宇宙戦艦ヤマト2205:ヤマトークで「後章」冒頭公開 コスモパイソンの可変機構、機動力を表現 シナリオ会議の裏側も

「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」の「前章 -TAKE OFF-」のトークイベント「ヤマトーク付き上映」の様子
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「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」の「前章 -TAKE OFF-」のトークイベント「ヤマトーク付き上映」の様子

 人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの最新作「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」の「前章 -TAKE OFF-」のトークイベント「ヤマトーク付き上映」が10月28日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催された。安田賢司監督、シリーズ構成、脚本の福井晴敏さん、脚本の岡秀樹さんが登壇し、「後章 -STASHA-」の冒頭11分36秒を上映。安田監督は、後章の冒頭について「前章のラストではヤマトが格好よく登場しました。後章の頭では、勢いのあるカットを作りました。可変機構もあるコスモパイソンの機動力を見せようとした」と語った。

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 「2205」のシナリオ会議の裏側も明かされた。安田監督、福井さん、岡さんに加え、メカニカルデザイン、設定考証、プロデューサーらが集まり、岡さんによると「最低15人が集まる会議を1年続けた」といい、安田監督は大人数のシナリオ会議は「初めて」だったという。福井さんは「自分が思った通りにやるのではなく、ヤマトの歴史を支えてきた人とすり合わせないといけない。ヤマト賢者に参加していただいた。うるさかったけど、うるさくなければ意味がない。今後もやることができるのであれば、このシステムでやりたい」と話した。

 前章の第1、2話のモチーフになったファンアートも紹介された。キノシタ提督というファンが描いたビジュアルがモチーフになったといい、岡さんは「呉の風景が描かれている。15年以上前に描かれたファンの思いが『2205』に反映された」と感慨深げだった。

 「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作が放送。「宇宙戦艦ヤマト2」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」なども制作されてきた。第1作をリメークした「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012~14年、「2199」の続編「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」が2017~19年に劇場上映、テレビ放送された。「2205」は、「2202」に続き、福井さんがシリーズ構成、脚本を担当。「前章 -TAKE OFF-」が上映中。「後章 -STASHA-」が2022年2月4日に上映される。

 トークイベントは11月2日にも同劇場で開催され、安田監督、福井さん、岡さん、メカニカルデザインの明貴美加さんが登壇する。

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