機動戦士ガンダム00:新作舞台開幕 MS戦表現 刹那VSミスター・ブシドーも

「機動戦士ガンダム00 -破壊による覚醒-Re:(in)novation」の様子(C)創通・サンライズ
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「機動戦士ガンダム00 -破壊による覚醒-Re:(in)novation」の様子(C)創通・サンライズ

 アニメ「機動戦士ガンダム00」の舞台版の新作「機動戦士ガンダム00 -破壊による覚醒-Re:(in)novation」が2月7日、新国立劇場 中劇場(東京都渋谷区)で開幕した。新作舞台は、テレビアニメ第2シーズンがベースで、総力戦、刹那・F・セイエイ、ミスター・ブシドーの戦い、ソレスタルビーイングと地球連邦・独立治安維持軍アロウズ、リボンズ・アルマーク率いるイノベイターの鼎立(ていりつ)などが描かれる。14日まで上演。13日の公演がライブ配信される。

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 2019年2月に上演された前作「舞台 機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build」は、出演者がモビルスーツ(MS)の操縦席のような椅子に座り、ステージ上を動き回り、武器を振り回して、戦闘シーンを表現したことも話題になった。新作でも音、LEDレーザー、照明などによって戦闘シーンを表現した。

 刹那役の橋本祥平さんは「今日という日を心から待っていました。本来なら2020年の7月に上演する予定だった作品です。中止になってから今日まで全員がいろいろな現場で経験を積み、蓄え、戻ってくることができました。決して無駄じゃなかったこの期間。あの頃に果たせなかった想(おも)いを、愛を、今全力でぶつけさせていただきます。今、誰かとしゃべるのも気を使わなければならないご時世。だからこそ、演劇というフィルターを通して舞台上から皆様と対話できるのを楽しみにしております」と話した。

 脚本、演出を手がけた松崎史也さんは「コロナに立ち向かうような気分がテーマとリンクする瞬間は確かにある。けれど、この作品で描きたいことはやはりそこじゃない。いかにして人類は平和を模索するか。そうなり得るか。そのテーマに踏み込むことは、以前にも作品に触れて書いたが、物語の、フィクションの存在意義だと思っている。虚構と狂気をはらみながら、全ての理不尽に対して真っ向勝負で誠実に挑み続ける。役者もスタッフも、そうこの作品に臨めたのは恐らく原作の持つ力と、演劇を信じる力。ガンダムを介することでしかできない表現で演劇としても物語としても叫び続けたいと思っています。このカンパニー全員を誇りに思います。俺たちはガンダムで、演劇だ」とコメントを寄せている。

 「機動戦士ガンダム00」は、武力での戦争根絶を目的とした私設武装組織ソレスタルビーイングの活躍を描いたアニメ。第1シーズンが2007年10月~2008年3月、第2シーズンが2008年10月~2009年3月に放送され、劇場版アニメが2010年9月に公開された。
 
 ◇キャスト(敬称略)

 刹那・F・セイエイ:橋本祥平▽ロックオン・ストラトス:伊万里有▽アレルヤ・ハプティズム:小坂涼太郎▽ティエリア・アーデ:永田聖一朗▽沙慈・クロスロード:前川優希▽ルイス・ハレヴィ:本西彩希帆▽ミスター・ブシドー:佐々木喜英▽スメラギ・李・ノリエガ:立道梨緒奈▽フェルト・グレイス:松村芽久未▽ラッセ・アイオン:澤田拓郎▽セルゲイ・スミルノフ:加藤靖久▽ソーマ・ピーリス:希代彩▽アンドレイ・スミルノフ:石井由多加▽ビリー・カタギリ:一内侑▽カティ・マネキン:平湯樹里▽パトリック・コーラサワー:瀬戸祐介▽ネーナ・トリニティ:伊藤優衣▽リジェネ・レジェッタ:田口涼▽リヴァイヴ・リバイバル:北村健人▽ヒリング・ケア:花奈澪▽イース・イースター:深澤大河▽リボンズ・アルマーク:赤澤燈

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