ライオンの隠れ家
第4話 誕生日は幸せな日
11月1日(金)放送分
数々のドラマで主演を務めるなど順調にキャリアを積み上げている女優の小芝風花さん。4月9日にスタートする、主演ドラマ「妖怪シェアハウス」(テレビ朝日系)の続編「妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-」(土曜午後11時)では、前作に引き続き、妖怪たちとシェアハウスで暮らす目黒澪(めぐろ・みお)役で主演を務め、「もっともっとパワーアップして帰ってきたい」と意気込みを語る。振り切った演技で視聴者を楽しませた小芝さんに、前作への反響や続編への思い、コメディエンヌとして活躍する心境などを聞いた。
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「妖怪シェアハウス」は、ダメ彼氏にだまされ、妖怪たちが生活するシェアハウスにたどり着いた澪(小芝さん)が、おせっかいな妖怪たちに助けられながら成長していく姿を描いたホラーコメディー。前作では澪が小説を書きたいという夢を見つけ、“妖怪ヒラキナオリ”としてシェアハウスから羽ばたいていったが、続編では再びボロボロになった澪がシェアハウスに“里帰り”。再び妖怪たちと一緒に暮らすことになる。お岩さん/四谷伊和役で松本まりかさん、酒呑童子/酒井涼役で毎熊克哉さん、座敷童子/和良部詩子役で池谷のぶえさん、ぬらりひょん/沼田飛世役で大倉孝二さんも続投。6月には映画「妖怪シェアハウス」の公開も予定されている。
続編の放送が決まり、「妖怪たちにまた会えるのがうれしかった」と喜びを語る小芝さん。「前作も夜遅い時間帯の放送でしたが、親子そろって楽しんでいただけたみたいで」と反響を明かし、「だから続編が決まって『子供が喜びます』という声が多かったです。(劇中昔話の)ゲキメーションは怖い部分もあるけど、大人から小さな子供まで楽しめる作品になっているのがうれしいなと思いました」と笑顔。さらに「続編や映画化決定は、みなさんに楽しい、もっと見たい、と思っていただけたからこそだと思うので、妖怪シェアハウスらしさを忘れず、もっともっとパワーアップして帰ってきたい」と意気込みも語る。
前作はコミカルな演技で話題を集めたが、小芝さんは自分への反響よりも妖怪たちへの声がうれしい、とさらり。「私自身、妖怪さんたちのファンなんです(笑い)。いろんな妖怪ものの作品があるけれど『うちの妖怪さんたちが一番可愛い』と思っていて……。だから自分への言葉より、『妖怪さんたちが悪者をこてんぱんにやっつけてくれる姿にすっきりしました』という声の方がうれしいんです」と語る。
澪を演じるうえで大事にしていたことは、リアクション。「妖怪さんたちはすごく個性的なので、自分がこうするというよりは、みなさんのお芝居をしっかり受け取って、リアクションできるように……ということに、すごく気をつけています」と説明する。
続編では、新妖怪たちが続々登場。小芝さんは「人間に苦しめられて“闇落ち”した妖怪に(澪が)苦しめられる。闇落ちした姿というのがポイントになっています」と見どころを紹介する。前作の放送から約2年がたち、「ちゃんと戻れるか不安だった」というが、詩子役を演じる池谷さんのナレーションを聞いたとき、「妖怪シェアハウス」の世界に戻ってきたことを実感したという。「シェアハウスメンバーで集まって本読みをして、詩子さんの『むかーしむかし……』というナレーションを聞いたとき、『戻ってきた!』と思いました(笑い)。やっぱり『妖怪シェアハウス』は詩子さんのナレーションと歌と、宇治茶さんのゲキメーションあっての作品なので」と楽しそうに振り返る。
前作で振り切った演技を披露していた小芝さん。2019年放送のNHK連続ドラマ「トクサツガガガ」以降、コメディエンヌとしても印象に残る姿を見せている。前作放送時のインタビューでは「似たような役柄が続くと、その役の中でその役らしさを出していくのが難しくなっていくし、何をやっても同じように見られるのはすごく嫌です」と内心の葛藤を打ち明けていたが、今はコメディエンヌという捉えられ方も「うれしい」という。
「ずっと『自分には個性がないな』と思っていたんです、容姿も性格も普通だなって。突出したものがないというか……だから“コメディエンヌ”みたいな肩書がもらえるのは、それが個性になったような気がして、それはそれでうれしいなって思っています。それが続きすぎると『その役らしさが出せるかな、また同じと思われたらどうしよう』という気持ちはいまだにありますが、『小芝風花といえば、これだよね』というものが一つあるだけでうれしいな、と思います」
前作終了後は、連続ドラマ「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」や「彼女はキレイだった」などでも主演を務めてきた。作品の“中心”として、小芝さんはいつもどのような意識で現場に臨んでいるのか。そう尋ねると、「携わってくれているスタッフさんにも『この現場楽しいな』と思ってもらえる現場にしたい、という思いはずっとあります」といい、「どこかで毎日笑い声が響いているような現場が好きなので、『小芝と仕事すると楽しいな』と思ってもらえるような現場作りは意識しています」と主演としての意識を語る。
演じるうえで大事にしているのは、相手とのキャッチボールだ。「自分のせりふも大事なんですけど、相手のせりふをしっかり聞くことをすごく意識しています。台本を読んで、『こういう感じかな』となんとなく頭の中で決めていても、台本は10人読んだら10人、受け取り方が違う。たとえば現場に入って、相手から意外と情熱的に来られると、こっちも感情が動く……とか、その場のキャッチボールを大事にできるように、せりふをしっかり聞くこと、そしてそれに反応できるように、と心がけています」と力を込める。
現在24歳。まもなく訪れる20代後半を、小芝さんはどのように過ごすのか。最後にそう聞いてみると、「もっと体のケアをちゃんとしたい」と小芝さん。「ジムに行き始めたり、鍼(はり)に行ったり。体が資本なので、健康でいないといけないな、と。すてきな30代になりたいので、今まで何も気にしていなかったぶん、しっかりしていきたいなと思います」と20代後半への思いを語ってくれた。
「妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-」は、4月9日から毎週土曜午後11時~11時半に放送。初回は「1時間カッパスペシャル」。
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