最愛:高橋文哉抜てきの理由は 新井Pが明かす魅力

連続ドラマ「最愛」に出演している高橋文哉さん(写真は第4話)(C)TBS
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連続ドラマ「最愛」に出演している高橋文哉さん(写真は第4話)(C)TBS

 女優の吉高由里子さん主演の連続ドラマ「最愛」(TBS系、金曜午後10時)が12月17日の放送でついに最終回を迎える。吉高さん演じる真田梨央の弟・朝宮優役で注目を集めてきた俳優の高橋文哉さんの抜てきについて、今作を手がけた新井順子プロデューサーは、第一印象で「『売れそうな匂い』があるんですけど、それがあった」と振り返る。新井さんに高橋さんを抜てきしての手応えと魅力について語ってもらった。

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 「最愛」は、殺人事件の重要参考人となった実業家の真田梨央(吉高さん)、その初恋相手で事件の真相を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平さん)、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦新さん)を中心にしたラブサスペンス。新井さんがプロデューサー、脚本を奥寺佐渡子さんと清水友佳子さん、演出を塚原あゆ子監督と2013年1月期放送の「夜行観覧車」、2017年4月期放送の「リバース」とそれぞれが話題を呼んだ制作陣が手がけている。

 高橋さんが演じた優は、幼い頃の事故で記憶障害があり、興奮すると記憶の一部を失ってしまうという役どころで、梨央が抱いた新薬開発という夢のきっかけにもなった。さらに、第4話(11月5日放送)でその正体が明らかになる前は、後藤(及川光博さん)の命で梨央の素行を探る情報屋“生田誠”として登場という難役。SNSでは、一部で「情報屋が梨央の弟の優なのでは?」と考察する意見も上がっていたが、まさにその通りで、高橋さんは「うわ~やめてくれ~! (考察が)鋭いなと思っていました」と振り返っていた。

 初対面の印象を「透明感がありますよね。会ったときに、『良い匂いがするぞ』みたいな。『空気が匂う』っていうか、『売れそうな匂い』があるんですけど、それがあった」と振り返る新井さん。塚原監督が手がけた「夢中さ、きみに。」(MBSほか)で高橋さんが演じた二階堂明の演技を見ていたという。二階堂は、モテすぎた反動から、平穏な日常を求めて“逆・高校デビュー”を果たすという難役。塚原監督と優のキャスティングを話し合ったときに、「芝居はこれからだけど、(優を)やれる気がする」と抜てきを決めた。また「吉高さんになんとなく似ている」という点もポイントになったという。

 実際に演じる姿を見てきて、新井さんは「格段に成長したな」と語る。「現場では何度も何度も演技指導をされていました。放送に届くお芝居ができるまでにいろいろやりとりがあって。吉高さんや松下さんのお芝居を受けて、すごく成長してきている感じがします」

 新井さんが感じる高橋さんの魅力は何なのか。「『この子のためだったら頑張ろう』と思える。(姉役の)吉高さんの気持ちになれる」と分析。さらに「吉高さんがよくギュッってしたり、頭をポンポンしたりするときに、“ラブ感”がそんなにない。恋愛っぽくならない。本当に弟だなっていうバランスが良いなと思いました」と絶妙な距離感を評価する。17日の最終回で高橋さん演じる優はどういった役割を果たすのか、最後まで目が離せない。

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