細田佳央太:連ドラに引っ張りだこの20歳 “かっこ悪い役”「居心地が良い」 素顔も「かっこつかない」?

連続ドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」で主演する細田佳央太さん
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連続ドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」で主演する細田佳央太さん

 連続ドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」(テレビ朝日系、土曜午後11時)で、民放の連ドラ初主演を務めている俳優の細田佳央太(かなた)さん。昨年4月期放送の「ドラゴン桜」(TBS系)など数々の連ドラに出演する話題の20歳は、本作で同年代の俳優たちと“イケメン×学園モノ”に挑戦している。ところが、細田さん演じる主人公はさえない平凡男子で一見すると“かっこ悪い役”だ。“主演なのにかっこ悪い役”をどのような思いで演じているのか話を聞いた。

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 ドラマは、「あなたの番です」(日本テレビ系)「真犯人フラグ」(同)など数々の話題作の原案を手掛ける秋元康さんの企画・原作。個性豊かなイケメン高校生たちが「全国選抜高等学校イケメン大会(イケセン)」制覇を目指して奮闘する青春コメディーだ。

 細田さん演じる主人公・池田龍馬は、高校受験に失敗し、2次募集で伝統的にイケメンが多く集う美南学園に合格。美南学園がどんな学校か知らずに入学し、周りがイケメンばかりだと気づき驚がくする……という人物。周囲のイケメンたちとは一線を画すが、その心優しい性格で、周囲とどんどん打ち解けていく。

 ◇連ドラ初主演、支えてくれた“仲間”の存在

 昨年は「ドラゴン桜」や「恋です!~ヤンキー君と白杖(はくじょう)ガール~」(日本テレビ系)など数々の連ドラで好演。「花束みたいな恋をした」「子供はわかってあげない」と、映画でも存在感を発揮した細田さん。映画では「町田くんの世界」(2019年)で1000人以上の中からのオーディションで抜擢されて主演を務めたが、今作が記念すべき民放連ドラ初主演になった。

 主演オファーを受けた際の心境について「『自分にできるかな』っていうプレッシャーはすごくありました。これまで見てきた阿部(寛)さんだったり、杉咲(花)さん、菅田(将暉)さんだったり……。主演として、皆さんのようなレベルのことをやらないとって思うと、選んでいただいてすごくうれしい気持ちもありましたが、緊張感はすごくありました」と明かす。

 主演として意識したのは「なるべく人と話すこと」。今作がコメディー作品ということもあり、現場の楽しい空気感作りに努めたという。ただ、自身は「根っからの人見知り」。「特にいつも女性とはどう接したらいいか分からなくて……。『恋です!』の時も、杉咲さんと田辺(桃子)さんに話しかけられなかったら、自分からは話せなかったです」と笑う。

 しかし、本作の現場には心強い“仲間”がいた。「(宮世)琉弥と藤原大祐は別の作品で一緒だったみたいだし、僕自身りん(=水沢林太郎さん)とかは前に共演していたこともあって、すごくコミュニケーションが取りやすかったんです。みんなが話しやすい場を作ってくれたので、(撮影終盤の)今となっては(主演として)自分が何をできたのだろうって思うのですが……(笑い)。みんなには本当に支えられました」と話す。

 ◇ヒロイン遠藤さくらに「頑張って“タメ語”」

 ヒロインの桜井カンナを演じるアイドルグループ「乃木坂46」の遠藤さくらさんには、「龍馬とカンナの関係値がどんどん近くなるので、『自分でも仲良くしないといけないで』と思って、積極的に話しかけにいきました(笑い)」と、“一歩踏み出して”コミュニケーションを取ったという。

 「(遠藤さんは)自分以上にめっちゃ人見知りなんだろうなという印象でした。自分から話さないと、コミュニケーション取れないかもと思って、血液型や好きな食べ物の話からやり取りしていきました(笑い)。最初の2、3日は敬語だったのですが、同い年なので、徐々に頑張って“タメ語”で話せるようになりました」と語っていた。

 ◇“かっこ悪い”役「むしろありがたい」

 演じる龍馬は、イケメンだらけの学園の中で一種“異物”な存在。細田さんは“かっこ悪い役”を演じることへの抵抗は「まったくないです、むしろありがたいです」ときっぱり。「僕自身が、かっこつけるのが苦手なので、龍馬みたいな役を演じさせてもらうことがすごく居心地が良いんです」といい、「普段からぜんぜんかっこつかないんです」と笑う。

 “かっこ悪い役”かも知れないが、何より「とにかく自分やこの作品を見て、笑ってもらうことができたら、それが一番うれしいです」と話す。「人と会いづらくなった世の中で、気持ちが沈んでしまうこともあるかも知れませんが、そんな中で、少しでも笑顔を届けることができていたらうれしいです。土曜の夜にめちゃくちゃ笑ってもらって、明日への活力になってくれたら幸せです」と笑顔で語る。

 ドラマは、3月19日に最終回を迎える。「最後までたくさん笑えるので、龍馬とカンナの関係はどうなるのか、龍馬がイケセンに出るのか、楽しみに見ていただけたらうれしいです!」とアピールした。

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