大泉洋:柴咲コウと夫婦役 有村架純、Snow Man目黒蓮も 廣木隆一監督が直木賞受賞作を映画化

映画「月の満ち欠け」に出演する(上段左から時計回りに)大泉洋さん、有村架純さん、目黒蓮さん、柴咲コウさん (C)2022「月の満ち欠け」製作委員会
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映画「月の満ち欠け」に出演する(上段左から時計回りに)大泉洋さん、有村架純さん、目黒蓮さん、柴咲コウさん (C)2022「月の満ち欠け」製作委員会

 俳優の大泉洋さんが、今冬公開の映画「月の満ち欠け」に主演することが2月22日、分かった。大泉さんは愛する妻子を失い、数奇な運命に巻き込まれる主人公を演じる。主人公の妻役で柴咲コウさんが出演するほか、有村架純さん、人気グループ「Snow Man」の目黒蓮さんの出演も発表された。

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 本作は、第157回直木三十五賞(直木賞)を受賞し、累計発行部数は26万部を超える佐藤正午さんの同名小説(岩波書店)が原作のラブストーリー。小山内堅(おさない・つよし)は、愛する妻・梢と家庭を築き、仕事も順調、どこから見ても順風満帆だった。だが、不慮の事故で梢と娘・瑠璃を同時に失ったことで、幸せな日常は一変。深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦(みすみ・あきひこ)が訪ねてくる。事故のあった日、小山内の娘・瑠璃が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたという。そして、小山内の娘と同じ名前を持ち、自分がかつて愛した女性(有村さん)について語りだす……というストーリー。

 大泉さんは愛する妻子を失い、数奇な運命に巻き込まれる主人公の小山内、有村さんは小山内の娘と同じ名前を持つ謎の女・正木瑠璃、目黒さんは瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角哲彦、柴咲さんは事故で他界した小山内の妻・梢を演じる。

 映画「ストロボ・エッジ」(2015年)、「余命1ヶ月の花嫁」(2009年)、「ナミヤ雑貨店の奇蹟(きせき)」(2017年)などで知られる廣木隆一監督が本作のメガホンをとる。脚本は、有村さん主演の映画「映画 ビリギャル」(土井裕泰監督、2015年)、大泉さん主演の映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」(前田哲監督、2018年)などの脚本を手がけた橋本裕志さんが担当する。

 ◇大泉洋さんのコメント

 今回演じた小山内堅という役は、同じくらいの娘を持つ父親として、今まで演じた役で一番感情移入しやすく、それだけに、今まで演じてきた中で一番つらい役でした。でも最後には、どこか希望を持たせてくれる不思議な作品だと思います。廣木組には初めて参加させていただきました。決して多くを語ってくれるわけではないのですが、こんなにも演じやすい場を与えてくれる監督もいないと思いました。何のひっかかりも、ストレスもなく、自然に役者がその世界に入れるように撮影してくれていたのだと思います。

 「月の満ち欠け」という作品はさまざまな人々の愛にあふれた映画です。つらいのに、幸せな気持ちになる、そんな不思議な体験をぜひ味わっていただきたい。どうか劇場でご覧になって、ご自身の大切な人に思いをはせていただけたらうれしいです。

 ◇有村架純さんのコメント

 何度生まれ変わっても会いたいと思える人に一生涯で出会えるとしたら。ロマンさえも感じてしまう人生の壮大さを最初に脚本を読んだときに感じました。また、個人的な話にはなりますが、廣木監督の作品に参加させていただくのは3度目になります。廣木監督の前でお芝居をすることはいつも以上に緊張しますが、この空気感さえも懐かしく、どこか心地良さも覚えたように思います。寡黙な廣木監督ですが、監督が持つピュアさを演出から感じられて、この物語全体がどのような紡がれ方をするのか楽しみです。

 夢のような、現実のような不思議なことがもし起こったとしたら。自分は一体誰の生まれ変わりなんだろう、そんなことを想像できるのも、作品の良さなのかもしれません。公開を楽しみにしていてください。

 ◇目黒蓮さんのコメント

 お話をいただいてすぐに原作を読ませていただきましたが、演じる三角という役どころがとても重要なことに驚きと不安を覚えたのと同時に、人柄が自分と重なる部分があり、「自分がやるべきだ」と少し運命を感じました。大泉洋さんとは初共演でしたが、現場での立ち振る舞いや作品に対しての向き合い方がすてきで勉強になることばかりでしたし、素晴らしい共演者、スタッフの皆様と、廣木組の一員となって作品を作り上げられる機会をいただけたことが本当にありがたかったです。今後の自分の大きな宝になる作品と巡り合えたと確信しております。

 ◇柴咲コウさんのコメント

 梢は一見すると、自己主張の強いタイプではなく、家族をフワッと包み込むような優しく朗らかな女性ですが、奥に秘めた、愛を貫く強い意志があります。そんなキャラクターを演出してくださったのは、20年ぶりにご一緒させていただくことになった廣木隆一監督。打ち合わせの段階からこちらの意見にも真摯(しんし)に耳を傾けてくださいました。堅役の大泉洋さんとは、以前時を超えた親子役で共演。今回は夫婦役です。役のくみ取り方、お芝居の足し算、引き算、周りへの配慮、ブレない安定感……。またもや大泉洋という人間としての魅力を、改めて感じました。私も大好きな「月」がキーとなる作品。どのような仕上がりになっているのか私も今から楽しみです。

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