宮世琉弥:「子供心を忘れない大人に」高校卒業で俳優への覚悟 「村井の恋」でラブコメ初挑戦

連続ドラマ「村井の恋」に出演する宮世琉弥さん (C)TBS
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連続ドラマ「村井の恋」に出演する宮世琉弥さん (C)TBS

 TBSの新しい深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」(火曜深夜0時58分)で4月5日スタートの連続ドラマ「村井の恋」に出演する俳優の宮世琉弥さん。主演の高橋ひかるさん扮(ふん)する教師・田中彩乃に恋する高校生・村井と、田中が恋するゲーム内のキャラクター・春夏秋冬(ひととせ)の一人二役を演じる。1月に18歳を迎え、今春に高校を卒業したばかりの宮世さんに、同作の見どころ、今後の目標などを聞いた。

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 ◇8歳差の一人二役は「試行錯誤」

 同作は、マンガサービス「LINEマンガ」限定のレーベル「ジーンLINE」で連載中の島順太さんの同名マンガが原作。男性キャラクターとの恋愛を楽しむ「乙女ゲーム」のキャラクターに本気で恋をする主人公の女性教師と、その女性教師に恋する男子生徒の恋愛模様を描くラブコメディーだ。

 宮世さんは、意外にもラブコメディー初挑戦といい、「緊張しました」と心境を明かす。教師と生徒の恋愛という内容に、「恋愛でも、ちょっと違うラブコメ。原作を読んでいて楽しいですし、新しいものを見つけた感覚がありましたが、面白さと共にプレッシャーも大きいです」と語る。

 宮世さんが一人二役を演じる村井と春夏秋冬は、それぞれ17歳の高校2年生、25歳のシングルファザー。8歳差となる役の演じ分けについて、宮世さんは「違いをどう見せていくかというのは演じていて楽しいですし、悩みどころでもありました。春夏秋冬では声の出し方を大人っぽくするなど、試行錯誤してやっています」と明かす。

 さらに、春夏秋冬は現実世界には存在しないゲーム内の忍者キャラクターだ。

 「2次元から飛び出してきた感じで演じていくのが最初は難しかったです。人間っぽさはあってもいいと思うんですけど、あまりそれを入れすぎると違うなと。使ったことがない言葉が台本にいっぱい出てきて、武士になった気分で演じています」

 難易度の高い一人二役に、「最初は難しかったのですが、撮影が進んで感覚をつかんできました」という宮世さん。「自分に自信がないと(俳優として)上には行けないと思っているので、とりあえず振り切る演技をするようにしています。ちゅうちょなくやろうと思ったことを出しています」と語る。

 また、役作りで金髪にした宮世さんは「似合ってます」と自賛。しかし、「飽き性なので、金髪もすぐ飽きてくると思います」と話していた。

 ◇「子供心を忘れない大人になりたい」

 最近まで高校生だった宮世さん。仕事と学業を両立させる必要があった高校生活では、気持ちの入れ方に苦労した。その中で、番組で共演したタレントの所ジョージさんによる「どっちも100%でやらなくていい。どっちも50%で、足して100%になればいい」との言葉が力になったと明かす。

 「学業がなくなって、胸がすっとした部分もありつつ、高校生という称号がなくなってプレッシャーを感じました」と語る。俳優に「100%」を費やす覚悟から生まれるプレッシャーだという。

 現在は、さまざまなことに挑戦し、経験値を積んでいる段階。

 「20歳になったときに、今は慣れないことや初めてのことが当たり前になっていたらいいなと思います」

 将来は「皆さんに恩返しをしていきたい」と意気込み、「例えば、お世話になったスタッフさんのところに違う作品で戻ってきて、成長している姿を見せられたら僕なりの恩返しができると思います。もっと今よりレベルアップして、作品に対してもプラスにできたら恩返しだと思うので、もっともっと大きくなってまた一緒にお仕事をしたいというのが常に目標としてあります」と語る。

 民法の改正で成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ、“大人”になった宮世さんは、自覚が求められる中で、「当たり前のことですが、礼儀正しさを身につけていきたいです」と謙虚さを忘れない。

 理想の大人像についても語った。

 「公園で子供たちが無邪気に遊んでいるのを見て、子供心はとても大切だなと思いました。職業柄、お芝居を振り切ってしたり、楽しんでやったりすることは大事だなと改めて思えたので、何歳になっても子供心を忘れない大人になりたいです」と力を込めた。

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