良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第95回が3月16日に放送された。18歳で岡山を出たるい(深津さん)が、伯父の算太(濱田岳さん)の死去をきっかけに、約30年ぶりに岡山の雉真(きじま)家を訪ねる場面が登場した。
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るい、ひなた(川栄さん)、錠一郎(オダギリジョーさん)、桃太郎(青木柚さん)の家族4人を出迎えたのは、るいの叔父にあたる勇と、その妻の雪衣。青年期はそれぞれ、村上虹郎さんと岡田結実さんが演じたが、今回から共にベテランの目黒祐樹さんと多岐川裕美さんが演じている。
目黒さんは、1947年8月生まれの74歳。子役からキャリアをスタートさせ、米国で演劇を学んだ経験もあるベテラン俳優。2017年に亡くなった松方弘樹さんを兄に持つ。多岐川さんは1951年2月生まれの71歳。20代前半でデビューし、その後、数々の映画、ドラマ、舞台で活躍。NHK大河ドラマには「功名が辻」(2006年)など6作に出演した。
同回の演出を担当した安達もじりさんは「雉真家のセットを久しぶりに建てましたが、そこに出てくる人たちは、いままで雉真家に一歩たりとも足を踏み入れたことがない人ばかり。皆さん『テレビで見たことがある』と言い出して」と笑う。ただセットにはパワーとすごみがあり、「あの雉真家の屋敷が持つ情念は、怖くなるくらいでした」と語る。
その場所で、るいの家族を迎え入れた雉真家の面々。雪衣は「私は女中の立場もわきまえんと、ずっと勇さんを思いよった」と、るいが雉真家にいた時代を思い返していた。当時、算太の「一緒になろう」という結婚の申し出を断り、「私、結局算太さんを傷つけてしまった。(算太が)黙って家を出ていったんは私のせいじゃ」といまだに深く後悔している様子。多岐川さんとは「雪衣が安子編で描かれていた時期の『あの時の気持ちはどうだったのか?』と議論した上で役作りをした」という。
勇は相変わらず野球好きで、久しぶりのるいの訪問にも、甲子園の高校野球の方が気になる様子。安達さんは、「目黒さんは、虹郎さんが演じていた勇の人の良さや、ちょっとした気持ちの持って行き方を、よく体に落とし込んで演じてくださいました」と感謝する。
勇と雪衣夫妻が「ドラマで描かれてこなかった期間に、どのように生きてきたのか感じさせてくださるお二人だったので、(人物が)深まっていく感覚で撮らせていただきました」と2人の人選に自信をのぞかせていた。
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