで圧倒するような打撃なんです。

 ――前回のイズラエル・アデサニヤ戦でも、前に出る圧力で主導権を握らせませんでした。

 そして、テイシェイラも寝技のきめ細かさというより、トップキープから相手をドミネート(支配)する技術で、相手を削っていくタイプ。だから付け入る隙(すき)がないわけじゃないけど、自分の強みや勝ち方をよく知っていて、フィジカルも強いので、多少相手の打撃はもらいながらも自分のスタイルをやり通す強さがある。そんなゴツゴツとした、MMAがノー・ホールズ・バード(NHB=なんでもあり)と呼ばれていた頃を思い起こさせるような、そういう戦い方でここまでのし上がってきた選手なので、自分個人的にはすごく共感できる2人ですね。

 ――言わば現代MMAでは珍しい豪傑同士の戦いのような。

 そうですね。それでいて、2人ともベテランじゃないですか。

 ――ブラホヴィッチはキャリア14年の38歳、テイシェイラはキャリア19年の42歳と、両者ともに遅咲きです。

 だから長い月日を経て、自分の強みを最も発揮できるスタイルや試合の作り方を見つけた2人なので、すごく濃密な戦いが期待できると思いますね。

 ――勝負のポイントは、どの辺になりそうですか?

 テイシェイラは、低い構えで相手の懐に突っ込んでいきたいタイプ。もちろん寝技の強さには定評があるので、まずはテークダウンが取れるかどうかでしょう。ただ、ブラホヴィッチはたいがいタックルを切るんですよね。フィジカルが異常に強いから、タックルを受け止めたり、ケージ際でしのいだりすることができる。だから、このテイクダウンの攻防が、1個のカギになると思います。

 ――ブラホヴィッチは寝技師相手だと、これまでホナウド・ジャカレイやルーク・ロックホールドにもテークダウンを許しませんでした。

 そうでしたね。ただ、テイシェイラは身体のコントロールがすごくうまいので、タックルを切られ潰された状態からでも体をずらして足を取りにいって、そこからドライブして、もう一度テークダウンを取りにいく動きも得意なので。もしブラホヴィッチが、前に突進してくる動きには強くても、ちょっと横にずらされた時の対応が遅れるようなことがあれば、テークダウンが奪えるかもしれない。これまで、みんな正面でタックルに入って、正面で切られているので、ブラホヴィッチが体勢をズラされた動きっていうのを、まだ見られてないんですよ。

 ――そこが未知数であり、突破口になるかもしれないわけですね。

 その時、ブラホヴィッチがどう対応するのか。そこがカギになってくるんじゃないかと思いますね。ブラホヴィッチの必勝パターンは、プレッシャーをかけて下がらせた後、突進して強打を当てて、タックルに来たら潰して、上からパウンドやヒジを落とす。そうやって相手を削っていきますけど、テイシェイラは組みの攻防で粘ることで相手のスタミナを削ることができるので、後半のラウンドでどうなるかが勝敗を分ける気がしますね。

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 試合の模様は「UFC-究極格闘技- UFC267 in アブダビ ライトヘビー級ブラホヴィッチ防衛戦&バンタム級暫定王座決定戦」と題し、10月30日深夜3時からWOWOWオンデマンドで先行ライブ配信。10月31日午前11時からWOWOWプライムで放送、11月6日午前10時からWOWOWライブでリピート放送。両日とも、WOWOWオンデマンドで同時配信される。

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