悪魔くん:新作アニメは平成版と「空気感が違う」 「怖いけどちょっと優しい」 メフィスト3世の母は?

「ゲゲゲ忌2021」の「『悪魔くん』スペシャルデー」の様子
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「ゲゲゲ忌2021」の「『悪魔くん』スペシャルデー」の様子

 故・水木しげるさんのゆかりの地・東京都調布市で開催中のイベント「ゲゲゲ忌2021」で11月27日、「『悪魔くん』スペシャルデー」が開催された。イベントでは「悪魔くん」の新作アニメの新キャラクター・メフィスト3世が描かれたビジュアルが公開され、新作アニメを手がける佐藤順一総監督は「メフィスト3世は、メフィスト2世とエッちゃん(埋れ木エツ子)の間に生まれた子供」と明かした。ビジュアルを描いたシリーズ監督の追崎史敏さんは「平成『悪魔くん』とは空気感が違う。違いを表現しようと考えました。某学校が大変なことになっている」と語った。

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 アニメを手がける東映アニメーションの永富大地プロデューサーによると、新作は「シリーズ作品」になるといい、佐藤総監督は「基本的なラインとしては、怖いものは怖く見せる。怖いけどちょっと優しいんだよね」と話した。

 三田ゆう子さんが初代悪魔くん、古川登志夫さんがメフィスト2世をそれぞれ演じることも発表された。1989~90年に放送されたテレビアニメ「悪魔くん」の主人公・悪魔くん/埋れ木真吾役の三田さん、メフィスト2世役の古川さんが続投することになった。古川さんは新キャラクターのメフィスト3世も演じる。

 イベントに登場した三田さんは「特別に思い入れのある作品。30年の時を超えて復活することに感動です。初心に戻って頑張りたいと思います」と喜び、古川さんは「本当にうれしいです。皆さんの期待を裏切らないように頑張らなきゃ!という気持ちでいっぱい」と意気込んだ。

 イベントでは「悪魔くん」の第1話「魔界の見えない学校!!」、第6話「なぜ、古代魔法界の英雄が!?」、第8話「君の心に、とどけソロモンの笛!」も上映された。

 「悪魔くん」は、水木さんの代表作の一つで、「週刊少年マガジン」(講談社)や「週刊少年ジャンプ」(集英社)などでも連載された。1万年に一人の天才少年悪魔くんが、悪魔と十二使徒の力を借りて、争いも飢えもない理想郷を作ろうとする姿を描いている。テレビアニメが1989年4月~1990年3月に放送されたほか、実写ドラマ化もされた。アニメ化されるのは1989~90年の放送以来となる。

 新作アニメは、1989年のテレビアニメのシリーズディレクターだった佐藤さんが総監督を務め、追崎さんがシリーズ監督、大野木寛さんがシリーズ構成を担当する。


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